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#縄文 noteまとめ

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縄文に関するnoteで面白そうだなーと思ったもの、面白かったものをまとめていきます。
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2019年11月の記事一覧

縄文人と兄

44歳の実兄が今年の3月一杯で20年以上勤務した一部上場企業を退社した。何でも福島で自給自足の生活をするのだという。 ちなみに実兄は結婚をしていて小学校5年生を筆頭に子どもを4人も抱えている。 うちの両親は何を考えているのだと呆れながら、何度も心配を繰り返しているが、僕ら弟や妹達は「あのお兄ちゃんだからね」と至って当たり前の出来事の様に受け止めている。何しろ新聞もテレビも冷蔵庫もないような生活を東京で20年以上も続けていたのだし、それについてきている妻と子ども達がいるのだ

縄文人の思想に思いを馳せる

 縄文ZINE_noteさんの”まったく理解できない解説「柳瀬川縄文ロマン展」”、こちらのnoteをとてもおもしろく拝読しました。  柳瀬川縄文ロマン展、展示の「解説」が稀に見るものだということです。縄文ZINE_noteさんは次のように書かれています。 「およそ考古館や博物館という場所で目にする解説とロジックも使われている言葉も何もかもが違う。考古学的な解説は年代くらいで、解説は完全に図像学。それも同じ勝坂を扱っていても井戸尻とはまったく違う。蛇もミヅチも登場しない。レ

縄文の遺跡

僕のふるさと、道南のとある町には、縄文時代の遺跡の跡がある。 ・・・正確には、そういう噂がある場所・・であって、学者さんが調査したわけではない。 農道を越え、ヒグマよけの空砲が定期的に鳴るような人里から離れた場所。 今考えると、どうしてあんな所まで行ったのか分からないような、そんな何もない辺鄙な場所だ。 もとより農地と未開拓な山林が多くを占める町だけあり、色々なものの規模は大きい。とはいっても、町の規模自体は小さいんだけどね。。 僕がまだ子供だった頃、こんな不思議な事が

「自分」をからっぽにすることで、「自分」が表現されるという矛盾。

「道常無為、而無不為」 -道は常に為(な)す無くして、而(しか)も為さざるは無し。- 老子  第三十七章 最近、縄文巡りをしています。 その中で八ヶ岳美術館での津田直写真展「湖の目と山の皿」に行ってきました。縄文遺物が美術館に収蔵されていましたが、美術館ということで博物館に比べ

日本人て何なのか〜大陸から人が来る前、日本列島の民族が持っていたもの〜

日本史は勝手なことを言ってきます。 たとえば「中国から漢字が来て、それがひらがなになった。それまで日本には文字がなかった」などと言われそれが当たり前の日本の歴史になってます。 しかし、縄文1万年と言われてるのに、その間一切の文字がない、とはバカにしすぎてるとは思いませんか。 古代日本人の底力って、そんなもんでしょうか。 大陸から渡来人が来るまではギャートルズみたいな暮らしだけやってたみたいな言い方はやめてくれよと思います。 ここにおもしろい本があります。 日本の古

まったく理解できない解説「柳瀬川縄文ロマン展」

東京にも縄文は多い。特に東京の西側、武蔵野台地を中心とした場所は縄文時代からかなりの人が住んでいたようだ。その武蔵野台地の東北の端っこの方、に清瀬市はあり、柳瀬川とはそこから埼玉に流れ込む荒川の支流の中くらいの川だ。 今年もたくさんの縄文の企画展が開催され、各々見所があって面白かったのだけど、ことさらにこの清瀬市郷土博物館のこの展示を紹介するのはなぜかといえば、「理解できない」「狂ってる」「1メートル進むのに1時間かかる」「今年の裏ベスト」との感想で、一部の縄文好きに話題に

第563回 丸木舟と縄文土器

1、読書記録 86 中央大学の小林謙一先生からご恵与いただきました。 2015年の刊行で、中央大学関係者6名の論文集として 共通のテーマ、島と港に関連するものが投稿されています。 2、目次 小林謙一 縄文丸木舟研究の現状と課題 石井正敏 遣唐使以後の中国渡航者とその出国手続きについて 近藤剛 一二世紀前後における対馬島と日本・高麗 中澤寛将 古代・中世環日本海沿岸の港町 吉田歓 日中都市比較から見た平泉 白根靖大 日本海側からの視座による地域史研究 3、

