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糖質制限の強い味方MCTオイル!!人間本来に必要な栄養をと考えると、高脂質低糖質。

 人間本来とは・・・?小学校の歴史の授業でも習った内容ですが、いわゆるホモサピエンスの時代ぐらいから今の人間の形になってきたという話があったかと思われます。二足歩行をして、両手を使って細かい作業ができる。脳を活用して他の動物よりはるか高等な動き思考回路が存在しています。この狩猟採集して生活していた時代に適応できるように人間の体は出来上がっていたと様々な科学者は口を揃えていいます。海外や日本の脳科学者も糖尿病専門医も海外の大学院までいった管理栄養士もそういったことをうたっている書籍を書いています。農耕を始めたのは人間の長い歴史から見るとほんのつい最近の話と言えるほどのことであり、農耕で得られたものは人間の生活から「飢え」に対しての安心。決して適切な栄養をしっかりとるための方法ではありません。本来人間は動物の肉を主食にして、草や木の実、果実を時々といったぐらいでしょうか。ここにご飯、パン麺類など存在するわけがありません。
 そう、必要な栄養は脂質とタンパク質を主体としたものです。もっと言えば、高脂質低糖質な食事です。できることなら糖質は完全に抑えたいところですが、私も含め今の社会に生きている限り糖質の魔力に勝ち続けることは難しいでしょう。なので低糖質です。頑張って少しでも打ち勝ちましょう。低糖質な食事で慣れない方の一番の問題は空腹感ですよね。腹がへらないように、しっかり仕事するためにご飯を食べる!!実は腹が減ってしまう原因も糖質を摂っているからなんです。それについて後で説明するとして、、、空腹感に負けない強い味方になるのがそう、MCTオイルです。

低糖質な食事の強い味方MCTオイル!!


 MCTオイルやアマニ油、えごま油などいわゆるいいオイルが少しずつ浸透してきたことを感じますよね。それでも、いいオイルって言われるものをいっぱい取れば太るんでしょ?カロリーは高いもんね。油ばっかり摂ったら胃がもたれそう・・・。いろんな声が聞こえてきそうです。もちろん私もその辺りのことがわからず、かなり調べました。調べれば調べるほど、わけわからなくなります。人によっては真逆のことも言っています。なので私は生化学という、まぁ医学的な仕事をしている人でも苦手意識を持ちやすいマニアックな分野から勉強しなおしました。自分の仕事にも活きてきますからね。もちろんお医者さん達と比べてみればまだまだ未熟な勉強量だと思いますが、それでも私が理解したところまでを説明できればと思います。
 炭水化物などの糖質の摂取の一番の理由は体を動かすためのエネルギーの確保ですよね?体を動かすエネルギーにMCTは最適なんです。通常の油LCTでも体を動かすエネルギーになりますが、それには時間がかかります。体を動かすエネルギーすなわちATP(アデノシン三リンサン)はミトコンドリア内で作られますが、LCTではそのままの形ではミトコンドリア内に入ることが出来ずに膜で弾かれます。カルニチンというものと結合することで膜を通過し、ミトコンドリア内でさらにもう一回形を変えてようやくエネルギーに変換する回路に入り込むことができるようになります。ですが!!MCTはそんな過程をすっとばしてカルニチンを必要とせずにミトコンドリア内に入ってエネルギーを作り出してしまうんです!!たまに、民間医療的なところではすぐに門脈に行くからだと記載されたブログ、SNSも見ますが、すぐに門脈に行くことのメリットは消化吸収がしやすいというところです。そのため医療の分野ではMCTは、経腸栄養剤では下痢対策として使用されたり、癌などで腸の大部分を切除してしまった短腸症候群症例のエネルギー源として利用されます。・・・話を戻しますが、この消化吸収能力が低下している人にも使えるようなエネルギー源MCTは、糖質の代わりに適任だとは思いませんか!?糖質は制限しますが、体を動かすエネルギーはしっかりとるそれが必要なんです。これで糖質制限では元気がなくなるなんていう状況は無くなります。大体3時間ほどでエネルギーになるようなので、朝6時くらいにとれば9時頃の仕事には間に合いますよね。
 一般の方向けの情報としてはこれぐらいでもいいのかもしれませんが、もっと詳しく知りたい!!って方向けにこれから話していきますので興味あればどうぞ。

MCTオイルの概要

 これについては説明不要なぐらいいろんなところで書かれていますが、私の備忘録も兼ねて書いていきます。不要な方は飛ばしてください。目次のところをクリックです!

