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病院における集患とは

集患とは?

お客様を集めることを集客といいますが、医療業界では患者を集めるということから「集患」と言います。当たり前と感じられるかと思いますが、意外と業界内でもこの単語を知らない方がいらっしゃいます。集患は病院やクリニックにとっては経営上最重要な項目なのです。今回はこの「集患」に関する記事を作成致しました。

厚労省が赤字病院を公開!?

2019年9月に厚生労働省が約400施設の全国の経営不振の病院を公開致しました。これは医療業界でもかなりの話題となり、賛否両論となりました。詳細を以下に張り付けておきますのでよかったら見てみてください。各地域の公立病院は以前より赤字体質で問題となっておりましたが、経営の改善が進まず、いよいよ厚労省が本気をだして改革に乗り出した形になりました。該当病院の従業員や、患者様にとっては戦々恐々とした毎日かと思われます。今後の進展がとても気になります。

結論からいうと、病院も社会貢献以前に利益がでていなければならないということです。きれいごとだけでは経営は成り立ちません。現に年に数十件以上の病院や、医療法人グループが倒産しています。

集患の方法(集患を増やすには)

さて、ではどうやって集患を増やしていくかが大変重要な事柄となりますが、私はこれに関しては中長期的なビジョンでの構築を推奨しています。ただし、近々で集患したいという院長先生や経営陣の方々も多いと思われます。やり方や手法は多岐にわたりますので一例として、効果が高い施策に関していくつか掲載をさせていただきます。

1 HPのリニューアルもしくは新規作成

HPは今や、幅広い方々がご覧になられる病院やクリニックの窓口のような立ち位置となりました。UI/ UXといったユーザー目線でサイトを構築することをお勧め致します。そしてどういった情報を患者は欲しているかを徹底的に分析してください。こちら側の言いたいことだけを記載したHPは自己満足でしかなくcv(コンバージョン:(例)実際に初診にこられた方)は増加しない傾向にあります。しっかりと情報の選択をすることをお勧め致します。

2 広告の出稿

これは予算があったらということが前提となりますが、各種広告はターゲティングの設定と、ディレクション、掲載期間、掲載内容と諸々のプランニングをしっかりと構築することで効果が見込まれます。ここでよくやりがちな広告出稿は、とりあえず交通広告(看板広告、駅構内広告等)の出稿です。私としは交通広告の効果はターゲットによってはしっかりと効果がある場合もあると考えますが、すべての病院やクリニックの費用対効果的によいかというとそういったことでもございません。限られた予算の中で最適化した予算配分が必要であり、各種患者様の来院導線(患者が病院をさがして来院するまでの流れ)に合わせて広告を選定出稿してください。

3 マスコミ取材への協力

マスコミから取材が来ることも多い病院やクリニックも多いと思いますが、内容さえ問題なければできる限りご協力することをお勧めします。多くの方の目に病院の名前が露出するということは広報面はかなりのプラスとなります。まず、松下幸之助さんがおっしゃられていた通り「知らないということは存在していない」ということと同意語と感じます。

まだまだ集患の方法はございますが続きはまたの機会とします。ぜひいろいろとチャレンジしてみることをお勧め致します。必勝法などはなく、それぞれの病院に適したプロモーションを行うことが重要となります。


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