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役に立たない読書生活。

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#小説

反撃の隙を狙って、潜伏することに致しましょう|ライトノベル『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す』第6巻

反撃の隙を狙って、潜伏することに致しましょう|ライトノベル『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す』第6巻

これまでの感想はこちら。

王太子妃となり、お妃教育の一環として2週間、修道院に滞在することになったクラウディア。

場所は、夜な夜な生け贄を求める白いドレスを着た霊が出ると噂される、元サンセット侯爵家の分家がいた古城を再利用した修道院。

滞在先の選定には王妃も関わっている。

サンセット侯爵家は、王妃の生家。

だからこそ、王妃の兄嫁であるパトリック夫人のお茶会で古典的な方法で“試された”り、

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いつの間にか私の中で絶対の基準になっていたものを、壊してみたいの|小説『鹿の王 水底の橋』

いつの間にか私の中で絶対の基準になっていたものを、壊してみたいの|小説『鹿の王 水底の橋』

清心教の祭司医・真那の難病の姪を診る為、清心教医術の発祥の地・安房那領へとやってきたホッサルとミラル。

当初、関節熱の可能性が高いと見立てられた姪は、急変した様子から、出血病の可能性が高まった。

出血病 ――古い東乎瑠の言葉で香枝ノ病と呼ぶ、その病であれば、場合により止血薬が有効だが、どれも根本的な解決にはならない。

しかし、清心教技術の“源流”と呼ばれる医術を施す土地には、香枝ノ病に効く薬

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2024年3月発売の欲しい本

2024年3月発売の欲しい本

あれ? この前2月が始まらなかった?
あれも読もう、これも読もうとしていると消化しないまま1ヶ月が終わっているような……

待って、これが歳を取るってことなの?!

そんな呼んでもないのに迫りくる3月に購入予定の本はこちらです。

SPY×FAMILY 13巻

これまでの感想はこちら。

SPY×FAMILYの新刊ー!
何か黄昏の窮地で終わったよね。

夜帳が覚醒(?)するような感じだったけど、

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……あれが……。エレノアの本当の姿……|ライトノベル『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』第4巻

……あれが……。エレノアの本当の姿……|ライトノベル『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』第4巻

獣人の国・シャニヴァ王国。
そこは、肉食獣人が権力を握っており、総じて人間を下等生物と見下している。

そんなシャニヴァ王国から留学生を迎え、エレノアたちの通う学院にも王子、王女たちがやってきた。

友好……どころか、横暴な態度をとる王子、王女たちに学院は一触即発状態。

そんな中、シャニヴァ王国の第一王女・レーニャがオリヴァーに

と、自分と番うように言ってきた。

勿論、即座に断るオリヴァー。

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この廊下、必要ないと思いませんか?|小説『変な家2 〜11の間取り図〜』

この廊下、必要ないと思いませんか?|小説『変な家2 〜11の間取り図〜』

きっかけは、筆者が2年前に執筆した『変な家』。

筆者の想像を超えて、全国に「変な家」は存在するらしい。

この本は、筆者に集まってきた「変な家」の中から11軒の調査資料を収録している。

不思議な関わりを持つ、11軒の“変な家”の物語。

ヒットした『変な家』の続編

著者は 雨穴

Wikipediaには

確かに、作家として知っていた、というよりは、私もウェブサイトでこの方の記事を読んで知っ

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BEST OF 2023 今年読んで面白かった本

BEST OF 2023 今年読んで面白かった本

実は。12月後半に読んだ本の感想が全く追いついていないのですが(笑)。

それは追々、年が明けてから出していきたいと思います。
ほら、冬休みだしね。時間はあるはず。……きっと。

今年読んだ冊数は543冊。
うぇぇ何か調子に乗りすぎた。漫画やラノベも楽しいけど、来年はもう少し冊数少なめで、積んでる重めの本を消化していきたいと思います。

人生も後半に差し掛かってきたので、「いつか読もう」と思ってい

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2023年12月発売の欲しい本

2023年12月発売の欲しい本

早いもので、1年が終わろうとしてる……
今年こそは積読を減らそうと思ったけど。

減ったかなぁ、積読……(むしろ増えた気もする)

まあ、もうこればかりは人生の後半にラストスパートかけるしかなさそうだから、とにかくひたすら読むしかないんだけどね。

読んでるそばから読みたい本が発売するのが悪いんだ(笑)! ということで、今年最後、12月に購入予定の本はこちらです!

