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巡礼13日目 to フロミスタ(25.2km)久々の「こんにちは」

👣castorojeriz - puente fitero - itero de la vega - boadilla del camino - frómista

early morning in castrojeliz アルベルゲの窓から

you look so exhausted !

先の街までの距離が遠い時や、食事できるところがなさそうな時、スーパーで十分な買い出しができなかったときなど、ごくまれにだけど宿の朝食を食べることもあった。たいていはパン、焼き菓子、フルーツ(リンゴかバナナ)、シリアル、コーヒー、オレンジジュースという感じ。案の定ほかの巡礼者はみんな出発後で、朝食担当?のおばさんが、「あんたが最後だよ、急がなくていいよ!」と笑う。「ありがとうー。」お礼を言って、寝起きのボンヤリしたまんまの頭で、エネルギーとビタミン、ミネラルの補給について考えながら食べた。

カストロへリスをあとにしてわりとすぐ、なかなか高さのある丘越えにゼーゼーいう。少し登っては、来た道のほうを振り返ってあたりを一望、景色を楽しんだ。きのうの出来事(※末尾リンク)を思い出しながら、「みんなはどうしているかな?」とほんのり温かな気持ち。

カミーノを歩いているといろんな動物や虫や植物を見るのが面白い。チョウチョなんか本当にたくさんいて、しょっちゅう顔の近くに寄ってくる。わざわざ顔の前でひらひらするから、話しかけられているような気持ちになって、なんとなくディズニー映画みたいだなと思う。

丘を越えると引き続き乾燥地帯で(丘も乾燥地帯だけど)、こんどは暑さでぜーぜーいって歩く。水分補給にトマト丸かじりでは足りず、口の中はカラカラというよりチリチリ、唇もしわしわしてきて、喉の奥も暑い。お店や自販機も見当たらないし、本格的にヤバいかも・・・それでもお湯になってしまった水を飲みながら、なんとか歩ききった。

ヨレヨレになって街の中を歩いていたら、おとといアルベルゲで一緒だった韓国人の女の子たちに遭遇、「だいぶ疲れてるね、大丈夫?」と声をかけられる。そう、もう大丈夫じゃないのよ・・・と、息も絶え絶えに「超疲れたよ〜はやくシャワー浴びたいよ!」と答えると、別れ際、ここに日本人の男性(巡礼者)がいるよと教えてもらった。「歩くのが速いジャパニーズガイがいる。」きのうも韓国人の男性に教えてもらったけど、それらしき人、見かけてないなあ。

「宿についたらまずジュース!ジュース!」と思っていたのに、ジュースに限らず飲料を販売していなくて、だいぶショックを受ける。「うおー!」悲鳴をあげたいくらい、そうそう無いレベルのダメージ。しかたない、とにかく店の開いている間に街のどこかで飲もう・・・急いでシャワーを浴びてよろよろと外に出た。すぐ隣の宿にバーが併設していたので飛び込んで、オレンジジュース(と、ゆで卵ののったパン)を注文。秒でいっきに飲み干す。・・・全然足りない!!すぐにオレンジジュースをおかわり。

ひと息ついたあと店を出ようとしたら、ほかの席にいたおじさんに話しかけられた。私のUV傘を誉めつつ、「俺も持ってるんだ。」となんだか誇らしげ。自分の顔を指さしてくるくるしながら、「you look so exhausted ! ちゃんとやすまないと。」というようなことを言われたので、「うん、そうする。」と答えた。なんとなく、「このおじさん、なんか不思議~。」と思う。

「キッチンないし、よるごはんどうしようかなあ・・・」いつものようにぼんやり考えながらスーパーでフルーツと棒アイスを購入していたら、男の人に「あれ、日本人?」とたずねられる。韓国人の女の子たち(と男性)が教えてくれた日本人の男性だった。スーパー前のベンチでアイスを食べつつしばらく話して、一緒によるごはん食べましょうということに。追加でもう一本ファンタレモンを飲み干した後、待ち合わせの約束をして宿に戻った。

よるはレストランでペレグリーノメヌー。スープとサラダを頼みたいけど、どちらもprimero(1皿目、前菜)だからどちらかしか選べない。サラダはハズレがないのはわかってる・・・でも、まだまだ身体が水分を求めていたので、ブルゴスのリベンジもかねてカスティージャ風アホスープにする。「スープ、うーん・・・どうかな?」今回はおいしかった!乾ききった体に染み渡る感じ、うれしい。あたりまえだけど、何回か(違う場所で)食べてみないとわからないもんだな。男性とは色々な情報交換をして、久々の日本語を楽しんだ。

breakfast at albergue
食後にコーヒーを飲めるしあわせ
uphill
遠くだと低そうでも近づくとまあまあの高さ
green carpet
緑、緑、緑、あとは何もない
a hare
丘を登っている途中、ひょっこり
from top of the hill
丘の上の神々しい太陽
pond ? river ? water place
水辺が出てくると束の間スッとする
a tomato for hydration
トマトで水分補給
almost fromista
フロミスタすぐ手前、河だったかな?水辺があって小さな船が泊まってた
at bar
わずかな時間でこのジュースを2杯のんだ
sopa de castilla
優しい味にホッとする

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