脂質とは

 脂質は水に溶けずエーテル、クロロホルムなどの有機溶媒(他の物質を溶かす性質を持った有機化合物のこと)に溶ける物質で、炭素、水素、酸素で構成されます。

MCTオイルとは



 MCTオイル(Medium Chain Triglyceride)めっちゃカラダにトレビアンってワードで広瀬アリスさんがCMしていますのでよく知っていますよねww。まぁ実際のところめっちゃ体にトレビアンなんですよ!!
 これはココナッツやパームに含まれた中鎖脂肪酸だけを抽出したオイルになります。どちらかといえばココナッツ100%の方が安全性は高く、パーム油、パーム核油、アブラヤシは避けた方がベターです。パーム油が悪いわけではなく、身体への影響については特別有意差はないようです。ただ、後でも書きましたがパーム油とパーム核油は別物でものによっては同じかのように表記されている場合もあるので、気をつけた方がいいということです。

ココナッツ由来

 その名の通りココナッツオイルの約6割にある中鎖脂肪酸を抽出したものです。パーム油よりは希少性が高いので値段が上がります。どの分野でもそうだと思いますが、高いからいいものではなく単純に希少性の問題です。

パーム油


 正確にはパーム核(アブラヤシの種子)由来のMCTオイルのこと。注意が必要なのは、アブラヤシの果肉を原料とする『パーム油』とアブラヤシの種子を原料とする『パーム核油』は別物です。パーム核油はココナッツオイルに近い性質を持っていますが、パーム油は長鎖脂肪酸であり全く別物です。つまり飽和脂肪酸に該当しており、長期的な摂取で悪玉コレステロール(LDL-C)が増加し脂質異常症などの生活習慣病に直結します。つまり動脈硬化や心筋梗塞になりやすいということです。心筋梗塞を契機に心不全まで発症すれば一生付き合う病気で、加齢のふりしてどんどん体力を奪い、筋力まで低下すれば歩いて外出できないぐらいになり、長く生きるだけの生活になることもあります。これは注意すれば防げる可能性がある病気です。しっかり対策していきましょう。

購入するなら瓶のタイプに!!


 MCTオイルは容器の影響を受けやすいです。プラスチックタイプの容器だとその化学物質が溶けてオイル中に混入することが多々あるそうです。容器に注意しましょう。また、遮光性のある茶色のタイプが望ましいです。オリーブオイルも茶色とか緑っぽい色の容器が多いですよね?保存するときにはコンロの近くには置かず、陽の当たる場所も避けて、棚の中にしまっちゃいましょう!楽天市場とかで大量購入の時には特に保存する場所には要注意です。しっかりパントリーを用意して、なんか蓋の出来る箱とかに入れてください。

脂質の働き

 脂質はエネルギー源になるだけではなく、細胞膜やホルモン、核膜を構成したり、皮下脂肪として臓器を保護したり、身体を寒冷から守ったり、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を助けたりする働きがあります。
 エネルギー源については知っての通り、脂質は1gで9kcalもありいいエネルギーとなります。後に詳しく書きますが、MCT以外の普通の脂肪酸、普通の油たちは長鎖脂肪酸でありエネルギーとして利用するには時間がかかります。中鎖脂肪酸では摂取してかろ3〜4時間でエネルギーのピークとなりますが、長鎖脂肪酸では摂取してから5〜6時間後にエネルギーのピークとなります。なので、朝6時に摂取できれば9時にはエネルギーのピークになり仕事は十分にできそうですね。営業でいっぱい歩き回るってことがある会社員でも十分なエネルギー量です。スポーツ選手や工事現場で重いものを運びまくっている方でもない限りは、他に糖質などをとる必要はありません。

最大の嬉しい特徴は脂肪として体内に蓄積されずらいこと。

 油なんて摂って太らないの!?って多くの人が言ってそうな気がします。現役のパーソナルトレーナーさんのInstagramを見ていると脂質を避けるような内容が非常に多く感じます。ちょっと前にも書きましたが大事なことなのでもう一度いいます。MCTはめっちゃカラダにトレビアンなんです!w。MCTオイルがどうこうよりもまずは、体脂肪が蓄積するメカニズムについて解説していきましょう。

体脂肪が増えるメカニズム


 糖質の場合急激に吸収すると、インスリンが多量に分泌され急激に血糖値を下げます。これを血糖スパイクと呼びますがこれは悪いことばかりです。昼食後眠気に襲われるあなた!!これが起きています。またこの眠気は血糖値の急激な低下による意識障害に分類され、睡眠ではないんです。脳みそは寝てきません。仮眠をとって気分リフレッシュ!!なんて効果を得られませんので、勘違いされている方は考えを改めてください。、、、はい。
 大分脱線してすみません。言いたいことが多すぎて、、、。血糖値の詳しい解説は他の記事にすることにして、糖質を摂取して体脂肪になるところですね。

MCTオイルがなぜ体脂肪になりにくいのか


 さて、本題のMCTオイルの体脂肪として蓄積されずらい件です。中鎖脂肪酸は吸収されやすく、すばやくエネルギーになって使われるというところにあります。中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べて半分の組織で出来ています。そのため早く吸収しやすいと言われますが、水分に溶けやすく小腸で吸収して、門脈を経て肝臓にたどり着きます。長鎖脂肪酸は同じく小腸で消化、吸収したあとにリンパ管や静脈を通って脂肪組織や筋肉、肝臓に運ばれて必要に応じて分解、貯蔵されます。物自体が軽いのと吸収してから使うまでの経路が短縮されているところがポイントになりそうですね!