『境界の日本史』という書籍

いつものように、考古学の師匠こと文化庁のO氏から新刊をご紹介頂いていたのが、平成最後の4月、それからあれよあれよと半年以上がい経過してしまいまして、いつの間にか晩秋になってしまいました。 目まぐるしい忙しさの毎日ですが、書籍を読む機会を頂けるだけでも本当にありがたいものです。2週に1回は娘とともに図書館に行くものの、学生時代のような悠久の感覚の中での読書は久しくありません。娘は年間200冊以上のペースになり、心優しい子になってくれています。 4月にご紹介頂いた『境界の日本

「東御市の土偶展」に行ったらたくさんの素晴らしい縄文土器に出会えた

長野県東御市の文書館(北御牧庁舎内)で「東御市の土偶展」をやっているということで行ってみることにしました。 「土偶展」の会場に行ってみると、ちょうど学芸員らしきおじさんが説明中、隣でなんとなく聞いていると「どうぞどうぞ」と展示室に招かれました。入ってびっくり、そこには大量の縄文土器が! 話してくれたのは、東御市の文化財係長の堀田雄二さん、長年東御市の文化財の発掘、保存に関わり、しかも縄文時代好きということで、いろいろ興味深い話を聞かせていただきました。 早速ですが、いく

※日時変更しました〈検証!?それって大麻?〉 「縄文原体プロジェクト」(月→日曜夜!)

〈検証!?それって大麻?〉 「縄文原体プロジェクト」 会場 大麻と蚊帳の博物館 麻草屋 日時 11月17日(日)18:30〜 講師 大藪龍二郎(陶芸家) 参加費 3500円(精麻+オガラ+麻草ファラフェル付き) 縄文土器の縄目の正体を検証しよう!というプロジェクトです。 そもそも「縄文」という名称は〈Cord Marked Pottery〉 というアメリカの動物学者エドワード・S・モースが1887年(明治10年)に東京の大森貝塚で見つけた土器からはじまった名称。日本語訳

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ある縄文の女神の記憶 in 舟形

縄文ZINEと行く旅を催行しました!レポ

先週末、11/8(金)、11/9(土)と、クラブツーリズム+縄文ZINE「国宝土偶5点鑑賞とハート形土偶に出会う「はじめての縄文」長野・群馬へ2日間」。を催行してきました。 参加者は35名ほど、年齢層は高いのですが、ほとんどが女性。大型バスで縄文を見に行きます。来てくれたお客さんの中には東京の新宿で朝早い出発にかかわらず関西や、北関東からいらした方も何人もいて、なんだか申し訳ない気持ちと身が引きしまる気持ち。この人数でこのでかいバスであの何もない遺跡に行くのかと思うと胸熱な

【Sa002】縄文の響 純米吟醸酒

寄付金額 17,000円 内容 十日町の地酒【縄文の響】純米吟醸酒1800ml 地元十日町にて契約栽培されている幻の酒米『亀の尾』を、50%まで精米し、極寒期にゆっくりと醸しました。 古の酒米『亀の尾』の米の旨味が心ゆくまで味わえるお酒です。 魚沼酒造ならではのやや甘口の味わいです。 -https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15210/4428555より引用 寄付先 中条飛渡地域協議会 中条農商工れんらく会 宛 寄付はこ

「つがる市石神遺跡と弘前市十腰内遺跡の結びつき 一古十三湖の大集落の目印一」 杉山武(アイヌ語地名研究会会員)

 嫁いびりの歌として有名な「弥三郎節」の舞台でもある旧木造町の南隣りであった森田 村は、現在は「木造町・森田村・柏村・稲垣村・車力村」が2005年に大合併し、「つが る市」となっている。木造は、縄文時代晩期の亀ヶ岡遺跡で知られる世界的な遺跡である が、この旧森田村もまた縄文時代前期・中期の頃に形成された石神遺跡は、円筒土器の標 識的な遺跡として有名である。この石神(いしがみ)遺跡は津軽での縄文海進時で、古十三湖(津軽平野 の大部分が海進により、大きな十三湖の中に飲み込まれてし