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中古ゴルフクラブショップ:ビギナーへ門戸を開き、エキスパートを奥の間に導く(CASE: 22/100)


▲「中古ゴルフクラブショップ」とサステナビリティ

中古ショップがサステナブル、当たり前じゃないかと思うかもしれませんが、中古ゴルフショップには、ゴルフ市場の持続可能な成長を支える、驚くべき3つの仕掛けがあります。
一つ目は、何と言ってもビギナーがゴルフを始めるハードルを圧倒的に下げていることです。初心者用のセットといえど、新品で揃えると10万円近く掛かってしまいますが、中古ショップに行けばフルセット(14本)でも3万円前後、ハーフセット(7本)ならさらにお安く手に入れることができます。毎回のラウンドにお金がかかるゴルフでは、初期費用はなるべく安く抑えたいところ。このニーズに見事応え、中古ゴルフショップは、ゴルファーのすそ野拡大に貢献しています。
二つ目は、中級者に対して道具を選ぶ楽しみを与えてくれている点です。ゴルフラブは毎年新しいテクノロジーを搭載したニューモデルが発売されます。色々と試してみたいところですが、ドライバーだと新商品は10万円弱、なかなか手が出るものではありません。ところが、中古ショップに行くと最新モデルでも数割安、一つ前のモデルともなれば半額以下で手に入り、比較的気軽に色々なクラブを試すことができます。さらに、試して合わなければ、また買い取ってもらえます。何かいいクラブないかな、こう思いながら中古ゴルフショップを散歩するのはとても楽しいものです。
三つ目は、中古ゴルフショップの存在が、新商品の購買へと確実につながっている点です。中古があるから、新商品売れないんじゃないの?こう思う方は多いかもしれません。ところが中古のクラブに関心が高くなるにつれて、次は新商品が欲しい、次は自分に合うクラブヘッドとシャフトをカスタマイズしたいという思いが溢れてくるものなのです。そして、メーカやゴルフ専門店のフィッティングコーナーへと足が向き、いつの間にやらゴルフバックの中にこだわりの1本が増えていくのです。
かくいう、私のゴルフバック、数年前は14本すべてが中古でしたが、今はドライバーとアイアンセットがカスタム品。道具の沼にはまり、ゴルフ市場の持続的な成長にしっかりと貢献させていただいています。


▲参照資料

▲キュレーション企画について

イノベーション事例についてi.labがテーマにそって優れた事例のキュレーションを行い、紹介と解説を行います。
2022年のテーマは「サステナビリティ」です。

▲今回のキュレーション担当者

i.lab シニア・ディレクター 杉江周平

▲i.labについて

i.labは、東京大学i.school ディレクター陣によって2011年に創業されたイノベーショ ン創出・実現のためのイノベーション ・デザインファームです。東京大学i.school(2017年4 月 より一般社団法人i.school)が世界中のイノベーション教育機関や専門機関の知見を研究しながら独自進化させてきた理論知と、i.labが産業界で磨いてきた実践知の両輪で、企業向けにイノベーションのためのプロジェクトを企画·運営しています。

会社名:イノベーション・ラボラトリ株式会社
代表取締役:横田 幸信
本社:東京都台東区小島2丁目14-5毛利ビル705
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