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序章:ローコスト採用活動のススメ/採用活動について学び自立した採用へ

■中小企業、ベンチャー・スタートアップ、地方の企業の採用担当者、経営者に送る「ローコスト採用活動」のススメ

こんにちは、イザンの井上です。
空前の求職者・転職者の売り手市場です。
採用活動をしている企業や団体、お店の皆様は苦戦されているところも多いと思います。

売り手市場でなくても、採用活動は事業運営の要です。正しい採用活動について学んでおくことは、とても大切なことです。

様々な業務を外注したり、一部代行してもらったりと、採用実務でも分業化、効率化を巡る動きは加速しています。ただ、求人広告に丸投げしたり、人材紹介会社に任せすぎたりして、必要以上に費用がかかっていたり、すぐに辞めてしまう結果になったり…思うようにいかないと感じていませんか。

応募者に求めるばかりになっていませんか。

私はこれまで様々な経験を積んできました。うまくいったこともあれば、失敗したことも、もちろんあります。
現在は採用支援・キャリア支援がメインの事業ではありません。

だからこそ、「中の人」では言えないことを世の経営者、採用担当・人事担当の方にお伝えすることができます。
同業者のお邪魔をするつもりはありません。素晴らしい採用支援事業者はたくさんあります。しかし、それを見極めることは難しいでしょう。

また、難しい案件や大規模な案件はプロフェッショナルにご相談いただくことをおすすめします。そのためには相談する側にも一定の知識や経験があったほうが望ましいのも確かです。

「ローコスト採用活動のススメ」ではこれまでの経験を踏まえ、採用活動における大切なことをお伝えしていきます。
今回は”まえがき”としてお読みいただければうれしいです。

●すぐに記事本編を読みたい方はこちら



■採用活動でライバルになるのは経験豊富な多数の専門家です

参考までに私の経験や実績についてまとめておきます。
個人面接や面談は数千名、目を通した履歴書やレジュメ(職務経歴書)はどれくらいになるかわかりません。
自慢したいわけではもちろんありません。これくらいの経験がある方、もっと素晴らしい実績をお持ちの方はたくさんいらっしゃいます。

重要なのは、採用活動をするとなると、この程度の経験や実績がある専門家と競合するという事実です。自社で面接官や採用に関する決裁をしているうちに、おかしな私見を「一般的」「常識」だと勘違いされている方も見てきました。

かなり大きな組織にならないと採用業務専属の人を置くのは難しいです。採用活動や専攻過程は「秘中の秘」のような扱いになっていて、実態が見えてこないのも改善が難しい理由です。

■採用分野に関する主な経験・実績
◎流通大手(東証プライム相当)
直営店、FC店のスタッフ採用とトレーニング 多数(面接件数多数、採用決定多数)
FC新規オーナーのトレーナー
◎就職情報会社
制作ディレクターとして求人広告(主にDTP)を週に20本のべ2,000本制作、スタッフ分のべ10,000本ディレクション。
管理職としてマネジメント経験(正社員、契約社員、アルバイト、派遣)および部門の採用実務
自社の新卒採用活動(説明会、選考など多数)
長期インターンシップ責任者
◎人材系ベンチャー企業や人材紹介会社
コミュニティスペースの企画・運営
自治体や大学と提携して人材採用支援・キャリア支援
京都で最大規模の学生(60名以上)が参加するインターンシップ運営
エグゼクティブ・キャリア人材の転職、就職支援
メンタルヘルス担当者支援サービスの企画・運営
マッチングイベントの企画・営業・集客・運営
◎株式会社イザン代表として(現職)
企業の採用コンサルティング多数
人材系サービス(研修、学校での講師、採用支援)展開
インバウンド人材のマッチングイベント開催
自社の採用企画・選考
長期インターンシップ(国連主催イベントにも出展)
※現在のメインはDX支援や観光関連事業です。
採用支援の企業の規模はひとり社長の会社からグローバルカンパニーまで幅広く、ほか専門学校・大学でのキャリア系授業の講師、大学の就職窓口でのキャリア支援、採用のためのSNS活用、サイト制作など。採用に関するキャリアは20年以上で、かなり広い範囲の経験があります。

