見出し画像

医療広告ガイドラインとは?

さて、医療業界にいらっしゃる方はこのガイドラインの存在に悩まされているのではないでしょうか。この医療広告ガイドラインというものは、厚生労働省が規定している、医療にまつわる広告の詳細や禁止事項を記載しているガイドラインになります。他業界では倫理的なものはさておき、こういったシバリがかなり強いガイドラインはあまり存在しないのではないでしょうか。(リーガル業界では存在します。)一つ一つの事象に関する回答も記載されているこのガイドラインですが、一言で言って、すべて理解するのは大変時間がかかると共に、あいまいな部分も多いものとなっております。内容や詳細は以下に厚労省のURLを記載しておきますのでご覧いただけたらと思います。

<医療法における病院等の広告規制について>

この広告ガイドラインを知らずして医療広報は成り立ちません。このような規定があることは、日本の医療が社会貢献を重要視していいることが強く影響しております。日本の医療は世界的にもクオリティが高く、低価格で診察や治療を受けられます。これをなかなかご存じない患者様がいらっしゃいますが、こういったことも歴代の医療従事者の方々が築き上げてきた業界であったり、命を扱う特殊な業界独特な環境が影響していると考えます。

歴史はさておき、現状の広告ガイドラインに関して昨年改正となりました。ここ最近でここまでの大きな改正はなかったため、業界でも戦々恐々となり、まわりの医療広報同士の会話では必ずと言っていいほど話題になりましたし、どう対処するかでかなり悩んでおりました。ここでは今回の改正に関して簡潔な内容にて記載をさせていただきます。

端的にお話すると、「HPも広告として認知するよ」だから厳しく今後は取り締まるよということがメインの内容となっております。今まで、WEBはグレーな基準となっておりましたが、今後はしっかりと注意喚起と罰則をつけるよ!となったのです。ちなみに最悪、罰金となった場合は約30万程度を支払わなければなりません。

では早速対策を簡単に記載いたします。

まず、ビフォーアフターの写真を掲載する場合は、加工等はNGで副作用や、治療詳細(治療年数やその他)を記載すること心掛けてください。これは、限定解除という内容となり、しっかりと条件を満たせば掲載はしていいよということとなっております。また、「センター」という名称は国が許可した施設以外は記載をしてはいけないということとなりましたので、今後一切使用はできません。そのほか、メディア情報の記載に関して厳しくなり、媒体によっては露出したにも関わらずHPで告知できないという何とも悲しい状況になってしまいました。また、患者様の声やアンケートのHPへの記載もNGとなりました。かなり多くのクリニックや病院ではこういった患者の声を記載しておりましが、いまでは軒並み削除されております。

その他にも、広告ガイドラインの多くの部分が今回改正となりましたが、ちょっと長くなるのでここら辺で割愛致しますが、こういったことをすべて理解した上でないと医療広告や広報といった分野に携わることが難しいというのが、この医療業界独特であり、利益最優先の医療施設を生み出さないための対策となっております。

広告ガイドライン以外にも、SEOやリスティングという分野に関しても後日記載をさせていただきますが、こういった分野での医療に関するアプローチへの規制が年々厳しくなってきているのは確かです。医療広報の皆様は今後さらなる企画力と、リサーチ力が必要となってくると推測されます。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?