アリトモ(ワンモアタイム)

お笑いコンビのワンモアタイム(右側)として活動。 ライジング・アップのセカンドチーム(…

アリトモ(ワンモアタイム)

お笑いコンビのワンモアタイム(右側)として活動。 ライジング・アップのセカンドチーム(準所属) フライヤーデザインやイラストを描いたりしてる人がちょっと文章書いてみました。

マガジン

  • イチコジンカン

    いろんな物事に対し自分の考え、一個人の感想を散文乱文で書き込んだものをまとめたものです。

記事一覧

隙間(イチコジンカン #11)

僕の嫌いなもの「隙間」 例えば、戸の隙間。 わずかの2センチに恐怖を感じる。 さらに言えば、押入れの戸も 少し開いているのが嫌で 何を仕舞っていたか、 仕舞っては…

ハンドサイン (イチコジンカン #10)

世間では指ハートが流行っているらしい。 指ハートとは 親指と人差し指を重ね、親指の腹を相手側に 人指し指の腹を自分側に見えるようにし、 指の間の角度が75度間隔があ…

ディスク (イチコジンカン #9)

一般的にCD(コンパクトディスク)には 音楽が入っていて、専用の再生プレーヤーで 再生すれば音楽が聴けるらしく、 DVD(デジタルバーサタイルディスク)には 映像が入っ…

抱く (イチコジンカン #8)

美容室に行くとたまに 「クッションどうぞ」って ゴールデンレトリーバーの子犬ぐらいの 大きさのクッションを渡される。 「要りません。」と断れるほど 日本人の根っこは…

アイデンティティ (イチコジンカン #7)

アイデンティティって何だろう 例えばホタルイカをご存知ですか? 僕は、ホタルイカという言葉を耳にすると ホタル先輩が風を肩で切りながら歩くところに イカ後輩が頭…

テブラ (イチコジンカン #6)

芸事の活動していると どうしても避けられない悩みで。 電車や徒歩での移動の際に 衣装とか小道具の商売道具や 筆記用具やパソコンなどの雑記物とか ライブのチケットノル…

納豆 (イチコジンカン#5)

「さっきまで愛した人」 ファミレスの朝食バイキングに行った時、 納豆を見た瞬間に 納豆を手に取っていました。 無性に食べたくなるのは 日本人としてのDNAでアイデンテ…

セクシーバナナ(イチコジンカン #4)

「一番最初に男性器をバナナで代用した人は誰だろう」 こういうことに気がいくと 納得するまで考えてしまう。 何しろ表現としてセンスが良すぎる。 棒状で長い 反ってい…

ルーティン(イチコジンカン#3)

「大人になったら、1年があっという間やで。」 子供の僕に、よくわからない とりあえず血は繋がってそうな 大人たちが正月に集まって 口を揃えて言っていた。 その残響…

つま(イチコジンカン #2)

「つま」 刺身や吸い物に用いられる付け合わせ。 生臭い匂いを消す作用や見た目を美しくし 食欲をそそる働きをする。 ネットで調べると、こういう成り立ちや 語源なんかが…

食卓塩 (イチコジンカン #1)

「食卓塩」 ぼくの居場所はここだ。 と言わんばかりの名前を手に取りながら、 横目で背負わされた使命感が 何より大変そうだと 心中でお察ししながら、 頭を下にして上下…

はじめまして(イチコジンカン #0)

はじめまして。 お笑いコンビ「ワンモアタイム」 として活動している、アリトモといいます。 普段は舞台で漫才やコントをしています。 ほかにもイラストを描いたり、 フ…

隙間(イチコジンカン #11)

僕の嫌いなもの「隙間」

例えば、戸の隙間。
わずかの2センチに恐怖を感じる。

さらに言えば、押入れの戸も
少し開いているのが嫌で

何を仕舞っていたか、
仕舞ってはいけないものも
そこにあるのかと思うと余計に
嫌悪感を抱いてしまう。

天袋だと一年に一度、
開けるか開けないかの
戸の開きかけの隙間は痛みさえ思う。

まさにシュレディンガーの箱。

隙間の何が嫌いで、何が怖いかというと。戸なり、

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ハンドサイン (イチコジンカン #10)

世間では指ハートが流行っているらしい。

指ハートとは
親指と人差し指を重ね、親指の腹を相手側に
人指し指の腹を自分側に見えるようにし、
指の間の角度が75度間隔があるようにずらす。

このポーズはインスタグラムなどのSNSから
若者の間で流行し、今ではテレビタレントも使用し、自分にとって好意的である、
好きという気持ち・・・




???「全指を広げ手のひら側を相手に見せる(待てえ!)」

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ディスク (イチコジンカン #9)

