おやじ病院広報担当

関東の医療法人で広報に携わるおやじ広報統括&宣伝マン。マスコミ対応、広告プランニング、…

おやじ病院広報担当

関東の医療法人で広報に携わるおやじ広報統括&宣伝マン。マスコミ対応、広告プランニング、ブランディング設計等を行う。医療業界やマスコミ様から問い合わせをいただく内容をメインにnoteで解説文を掲載しています。講演会依頼等お気軽にご相談ください。オリジナルアイコンイラスト:中川貴雄様

最近の記事

中から見た『医療業界』の問題点!?

さて、今回は医療業界の広報部分だけでなく、私が感じる医療業界についてお話したいと思います。まずはじめに医療業界は皆さまもご存知の通り成長産業であることは間違いないと思います。年々日本の医療費は増加し、高齢者率の増加に伴い更に増加することは間違いないでしょうか。様々な企業様でもリサーチをされていますが、減少すると算定しているところを見たことがありません。今後医療はさらなる発展をしていく、もしくはせざるを得ない局面であることに変わりありません。 では、実際の医療業界ってどうなの

    • 病院やクリニックの集患・集客を考える

      『集患』、最近ではあえて『集客』と表現される方々も増えてきましたが、患者さんを集めることは医療施設にとって死活問題です。生存戦略といっても過言ではございません。収益を挙げてこそ、医療として社会に貢献できるということはもう皆様重々承知のことと存じます。この部分、特に広報やマーケティングといった分野は医師の先生方はやはり経験がなく、専任を置くもしくは協力会社を探すというフェーズにまだまだ障壁があるように感じます。もう今後はそういった専門担当が在籍していることが必須の時代になってい

      • 病院広報と動画

        現在、医療広報(病院・クリニック)における動画での患者様へのアプローチは過去に比べて重要度が上がってきています。まず、皆様ご存じの通り時代の変化とともに病院やクリニックを探す環境が変化してきています。スマートフォンの使用頻度が幅広い年齢層で増加していることなどから、病院を選ぶ理由として WEB経由での来院の割合が急激増加しています。WEBからの流入を増やすためにも公式サイトに力を入れ情報発信を強化したり、WEB広告出稿をするなど様々な手法がございます。今回はその中でも動画に注

        • 病院とクリニック・診療所で働くことの違いと採用面接での注意点

          (今回は医療業界での就職を目指されている方へ向けての内容となります。) クリニック・診療所などを就労先として希望している方へ向けて現場からリアルな意見や裏話を記載致します。参考にしていただけたら幸いです。(面談の注意点も記載しております。) クリニック・診療所と病院での経験スキルの違い結果から言って、どちらがいいということはございません。それぞれご自身の将来設計につながる方向で検討されることをおすすめします。クリニックは様々な診療科目があり、院長先生によってやはり施設全体

        中から見た『医療業界』の問題点!?

          院内(インナー)ブランディング

          医療広報の方にとってモチベーション維持のためにも重要な事柄が、院内ブランディング(社内営業)かと思います。ブランディングと言う言葉を使いましたが、要は院内で広報のポジションをしっかり構築しておくとなにかとやりやすいですよ!と言うお話です。そのため、今回はインナーブランディング全体の解説ではなく、どちらかというと広報担当にとっての社内での価値向上に関するコアな部分のお話となっております。(すみません今回長文です) 院内ブランディングとは?院内ブランディングとは、俗に言う「イン

          院内(インナー)ブランディング

          職員全員が広報担当!?

          今回は病院と職員さんと広報担当との関係性から相乗効果を生み出せるというお話です。即効性のある内容ではございませんので、気軽に読んでいただけますと幸いです。 「病院」と「スタッフ」と「広報」病院の職員様は医療で患者様を改善することが仕事です。そのため各担当の方がそれぞれの業務に従事され専門的な知識をもった集団となっております。そういった状況もあるため、各個人では自分の専門性で患者様を改善させたいという思いはあるものの、それ以外に関してはあまり視野をひろげないというケースがみら

          職員全員が広報担当!?

          病院と「口コミ」

          今回は病院経営上の口コミとの向き合い方や付き合い方に関して述べさせていただきます。皆様ご存知の通り、口コミといっても様々な形態があります。直接口頭での口コミを基本とし、いまでは集患に大きな影響力を持つ「WEB上の口コミ」等が多々ございます。集患にとっても重要な事柄の一つであり、大変センシティブで明確化できず取り扱いが難しいものがこの口コミです。そして結論からお話すると、ブランディングを活用して口コミと向き合っていくことをおすすめします。以下に諸々の詳細を交え記載致します。

          病院と「口コミ」

          病院とマーケティングの関係性

          医療施設にとってマーケティングは今後必須となっていく時代になったなあと最近切に感じます。先日記載した「病院における集患とは」にも書いておりますが、集患は病院にとっては最重要項目であり、集患のためにはマーケティングが必須となっております。正直、広報担当やマーケティング担当を一人置いてもいいぐらいの重要性と感じます。クリニックではそういった人員配置は厳しいと思われますので、兼任でもいいので置いておいて損はないと思います。 とはいえ、マーケティングという単語の持つ意味の広さから、