■学生、求職者、転職希望者にこそ読んでいただきたいです

売り手市場と言われようとも人気企業や職種は変わらず狭き門です。

「どうすれば書類選考に通りますか」
「面接で緊張する、質問にうまく答えられない」
「ドアのノックはこうしたほうがいいですか」

キャリア支援の現場では、様々なたくさんの質問をお受けしました。
すべての不安にひとつずつ対策を立てるのはあまり意味がありませんし、キリがありません。

おすすめしたいのは「採用側がどのように考え、どのように採用活動をしているのか」を知ることです。
人事の方や経営者が読んでいるような本を読んでもいいし、採用を学ぶ方が学んでいることを知ることはとても有効です。
「ローコスト採用活動のススメ」も悩みをかかえる、学生や転職希望者のお力になれると思います。採用活動の仕組みや本質を知ることで、応募者としての姿勢や取り組み方が変わります。

いずれキャリア支援の立場からもお伝えしていきたいとは思いますが、この記事も十分にお役に立てるのではないかと思います。

■「ローコスト採用活動のススメ」の今後の予定

これまでの経験を踏まえ、20回以上に分けて、採用活動における大切なことをお伝えしていく計画です。

漏らさず読めば、これだけでも採用活動を変えられると思います。めちゃくちゃ勉強なさっている方、ご経験・実績のある方のためのものではなく、あまり意識してこなかったが、これから頑張りたい方のために綴っていきたいと思います。

今後、お伝えしていくのは次のような内容です。この順番通りになるかはわかりませんが、早く知りたいというリクエストがあればぜひ教えてくださいね。



2024/1/23更新

2)求人メディアは広告メディア。媒体のスペースを買おうが、自分で記事を書こうが同じこと。効果を出すために知っておきたいその実態。
3)採用目標数が多くないなら、求人情報の書き方でも勝負できる。ひとりを採用するための目線。
4)求職者の目線。必ず比べられる。ライバルの求人内容を徹底的に知りましょう。
5)使ってはいけない「適当ワード」。都合よく見せたり、嘘をつくのは絶対NG。
6)いま、活躍しているひとの声を聞く。伝えたいことと伝えるべきことは違う。「共感の接点」とは。
7)メディアの選び方。メディア以外の採用方法を取り入れる。まずどうすればいいのか。
8)コネは採用を救う。コネ採用を積極活用して、全員が採用担当になる。
9)自社だけの採用ルートを開拓、確保する。足を使う、顔を売ること。「ふつう」を疑う。
10)優秀なひとを求めていませんか。活躍するひと、マッチするひとを求めていますか。
11)仕事内容や条件以外の「強み」をつくる。不人気業種や職種を言い訳にしないスタイル。
12)採用活動が「募集活動」だけに終わっていませんか。すべての工程を見直しましょう。
13)面接についてどれだけ勉強しましたか。面接官が面接のやり方を知らない採用現場の怖さ。
14)面接、徹底的に準備しましょう。あなたの会社やお店は「見られて」います。応募者だけに準備を求めない。
15)改善を続けて採用に強い組織へ。ほかがやっているのと同じ方法では人気企業や店舗に負けるのは当たり前。
16)人材紹介を本当に有効に使えていますか。仕組みを考えてみたことはありますか。中の人が漏らさないその仕組みとは。
17)なぜ辞退されるのか、なぜ辞めてしまうのか。面接で「志望動機」を聞いていませんか。3つの動機形成の話。
18)どんどん取り入れても大丈夫!新しい・ユニークなメディアやツールの活用方法。取組姿勢そのものを見せる。
19)あらゆることが採用につながる。採用のためのブランディングの秘訣。SNSも使い方次第。
20)書類選考ってどうすればいい?やり方がわからないから、学歴や経験社名で判断してませんか。書類の読み方について考えましょう。
21)その営業担当者は本当に人事や採用のプロですか?自分で採用を決めたことや採用した方のその後を知っていますか?
22)自社メディアのあれこれ。採用Webサイト。パンフレット。長い間そのままでは?
23)インターンシップとは。小さな会社こそインターンシップです。

まず20回ほどのタイトルをあげています。早く知りたいことがあればリクエストいただけるとうれしいです。
かなり突っ込んだ実践的な内容にしていきます。
よろしくお願いいたします。

株式会社イザン
代表取締役 井上浩二


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