貧弱なっとう梅パスタの巻【うまい棒殲滅大作戦3】
ヤツらは、基本しょっぺぇヤツが多い。
しかもこってりどろソース系だ。
スピンオフのやきそば味、たこ焼き味に加えて、
ラーメン味なんかもいる。
駄菓子ってヤツは、
このしょっぱさと旨さが
絶妙にハーモニーを奏でている。最高だ。
その中でもグンを抜いて、
多種多様なフレーバーを有するのは
やはりうまい棒だろう。
これはある日、
自宅に大量の駄菓子が届き、
嬉しい悲鳴と奇声を上げて迷走しはじめた
自分と80個の駄菓子との
約3ヶ月の戦いの話だ。
どんなに離れていてもゴールは近づいている
ヤツらの布陣は多種多様だ。
お菓子の軍勢に襲撃され、
お料理ギルドに騙され、
めんたいパスタからの
クリティカルヒットをくらっても、
歩みを止めることはできない。
何故ならば、
賞味期限が迫ってくるから。
負けないで！
戦うんだ、うまい棒と。
このまま痛恨の一撃を受けたまま引き下がるわけにはいかない。
この曲を聞き、リベンジを挑もう。
敗因から振り返る今回の作戦
駄菓子の持つ「しょっぱいイメージ」の
先入観に惑わされた結果が、
先日の戦いにおける
めんたいパスタの初撃の右ストレートだった。
その衝撃的ダメージの原因は
「敵の塩分はそれほどではない」という事実だ。
思っているほど、しょっぱくないのだ。
うまい棒は。
ほんのりとしたフレーバーが味の決め手なのだ。
ならば、適度な塩分を持つ仲間とともに戦いに挑めば良い。
そこで我が布陣に召喚したのは
梅干しである。
そう、今回は「梅なっとうパスタ」で勝負だ！
いざ尋常に勝負！
なっとうパスタは作ったことがある者ならばわかるだろう。
熱を加えた時に解き放たれる
納豆のあの強烈な匂いを。
熱々パスタに納豆をぶち込むと戦場は異臭騒ぎになりかねない。旨さを得るためには、嗅覚の犠牲が必要なのだ。
だがコイツならそんな大パニックにはならないはずだ。
うまい棒のなっとう味である。
なっとうフレーバーならば、
納豆に熱を加えたときの匂いも、
粘り気もそれほど強くないはずだ。
前回華麗に騙された記憶がよぎり、
今回はお料理ギルドを頼らず、
主観や実体験豊富なブログをメインに
梅なっとうパスタのレシピを調べる。
ふむふむ。
基本的な材料は、
納豆に梅干し、めんつゆと海苔である。
配合割合は人それぞれ好みだが、
材料から察するに味の予想はつく。
余裕の勝利を目前にし、
軽くニヤつきつつパスタを茹で、
その合間にうまい棒を握りしめ粉々に砕く。
一度緋色に染まってしまったこの右手は、
もう敵を粉砕することに
何の罪悪感を感じることもなくなっていた。
そして茹で上がったパスタに
粉砕したヤツを振りかける。
湯気とともにふわりと舞い上がる
なっとうのカオリ。
おおぅ。
なかなかにくるものがあるが可愛らしいものだ。
これなら余裕だ。急ぎ残りの材料を乗せてみる。
もみのりではなく、
板海苔を砕いたせいで見た目はイマイチだが、
なんとなく今度はイケる気がしてきた。
さぁ、食してやろうではないか！
パクっ。
おおう！梅味！
梅パスタいけるじゃないか！
と思いつつ、なっとうの所在を探す。
数分前にふわりと香った、
あのカオリはもういない。
探しても、探しても、どこにもいない。
どこに行ったんだ、カオリ。
もぐもぐしながら、
ぐるぐると皿のなかを探して、
たった1つだけ発見した。
砕きそこねたカオリの破片。
あぁ、こんなところにいたんだね。
見つけたよ、カオリ。
もう逃しはしないよ。ふふっ。
ニヤつきながら、それを口に運ぶ。
パクっ。
サクッ。
なんてことだ。
先日の悪夢が蘇る。
とうもろこし味！！！
カオリ、お前もか！！
結論
✅うまい棒をパスタに入れると何をやっても結局とうもろこし味に戻る。
✅うまい棒はそのまま食べる方がうまい
二度の戦いを通じて
もうパスタ戦では絶対に勝てない。
そう悟ったのであった。
ーなっとう味1本 討伐完了！ー
■あわせてよく読まれている記事もどうぞ
オススメ関連記事
・彼を知り己を知れば百戦殆からず【うまい棒殲滅大作戦1】
・別になくても困らないけど、あったら便利かもしれない程度のモノが、実はQoLを爆上げする可能性が高いと気づいた
・イラストのぎこちなさの原因：大ラフとアタリの違い
人生をちょっぴり楽しくするための 知識や小ネタを発信しています。 スキやコメント、フォローが 創作活動の励みになってます！ ● 面白かった〜 ● もっと読みたい♪ と思っていただけたら 「これで塩ようかん食べな」的な感じで サポートしていただけたら嬉しいです。