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140字小説【G】

心の風邪をひいた繊細な彼女。メモ用紙に迷路を書くのが日課だ。その迷路をペン先でなぞり進む僕。普通はSから入りGを目指す。でも彼女の迷路にはGがない。行き止まりだけ。彼女が書き、僕が進む。数ヶ月繰り返したある日、いつものようになぞっていると、彼女が行き止まりにGを書き込み微笑んだ。

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