病院のブランディングってどうなの?

テーマのような質問をよく医療経営者の方々からされます。結果からお話すると「必須」と感じています。個人的には広報担当を専任でつけるべきだとまで思います。まだまだ医療施設での広報担当はマイノリティです。

私がブランディングにかかわる上で重要視しているカテゴリーが地域性と専門性です。地域に特化した診療科目なのか、専門性(全国をエリアをカバー)をメインとした診療科目でいくのか、またはその両方を兼ね備えた施設とするのかです。

地域性を重要視する

地域性を重要視する場合はやはりローカルに適したブランディングをお勧め致します。地域の方々への社会貢献をメインとしますので、これでもかというくらい地域を深堀します。住民の方々のコアな情報まで収集しブランディングを構築、運用していくことが重要と考えます。高齢化社会の現代ですが、病院は様々な年齢層の方々が利用されます。どういった疾患に悩んでいる方々へ向けて医療を提供するのか、年齢層は?、どういったポジションの施設を目指すのか?こういったかなり細かい部分までの構築をした上でブランディングを進めることで、地域の方々の心に届く病院となることに一歩近づく可能性が高まります。また、これは広告を出稿する上でも重要となります。全国展開しているのではなく、地域に特化している場合は、地域性やターゲットの情報をしっかりとリサーチ親和性の高いものにすることをおすすめします。

専門性を重視する場合

そして、専門性を持った病院としての集患については私は全国を視野にいれてのプロモーションも重要だと考えます。仮に都内で開院していても、遠方の方が資料と取り寄せて、もしくはWEBで(医療でもWEBプロモーションは最重要となりますのでまたの機会に掲載いたします。)リサーチしてまで来院することを検討する方々がいらっしゃるレベルまで構築することを目標としてブランディングをお勧めします。専門性に特化した病院やクリニックで重要なことは、情報発信の内容です。コアの方向けのアプローチとなりますので万人受けする情報などはかえってあまり意味をなしません。専門性にとっかしマニアックなまでのブランディングはかなり効果的と言えます。

医療施設のブランディングの本質

医療の根底にあるのは、やはり社会貢献だと長年医療業界にいて思います。その上でこの診療科目関連でお悩みをもっている患者様へ少しでもお力になれたらという思いが最終的には必ず患者様に伝わり、来院につながると信じていますし、実際そういった患者様に多くお会いしました。是非、私たちの医療施設の先には患者様がつながっており、社会の根本を担っていることをイメージしてブランディングに携わっていただけたらと思います。

私なりのブランディングへの想い

私が広報宣伝に携わってからかなり時間がたちますが、ここまでの経験の中でブランディングはやはり中長期でないと構築できないということを肌で感じます。今日明日で構築できるような簡単なものではございません。パブリシティで数多くの媒体様に取り上げていただき、個人的な実績も残すことができましたが、やはり数が多くても届いてほしい患者様へ届かなければブランディングのアプローチ(KGI含む)としてはまだまだ成功とは呼べません。上記にも記載した本質をしっかりと踏まえた上でのプランニングやターゲティングが必要であり、最重要となるのはやはり「人」だと感じています。

次回は医療広報におけるWEBプロモーションについて記載させていただきます。










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