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病院やクリニックの集患・集客を考える

『集患』、最近ではあえて『集客』と表現される方々も増えてきましたが、患者さんを集めることは医療施設にとって死活問題です。生存戦略といっても過言ではございません。収益を挙げてこそ、医療として社会に貢献できるということはもう皆様重々承知のことと存じます。この部分、特に広報やマーケティングといった分野は医師の先生方はやはり経験がなく、専任を置くもしくは協力会社を探すというフェーズにまだまだ障壁があるように感じます。もう今後はそういった専門担当が在籍していることが必須の時代になっていくと考えています。今回は医療業界が今後どういった担当を置くべきでどう変化していくかについて記載してきたいと思います。

専門担当は内部がいいの?それとも外部がいいの?

これは結果から申し上げるとどちらでもいい、施設や経営者のプランやビジョンに共感してくれる方を適材適所で選定することが良策だと考えます。要するに、どれだけ自院に対してモチベーションを持って、貢献してくれるかで内部だろうが外部(協力会社)だろうが関係ないと考えます。ただ、選定の際に特に重要と考えるのが、やはりモチベーションという部分はとても重要になると考えます。どんなに実績やスキルがある担当さんでも、結果的にどれだけクリニックを「好き」でいてくれるかで対応にも影響が出てきます。もっと施設を知って、利用してもらう人を増やしたいという「想い」にまさるものはないのではないかと思います。これは表面上だけではなく、実施私自身もうそういった体験をいたしました。多くの協力会社様(代理店、PR会社etc)とご一緒してきましたが、やはりその部分は明らかに感じ取れますし成果としてのCV(コンバージョン)も高かったと記憶しています。まずは「好き」でいてくれるかをチェックしてみてください。

<キーポイント>高額な費用を払って広告を出し続ければいいの?本質を理解している専任担当が必要

ちょっとタイトルが長くなりましたが、これは広告代理店さんでもまだこういった考えの営業さんいらっしゃいます。高額な費用を出し、地上波のTVCMや、メディアミックスで様々な媒体へ出稿することができるようでしたら、それにこしたことはありません。ただ、我々施設側としてはどれだけ低コストで集患・集客ができるかはとても重要であり、その先にある広報担当の地位向上には外せない部分であります。費用がかからず宣伝できるならそれにこしたことはございません。しかし、ここで勘違いしていだきたくないのは、コストはできる限りかけないというのはもっともですが、しっかりと費用をかけるところはかけていくことが重要です。ややこしいかと思いますが、例えばディスプレイ広告や純広告を出すにあたってクリエイティブはとても重要であり、コストを削減して低クオリティで出すことはCV(コンバージョン)への道のりを遠回りにし、効果を半減してしまいます。ここでいう「コスト削減」とはできる限り無駄を省き、しっかりと重要な部分を構築していくプランニング力のことを指します。こういった部分をしっかりと構築できる専門担当様がいらっしゃる施設はとても貴重ですので、是非大切にしていただきたいと思います。

自院をしっかりとブランディングできるか人材が重要!

私は以前から医療施設は「ブランディング」がとても重要であり、他業界以上の効果があるとお伝えしてきましたが、このブランディングは広報担当さんによって180度異なってきます。もちろん経営者層の意向を中心として進めるかとは存じますが、広報のやり方に決まったフォーマットが無いため、専任さんのスタンスやアプローチの影響をとても受けやすいと考えます。医療施設は様々な広報のやり方があるので、正解はありません。ただ、ブランディングをしっかりと院長や職員さんと力を合わせて(方向を同じくして)進んでいける専門担当様が必要です。ブランディングには柔軟性と同時にしっかりとした土台となる考えや軸が必要になります。そういった部分をしっかりと理解し、ブランディングの影響や将来性を考えて動ける担当さんをおすすめします。(ただ、手前味噌ですが正直医療業界で広報をやりたいと言っている方はすでに様々なハードルを乗り越えて医療分野で広報に携わっている型が多いので私はそれだけでも尊敬しております。)



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