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前しか向かん

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妻が脳梗塞で倒れた後から日々の記録
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#育児

妊娠中の脳梗塞を乗り越えての出産

妊娠中の脳梗塞を乗り越えての出産

妊娠中の妻が脳梗塞で倒れてから3ヶ月半。
身籠った体で回復リハビリを頑張ってきた。そして、ようやく正規産である37週目に入った2022年1月19日。帝王切開により母子ともに無事に赤ちゃんを出産した。

1月19日の朝。
医師からは「朝一に帝王切開をします。」と言われていたので、熊本から来ている妻のお母さんと朝8:00過ぎに病院の1階で待ち合わせをし、2人で妻の入院している病棟へ向かった。

病棟前

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父親は父親

父親は父親

妻が脳梗塞で倒れてから107日目。
今日、妻のお父さんが熊本から妻の入院先である神奈川県の病院を初めて訪れた。

妻曰く、父は誰の言うことも聞かない、自分のやりたい事だけする、勝手にどこかに行ってしまう、いわゆる自分勝手な人。元来の性格が我が儘なようで、事あるごとに義母や妻からその話を聞いていた。

実際、結婚の挨拶に行った時も、両親の顔合わせの時も、挨拶も早々に自身の政治論、宗教論、スポーツ話な

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椎間板ヘルニアを耐え忍ぶ

椎間板ヘルニアを耐え忍ぶ

しんどい時にはしんどい事が重なる。

12月末からお尻から左太ももの裏とふくらはぎが痛くて、誤魔化し誤魔化しやってきたけど、ここにきて痛さが増してる。

年末年始は妻のリハビリの療法士さん達がお休みのため、病院へ行き妻と2人で歩行リハビリの自主練をしたり、1月19日出産に向けて赤ちゃん用品を買いに行ったりと、諸々をやっていたが、あまりにもお尻と左太ももの裏が痛くて、整形外科に行き診察してもらった。

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赤ちゃん命名は、突然に

赤ちゃん命名は、突然に

まだ妻が脳梗塞で倒れる前の夏頃、
二人でスーパーへ買い物へ行ったかえり、川沿いを歩きながら、

妻から「このお腹の子の名前どうしようか」と聞かれた。

古事記が好きな私は、
「そやな、アマテラスはどうかな」、「それはない」とこたえる妻。

そうか、
「スサノオノミコト」、「だめー」
「ツクヨミ」、「だめー」
「アメノウズメ」、「だめー」
と誰かの漫才のようなやりとり。どうしてもボケたくなる。

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育休とって、育児の準備はじめます

育休とって、育児の準備はじめます

9月末に妻が脳梗塞になった時、妊娠21週目でした。

妻が脳梗塞になった瞬間、母体は意識がなく、左側が麻痺、右側が痙攣。
お腹にいた赤ちゃんも、きっと異変は伝わっただろうし、すごく驚いたと思う。

妻の意識がほとんどないICUでの3日間も、赤ちゃんは頑張って生き続けてくれた。

そんな生まれる前から頑張り屋で親孝行な赤ちゃんが、いや敬意を込めて、”赤さん”が、いよいよ1月中旬に生まれる。

当初は

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