          病院とマーケティングの関係性

          病院における集患とは

          集患とは?お客様を集めることを集客といいますが、医療業界では患者を集めるということから「集患」と言います。当たり前と感じられるかと思いますが、意外と業界内でもこの単語を知らない方がいらっしゃいます。集患は病院やクリニックにとっては経営上最重要な項目なのです。今回はこの「集患」に関する記事を作成致しました。 厚労省が赤字病院を公開!?2019年9月に厚生労働省が約400施設の全国の経営不振の病院を公開致しました。これは医療業界でもかなりの話題となり、賛否両論となりました。詳細

          病院における集患とは

          病院・クリニックのエリアマーケティングからのブランディング

          エリアマーケティングってなあに?エリアマーケティングとは、様々な手法がございますが、端的に申し上げると施設の地域性を分析し患者ターゲティングやブランディングへつなげるという手法になります。 分析ツールや、代理店様へお願いをするとある程度のdataが揃います。ただ、ここではあまりコストをかけずに行える地域に密着したブランディングをご提案します。 ではまず、どういった年齢層がどういった疾患で通院されているか、駅から遠いのか、車がないと通えないエリアなのか、山沿いなのか、海沿い

          病院・クリニックのエリアマーケティングからのブランディング

          病院にとっての危機管理とは

          【危機管理の重要性】以前、病院や医療施設での広報の重要性を書かせていただきました。では、具体的にはどういったブランディングや、広報が重要かといったところを実際の事象を交え記載させていただきます。 まずは、皆さん軽視されがちな危機管理からご説明をいたします。医療業界における危機管理は施設規模が大きくなればなるほど必要性が増していきます。そんなことは起きないし、時間がない、担当がいない等々謙遜されがちです。ただ、長年広報に携わった側から言わせていただくならば、まず危機管理のマニュ

          病院にとっての危機管理とは

          医療業界の副業ってどうなの!?

          すでに、2019年から副業も注目を受け「副業解禁!」という企業様も増加しておりますが、医療業界ではどうでしょうか。現場から感じる現状の副業への取り組みや、今後に関して記載致します。 上記のように厚生労働省では副業兼業のガイドラインを発表、掲示しております。さてそんな中、医療業界での副業は、ドクターに限ってはOKというか、俗にいう「アルバイト」という形でかなり以前から当たり前のように行われていました。ただし、事務などの医療職種の方々に関しては現状は、まだまだ禁止されている風潮

          医療業界の副業ってどうなの!?

          医療業界への就職を検討している学生さん、社会人の方へ

          近年、医療業界への就職や転職を検討している方から相談をいただくことがあります。やはり、大変特殊な業界ということで不安になる方が多いようです。それでも医療への希望を持っていただけることにまず感謝が絶えません。医療業界で仕事をしていると辛いことも多々ありますが、正直生命に携われことへの社会貢献度や人間としての存在価値を感じることができることはやはり医療業界独特の感覚だと思います。業界の動向を見る上で参考にできる資料や、現場での実体験等を踏まえお答えさせていただきます。参考までに以

          医療業界への就職を検討している学生さん、社会人の方へ

          医療広告ガイドラインとは?

          さて、医療業界にいらっしゃる方はこのガイドラインの存在に悩まされているのではないでしょうか。この医療広告ガイドラインというものは、厚生労働省が規定している、医療にまつわる広告の詳細や禁止事項を記載しているガイドラインになります。他業界では倫理的なものはさておき、こういったシバリがかなり強いガイドラインはあまり存在しないのではないでしょうか。(リーガル業界では存在します。)一つ一つの事象に関する回答も記載されているこのガイドラインですが、一言で言って、すべて理解するのは大変時間

          医療広告ガイドラインとは?

          病院や医療施設におけるWEBプロモーションの重要性

          (今回は医療同業者の方々メインの内容記事になっております。申し訳ございません。) 固苦しいテーマですが、要するに医療業界においてしっかりとしたWEB(HP・SNS等)の構築が重要ですよという内容になります。 近年では医療業でもWEBを用いた情報発信の重要性が認知されるようになりました。ただまだまだ不十分な状況です。 最近でさえある、中堅規模の医療グループの理事長先生が「10年前以上前に作成したHPをまだ修正せず使っているけれど大丈夫か」とご相談があったほどです。 そして、

          病院や医療施設におけるWEBプロモーションの重要性

          病院のブランディングってどうなの?

          テーマのような質問をよく医療経営者の方々からされます。結果からお話すると「必須」と感じています。個人的には広報担当を専任でつけるべきだとまで思います。まだまだ医療施設での広報担当はマイノリティです。 私がブランディングにかかわる上で重要視しているカテゴリーが地域性と専門性です。地域に特化した診療科目なのか、専門性(全国をエリアをカバー)をメインとした診療科目でいくのか、またはその両方を兼ね備えた施設とするのかです。 地域性を重要視する地域性を重要視する場合はやはりローカル

          病院のブランディングってどうなの?