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爽風の重ね ~ダイアローグアートから得た閃きのお話~

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対話を通して出てきた気づき、自らの世界観を書き出していく記事を集めていきます。 「対話」を通してほんの少しでも自分の世界観や相手の世界観に「ゆれ」が起こり、ほんの小さいものでも… もっと読む
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海に行きたい理由

海に行きたい理由

久しぶりにノートを開いた。これからは少しずつ投稿して行きたいと思う。

海に行きたい。でも今年は色々あって行けないだろう。私にとって海は大切な場所だ。なぜなら全てを忘れられるのと同時に感覚を研ぎ澄ませてくれるから。海に沈むと帰ってきたように思う。
小さい時から水の中にいるのが好きだった。水の中では音がゆっくり聞こえるから。少し苦しいぐらいがちょうど良いから。体が浮かんで軽くなるから。水の中から水面

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「好き」の因数分解

 私には自分を代表する「好き」というものがない。

 例えば電車がめちゃくちゃ好きな人は電車の名前や系統を暗記しているし、ジャニオタな友人はジャニーズの誰々くんはこのお店が好きでこんな経歴で〜となんでも知っている。深いなあ、深すぎる。

 熱しやすくて冷めやすい飽き性の私はまるで浜辺に打ち上がった乾燥めかぶだ。深海魚のように深海へは行けない。

そんな悩み相談を友人のKさんにした際、「好き」の因数

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ただ観る

今日も大学生たちと対話会。今回は「かしこさ」について。

知性とは何か?を考えることで「知性的」であろうとするようであった。

知性とは、もしかしたら「並べて」「深める」ことなのではないか、と思いながら対話に臨んでいた。そして、その発想から「ただ観る」ことの知性への土台を考えた。

「問い」と「仮説」が一つの道だろうと私は考えている。「問い」は「並べる」ことから生まれやすい。状況を俯瞰し、メタの視

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キャラクターは「セルフ」か?

芸大生と作品制作を通しての対話。考えさせられたのは「セルフと思う写真を撮ってください。ただし、自分の顔以外を写したとして。あなたは何をセルフとしますか?」という問い。そのやりとりの中から出てきた「キャラクター」とは何かについて、考えてみる。

◇キャラクターとは?
キャラを作る、という言葉が生まれたのはいつごろだろうか?少なくとも、私の子どものころには「キャラ」という言葉はあったように思う。ぶりっ

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ことばの先にあるもの

・いぬがあるく

・ぼうがある

さて?

もしかしたら、お読みの方は「あたったのかな?」と考えたのではないだろうか?

人は、なにか「文脈」を読み取ることができる。今回の場合は「犬も歩けば棒に当たる」ということわざを補助線にして、「いぬがあるく」と「ぼうがある」をつなげたことになる。

人の考えにも、「文脈」は存在する。そして、その「文脈」をうまくほかの人に伝えることができたとき、話し手の「伝え

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