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「東御市の土偶展」に行ったらたくさんの素晴らしい縄文土器に出会えた

長野県東御市の文書館(北御牧庁舎内)で「東御市の土偶展」をやっているということで行ってみることにしました。

「土偶展」の会場に行ってみると、ちょうど学芸員らしきおじさんが説明中、隣でなんとなく聞いていると「どうぞどうぞ」と展示室に招かれました。入ってびっくり、そこには大量の縄文土器が!

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話してくれたのは、東御市の文化財係長の堀田雄二さん、長年東御市の文化財の発掘、保存に関わり、しかも縄文時代好きということで、いろいろ興味深い話を聞かせていただきました。

早速ですが、いくつか面白い土器を紹介します。

1つ目はこちら。

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これはもうほぼ火焔型土器!ですが、堀田さんの説明によると「下の部分が火炎型と違っている」とのことで「火炎的土器」と書かれていました。鶏冠部はこのような感じ。

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高い技術が見て取れます。東御市から千曲川を下っていけば津南町や十日町につながるので、交流があったことは想像に難くありません。火焔型の造形を取り入れつつ、筒型の部分はその土地の模様で作った、そのような土器なのでしょう。

続いて、こちら。

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ちょっと見づらいですが、山梨から長野にかけて見られる蛇か蛟(みずち)かそのような文様が見事です。

そしてこちら。

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文様も見事で、蓋がついているのも珍しいんですが、寄ってみると…

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赤い漆と黒い漆の跡が。堀田さんによると「洗いすぎて削れてしまった」とのことで、本来はもう少しきれいに漆が残っていた可能性があるようです。全体が漆で塗られていたとしたらかなりすごかったでしょうね。

ここからは写真だけバババッと行きます。

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最後のは「E.T.」と名付けました。

これらの土器は1年ほど前までほとんど倉庫に眠っていたそうで、こちらの展示室が整備されてようやく公開できるようになったとか。展示室の整備もまだまだ始まったばかりということで、今後もっと色々な土器が見られるようになるといいですね。他にもきっと素晴らしいものがあるでしょうから、楽しみです。

せっかくなので企画のメインの土偶も。

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河童と仮面が多めでこれも面白かったです。以前「縄文人間」で見た2点も東御市出土のものでした(今回の企画展では展示されていません)。

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「東御市の土偶展」は12月26日までの平日に東御市北御牧庁舎3階で開催されています(午前9時~午後5時、入場無料)。

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ぜひどうぞ。


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