『異世界の沙汰は社畜次第』5巻

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王芳を殺した三人の官女は、全員辰の一族と関連がある家の者でした|ライトノベル『薬屋のひとりごと』第14巻

王芳を殺した三人の官女は、全員辰の一族と関連がある家の者でした|ライトノベル『薬屋のひとりごと』第14巻

架空の中華系の国が舞台。

花街で薬師をしていた猫猫は、攫われて売り飛ばされ、後宮の下女として働いていた。

ある事件をきっかけに、寵妃の毒見役になった猫猫は、美形の宦官・壬氏と一緒に後宮の様々な事件を解決していく。

これまでの感想はこちら。

名持ちの会合へ訪れた猫猫。

そこで知る、卯と辰の不仲。

当主たちの喧嘩の原因は辰に伝わる家宝。
卯に盗まれたと主張する辰と、盗んでいないと主張する卯

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2023年9月面白かった本|『変な絵』|『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』|『世界はなぜ地獄になるのか』

2023年9月面白かった本|『変な絵』|『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』|『世界はなぜ地獄になるのか』

突然、寒くなってきて秋……っていうか、一気に冬に行きそうな気配。
秋は……秋はないのか……

先月は結構活字にかかりっきりになったので漫画を積んだ。
まあ、漫画はあまり時間かからないので今月は漫画読むぞ〜

そんな9月に読んで特に面白かった本はこの3冊です!

『変な絵』

雨穴さんの『変な家』に続く2作目。

雨穴さんがウェブライターだから、というのもあるけど、話のテンポがすこぶる良い。

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……マジか……。それってどういう男大奥?|ライトノベル『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』

……マジか……。それってどういう男大奥?|ライトノベル『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』

さっきまで女子大学生だった真山里奈は、見知らぬ場所で目を覚ました。

里奈を“エレノア”と呼び、飛び込んできたのは“エレノア”の兄だというオリバーという青年。

エレノアはひとまず周囲の「記憶喪失か?!」という状況に乗っかり、自分の立場を確認する。

自分が侯爵家のご令嬢というのはわかったが、兄と名乗るオリバーの姓が違う。

オリバーはエレノアの異父兄妹であり、更に他にも父親違いの兄弟が存在すると

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2023年10月発売の欲しい本

2023年10月発売の欲しい本

またまた看板に偽りあり。

もう、10月になっちゃったわね。
今、絶賛ハマった本を食い入るように読んでたら9月が終わってたわ……

そんな10月の購入予定の本は、こちらです!

マリエル・クララックの約束

結婚しても、マリエルは変わらない!
今回はどんな事件に巻き込まれるのか?!
楽しみなマリエル・クララックシリーズの最新刊です。

SPY×FAMILY 12巻

今シーズンからアニメの第2シー

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「それではこれから、一枚の絵をお見せします」|小説『変な絵』

「それではこれから、一枚の絵をお見せします」|小説『変な絵』

心理学者・萩尾登美子が、大学の授業の教材として見せた一枚の絵。
女の子と、家と、木と、木の中に鳥がいる絵。
これが、全てのはじまり。

ブログに綴られた、男性の謎めいた言動と、イラストレーターである妊娠中の妻が描いた絵の謎。

男性の妻の描く絵に書かれた数字の意味。

オカルト好きの大学生・佐々木が見つけたものとは。

父を亡くした保育園児・優太が母の日に描いた、灰色に塗られた自宅マンションの絵。

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2023年9月発売の欲しい本

2023年9月発売の欲しい本

今日は、夏休み最後に、お台場冒険王に行きました。

うーん、“行くつもりでした?”

午前11時にお台場に着いたんですけど、お目当てのドッキリGPの整理券は終わってました……さらにちいかわ縁日は入れるけど120分待ち。

あー、昔、お台場のイベント来た時もこんな感じだったのを思い出したー(忘れてた)

まあ、ドッキリGPもちいかわも好きなのは娘なんですけど。
ある程度は見て周りましたが、待ってる時

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あなたは、この家の異常さがわかるだろうか|小説『変な家』

あなたは、この家の異常さがわかるだろうか|小説『変な家』

オカルト専門のフリーライターである筆者は、ある日、知人の柳岡さんから相談を持ちかけられる。

一軒家を購入することにした柳岡さんは、都内に静かな住宅地で、中古ではあるが築年数の浅い理想的な物件を見つける。

内見をしたところ、開放的で明るい内装で気に入った。

しかし、唯一気になったところがある。

それは、1階の台所にある不可解な空間。リビングと面している部分である。

生活するにあたり、不都合

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