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in企画の藍屋奈々子が、空想旅行記をはじめました。
ほんものの写真と、ほんとうじゃないかもしれない思い出。
心だけの旅を、あなたも。
Fictional Diary|藍屋奈々子|note(ノート)
https://note.mu/inaiyananako/m/mb5983d93bca7
オーディオドラマ「サンタ協会 中村町事業所」参加者のみなさんのご紹介
in企画のオーディオドラマ史上初、藍屋以外の俳優さんに出演していただいた今回の作品。せっかくなので俳優のみなさんや、楽曲提供していただいた福永さんの紹介などをここでしてみたいと思います。
今回の出演者は4名!上埜すみれ、有吉宣人、池田優香、藍屋奈々子。
上埜すみれ (先輩役)
いままでのin企画の作品をみてくださったかたにはおなじみ、すみれさん。映画に舞台にと精力的に活動する和顔の美女です。
サンタさんは、どこの国からやって来るのでしょう?北の、雪がたくさんたくさん降る、さむーい国からやってきます。でも、その国からとおくとおくはなれた国にも、やっぱりクリスマスには、ちゃあんと子供たちにプレゼントが届きます。それはどうしてなのか、不思議に思ったことはありませんか?それは、「サンタ協会」のおかげなのです。「サンタ協会」は、北の国に本部があり、そして世界中の国の、各市区町村に、ひとつの事業所
もっとみる作・声 藍屋奈々子
音楽(著作権フリー音源)
Debussy "Quatuor a cordes III"
Duke Ellington & His Orchestra "Mood Indigo"
Debussy "12 Etüden L136: Nr.4 Pour les sixtes"
Ella Fitzgerald "Melancholy Me"
⭐︎音量小さめです。静かなところでゆっ
in企画の藍屋奈々子が、空想旅行記をはじめました。
ほんものの写真と、ほんとうじゃないかもしれない思い出。
心だけの旅を、あなたも。
Fictional Diary|藍屋奈々子|note(ノート)
https://note.mu/inaiyananako/m/mb5983d93bca7
作・声 藍屋奈々子
音楽(著作権フリー音源)
Debussy "Des pas sur la neige"
Mozart "自動オルガンのためのアンダンテヘ長調"
"Menuett & Trio in G major" "Menuett in F major"
Ella Fitzgerald "Starlit Hour"
⭐︎音量小さめです。静かなところでゆっくりとお楽しみください。
©2
#7 「ジャングルを流れる夢の河」
旅行中に立ち寄ったその国の、その街の、その美術館には、世界じゅうの楽器があつめられていた。モーツァルトの時代の古いピアノ、吟遊詩人の竪琴、鳥の鳴き声をそっくりに真似ることのできる笛、絶滅してしまった珍しい動物の革を張った太鼓、中に水が入っていて、傾けると熱帯雨林の雨の音がする筒状の楽器。あらゆる楽器が並ぶ館のなかは、物音ひとつしなかった。音色を内に秘めたまま、楽器たちは超然と黙っている。楽器の
#6 「まぶたの裏に降るねむけの雪」
眠気がおとずれるとき、人のまぶたの裏にはある結晶が溜まっている、という話を生物学専攻の友達から聞いた。その結晶がだんだん溜まっていくことで、まぶたが重くなっていく仕組みらしい。その成分の名前も教えてもらったのだが、名前は忘れてしまった。なんとかポリアミド、アセチル、なんとかリン、みたいな呪文のようなカタカナで、一度わたしもその言葉を口に出して唱えたはずなのだが、舌先を離れた瞬間すこしの蒸気と
#5「紫のインクのペン」
あの娘がいつも使っている、紫のインクのペンには秘密があることを、わたしはもう知っている。あの娘は詩人だ。子どもみたいなつるりとした顔、まっすぐな目の動きからは、まったく予想もできないような、めくるめく官能的な、濃く煮詰められた花の蜜のような薫りの詩を書いている。でもわたしは、それがなぜだかわかってる。あのペン、紫色のインクのペンは、彼女の手を流れる鼓動を読みとり、心臓の奥で鳴っている、時間の音
#4 「名もない学生たちの氷漬け」
その日あの娘の横顔を、間近でみた。いつも見ていると思っていた顔、けどいちどもはっきりと焦点を合わせてはいなかったのだとそのときに知る。スタジアムで、大勢の生徒達といっしょに僕たちの学校のチームに声援をおくり、マフラーでぐるぐるまきになりながら温かいお茶を飲んだ。ぼくたちは隣にいて、何も話さなかったけど、同じものを見つめて、同じ喜び、同じがっかり、同じ緊張を分け合っていた。いつもの教室では、同じ
#3 「透明のティーポット」
そのお茶はいままでに見たことのないような透き通った色をしていた。そこには色がついているのだけど、ゆらめく炎みたいに、風に吹かれて消えそうなオーロラみたいに、いくつもの色が入れ替わり立ち替わり現れるので、はっきり何色と言うことができない。そのあたたかいお湯をずっと見つめていると、だんだん目がちかちかしてきて、しまいには目をそらさずにはいられなくなる。あまりに長く見つめていすぎると、そのあとしばら
作・声 藍屋奈々子
音楽(著作権フリー音源)
Claude Debussy "Reflet dans l'eau"
George Gershwin "Rhapsody in Blue" "An American in Paris"
⭐︎音量小さめです。静かなところでゆっくりとお楽しみください。
©2016 in企画
作・声 藍屋奈々子
音楽 Julie London "Blue Moon" (著作権フリー音源)
⭐︎音量小さめです。静かなところでゆっくりお楽しみください。
©2016 in企画