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育休とって、育児の準備はじめます

9月末に妻が脳梗塞になった時、妊娠21週目でした。

妻が脳梗塞になった瞬間、母体は意識がなく、左側が麻痺、右側が痙攣。
お腹にいた赤ちゃんも、きっと異変は伝わっただろうし、すごく驚いたと思う。

妻の意識がほとんどないICUでの3日間も、赤ちゃんは頑張って生き続けてくれた。

そんな生まれる前から頑張り屋で親孝行な赤ちゃんが、いや敬意を込めて、”赤さん”が、いよいよ1月中旬に生まれる。

当初は、妻の状態やリハビリ状況が心配だったので私が妻の介護を行い、
赤さんは、妻のお母さんに任せようとも思っていた。

ある日、お医者さんと助産師さん達に会議室によばれ、病状や出産についての説明を受けている時
「奥さんは出産後、リハビリ病院に転院になり半年程入院になりますが、お子さんはどなたが育てていくご予定ですか?」と聞かれ

反射的に「私が育てます!」と言っていた
その瞬間「あっ、考えずに反応してしまった!」と内心思ったが
横にいた義母も「育てると言っているので任せます。サポートします」と、後には引けない状態に。

よく考えてみると、仕事と介護で手一杯なのに、育児も同時に出来るんかなと思ったけど、
言ってしまったからにはやるしかない。
ただ、この返事は心の底からでた反応だったと思う。自分の子供の育児をするのは当然の責任だし、これこそが自分の最優先事項だと思った。

そのため、会社の人事や上司に事情を伝え、育児休暇を取らせて頂く事にした。幸い、良い会社で、子供が1歳になるまでは、男でも育児休職を認めてくれている。
この1年は妻の介護と赤さんの育児のために、全てを費やそうと決めた。

私が育児休職すると知った気心知れた仲間や親戚からは
「赤ちゃん1人で育てるのまじ大変だよ」「寝れないよ~」「鬱になるよ~」と、日々脅かされているが「ほなっ、手伝いにきてや」と反撃している。

もちろん育児は大変だと思うけど、私自身はなんとなくワクワクしてる。

育児の大変さをよく分かってないから、ワクワクなんて言っているのかもしれないが、よく分かってないからこそ挑めると思うし、
何より、こんな大変な事態を乗り越えてきてくれた、赤さんに会えるのがとても楽しみ。
そして妻と私だけではなく、妻の家族、私の家族、友人、同僚と
今回の妻の病により悲しみ落ち込ませてしまった皆に、赤さんがきっと笑顔を与えてくれると思う。

赤さん、無事に健康で生まれてきてください。準備して待っています。
そして、この1年を3人で、笑顔で乗り越えていきましょう。
俺、頑張りますので。



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