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この廊下、必要ないと思いませんか?|小説『変な家2 〜11の間取り図〜』


きっかけは、筆者が2年前に執筆した『変な家』。

ありがたいことに『変な家』は反響を呼び、多くの方に読んでいただいた。それと同時に、私のもとには「家」に関する数々の情報が寄せられるようになった。

『変な家2 〜11の間取り図〜』

筆者の想像を超えて、全国に「変な家」は存在するらしい。

この本は、筆者に集まってきた「変な家」の中から11軒の調査資料を収録している。

一見、それぞれの資料は無関係に思えるかもしれない。しかし、注意深く読むと、一つのつながりが浮かび上がってくる。

『変な家2 〜11の間取り図〜』

不思議な関わりを持つ、11軒の“変な家”の物語。


ヒットした『変な家』の続編

著者は 雨穴

Wikipediaには

日本のウェブライター、ホラー作家、YouTuberである。本名や素顔だけでなく、地声も非公開の覆面作家である

Wikipedia「雨穴」より

確かに、作家として知っていた、というよりは、私もウェブサイトでこの方の記事を読んで知っていました。

You Tubeもやってらっしゃるんですね。

本作以外の著書には本書の1巻に当たる『変な家』

2作目である『変な絵』

出版社は 飛鳥新社

あまり聞き慣れない出版社だなぁ……と思ったが、元は出版社ではなく雑誌の編集プロダクションが主要な業務だったようです。

発売は 2023年12月 

1巻に当たる『変な家』はコミカライズも進行中。

映画『変な家』は2024年3月15日に公開予定。


ちょっと頭を使う作品

今までの『変な家』や、『変な絵』に比べると、複雑なストーリー、という印象でした。

手法、というか形式は前2作目と同じなものの、真実というか、11例の「変な家」が、みんな1つの事実に繋がるわけではないので、頭の中でどの話がどの話と繋がっているのか、少し整理しながら読む感じ。

だからこそ、「スカッと解決!」という印象はないですが、1話1話を読み終わる度に、「あれ?さっきの……」という感じで楽しめました。

雨穴さんの作品は、本作に限らず、どの作品も、普段本を読まない人でも楽しめる、エンタメとして優秀な作品だと思います。

特に『変な家』を読んだ方には、是非、読んでいただきたい作品です。


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