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#416 存在の肯定と思想・行動の批判

 他者との適切な人間関係を築く上で大切な要素は「信頼」であり、信頼は、日々の「肯定的なコミュニケーション」を通じて相互的に生まれて来るものだと言えます。

 肯定的なコニュニケーションとは、コーチングにおける対話技術のアクノレッジメント(承認)と非常に近いものであり、それは相手の存在・価値観・意見を尊重することだと言えるでしょう。

一方で、信頼は、肯定だけで形成される要素ではないことに目も向けることが大切です。時には相手の主張に対して批判的でなければならない。それは彼の存在を「肯定」しているからこその「批判(否定ではない」であるからです。

 相手の存在を全肯定し、されど相手の行為・思想を全肯定しない。この非常に難しく、そして微妙なバランスにどこまで敏感になれるのか。

 本当の優しさには「厳しさ」が伴い、嘘の優しさは「残酷」だと言うことを理解することが大切なのかもしれません。

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