どうやって食事に取り入れるか。

 食事の置き換えパターンが1番ベターです。もしくは低糖質な朝食と組み合わせると空腹感も感じにくく取り入れやすいかもしれませんね。朝食の置き換えでは、『バターコーヒー』が有名です。コーヒーにMCTオイルとグラスフェッドバターを入れ、ブレンダーなどで攪拌させた飲み物です。グラスフェッドバターとは、グラス(grass:牧草)だけをフェット(fed:エサ)として飼育された牛のミルクで
作られたバターのこと。一般なバターより口当たりが軽く上品なこくとあっさりとした味わいが特徴です。日本で買うには少し値段が高く日常的に使いやすい価格ではありません。業務スーパーなども販売していますので、そこで買うのが一番安いかと思われますが最近の値上がりも含めえると600-700円くらいしたと思います。人によってはこのバターコーヒーのみで朝食を済ませる方もいるくらいですが、私は絶対に無理です。これと合わせて普通の少し軽めの朝食と合わせることをオススメします。ここにはどうしても、タンパク質が全然足りませんので、卵や豆腐、添加物など気にされませんでしたらベーコンやソーセージと合わせるとちょうどいいと思います。カフェインの摂取になるので、朝起きてから1時間内の摂取はお控えください。自律神経が乱れてしまい、心臓に大きな負担になります。

 他には、サラダにかけたり、豆腐にかけたり、なんでも行けちゃいます。味のないオイルになりますので少しオイル感がつくのが嫌でなければなんでもOKです。あっついものにかけるのはお控えください。淹れた手のコーヒーなどもダメです。
最近はプロテインにも入れる方がいますが、私は個人的に筋肉つけたい方以外のプロテインなど飲み物系のものはオススメしません。語り出したら止まらないのでここでは割愛致します。また栄養系の話は味方を変えると全然悪くないことも多いので、個人の考えのレベルだとも思ってください。

こんなんでお腹空かないですか!?と聞かれますが、空腹感のメカニズムも一緒に知ることで納得

 ご飯を食べないと、パンを少しでも食べないとどうしても空腹感が起こって仕事にならないんじゃないのか??ダイエットの最大の強敵「空腹感」。上手くこのMCTオイル生活が馴染めばその心配もなくなります。まずは空腹感が起こる流れを説明していきましょう。

空腹感の起こり方

 空腹感が生じるメカニズムは実は色々あるんです。空腹感が生じることで食事をさせようとするには理由がもちろんありますよね。人間の体は上手くできてるのでなんだって理由があります。理由は大体大昔人間がまだ狩猟採集民族だった時代にあります。だって人間は最近になって完成されたものではありません。急激に進化することもなく、ゆっくり変化していきます。進化の歴史的には今の人間はまだまだ狩猟採集民族時代となんら変わりない存在になるそうです。なので、この時代の人間が生き延びるためのシステムが今の人間にも備わっており、それを知ることが全ての健康の秘訣になります。実は多くの研究者、医者、かなり深いところまで健康について勉強してきて人たちは必ず、この時代の人間についての話が出てきます。この話は急に出てくるとなんだか凝り固まった考えだなぁって思う方も多いとは思いますが、そんな時はこんな考えもあるんだなぁ〜くらいで聞いてください。

摂取するデメリット


 コレステロールや中性脂肪の上昇。
MCTは血中脂質に影響がないとされていますが体質によって影響を受けやすい方がいることが確認されています。栄養の世界ではありがちなことで、個人の代謝によって作用が大きく異なることがあります。栄養関連ではエビデンスが確立しにくい理由の一つですね。
 そのほかに、下痢になる可能性があります。そのため、初めて摂取される方は5gぐらいの少量からにしてみましょう!


参考資料・文献


1)【2022年12月】MCTオイルのおすすめ人気ランキング27選【徹底比較】(https://my-best.com/1774)
2)日清オイリオMCTsalon(https://www.nisshin-mct.com/contents/page195.html)
3)MCTオイルのココナッツ由来とパーム(アブラヤシ)由来の違いとは?【原材料と価格差】(https://healthesis.net/mct-coco-palm)
4)一般社団法人
 日本静脈経腸栄養学会 静脈経腸栄養テキストブック

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