一般的にCD(コンパクトディスク)には
音楽が入っていて、専用の再生プレーヤーで
再生すれば音楽が聴けるらしく、

DVD(デジタルバーサタイルディスク)には
映像が入っていて、専用の再生プレーヤーで
再生すれば映像が観れるらしい。

HD(ハードディスク)は
別に硬くも強くもなくて

HDD(ハードディスクドライブ)は
許可なくどこかへ行こうとしてくるらしくて、

SD(セキュアデジタル)には

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抱く (イチコジンカン #8)

美容室に行くとたまに
「クッションどうぞ」って
ゴールデンレトリーバーの子犬ぐらいの
大きさのクッションを渡される。

「要りません。」と断れるほど
日本人の根っこは枯れておらず。
「抱けへんわ!」と言えるほど
芸人の花は咲かせてない。
「あ、はい。」という返事と共に
僕の両手は自由を奪われる。

でもまあ、自分がそういう人間だからこそ
「クッション」でよかったなって思う
「クッション」だからこそ

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アイデンティティ (イチコジンカン #7)

アイデンティティって何だろう

例えばホタルイカをご存知ですか?

僕は、ホタルイカという言葉を耳にすると
ホタル先輩が風を肩で切りながら歩くところに
イカ後輩が頭を下げて道を開ける図を
思い浮かべてしまう。

ホタルの存在ありきの命名感が
どうしてもそうさせてくる。

「ホタルのように光るイカ」

だからホタルイカ。
もちろん意味もわかるし、
異論はないが、
ひとつ声を上げるのなら
「アイデン

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テブラ (イチコジンカン #6)

芸事の活動していると
どうしても避けられない悩みで。
電車や徒歩での移動の際に
衣装とか小道具の商売道具や
筆記用具やパソコンなどの雑記物とか
ライブのチケットノルマや
ウケたスベったとか
相方への不満とか
たくさんの荷物を抱えている。

荷物は少ないほうがいい自分にとって
これがかなりの苦痛。

普段は出掛けるとなると
基本、携帯電話と財布
それを裸で持つ、
カバンもできるだけ持ちたくない。

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納豆 (イチコジンカン#5)

「さっきまで愛した人」

ファミレスの朝食バイキングに行った時、
納豆を見た瞬間に
納豆を手に取っていました。
無性に食べたくなるのは
日本人としてのDNAでアイデンティティが
本能にはシンプスが条件反射なのです。

それぐらい当たり前なことです。

直食い派なのは僕です。

そしてあんまり掻き混ぜない。
タレを入れて5〜6回混ぜるだけ。
これがいい。

それはそうと、バイキングで
納豆を食べた時

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セクシーバナナ(イチコジンカン #4)

「一番最初に男性器をバナナで代用した人は誰だろう」

こういうことに気がいくと
納得するまで考えてしまう。
何しろ表現としてセンスが良すぎる。

棒状で長い
反っている
皮が剥ける

十分条件をすべて満たしているのである。
図形において合同証明も容易だし、
そう考えている時間の果てで
Q.E.Dを迎えてしまう。

また可愛らしさがあるのがいい。
上記の条件に
キュウリやズッキーニなんかも
当てはま

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ルーティン(イチコジンカン#3)

「大人になったら、1年があっという間やで。」

子供の僕に、よくわからない
とりあえず血は繋がってそうな
大人たちが正月に集まって
口を揃えて言っていた。

その残響を抱えながら
この歳になって自分より年下の子達に
血は繋がってそうな人たちの
口元を真似るように
同じことを言っている。
そして言われた子達は、
子供の僕を見てたかのように
同じ反応をする。

その時の流れの痛みは不意に来る。
「この

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つま(イチコジンカン #2)

「つま」
刺身や吸い物に用いられる付け合わせ。
生臭い匂いを消す作用や見た目を美しくし
食欲をそそる働きをする。

ネットで調べると、こういう成り立ちや
語源なんかがすぐ出てくる。
「つま」当て字で「具」と
書くことがもあるらしい。

これが好き。
大葉や食用菊も「つま」と
呼ぶらしいが、
僕の中では「大根の細切り集団」
これが「つま」で
これが好き。
申し訳ないが、永遠に食える。
だれに謝ったん

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食卓塩 (イチコジンカン #1)

「食卓塩」

ぼくの居場所はここだ。
と言わんばかりの名前を手に取りながら、
横目で背負わされた使命感が
何より大変そうだと
心中でお察ししながら、
頭を下にして上下に振る。

トマトハシオデクウノガウマイワ

フラッシュで脳内に
表示されては消えていく。

ここにいろと決められてるようで
束縛感に限りなく近い使命感のもとに
あり続けられていることに感謝して
惰性で生きているのが食卓塩だ。
その環

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はじめまして(イチコジンカン #0)

はじめまして。

お笑いコンビ「ワンモアタイム」
として活動している、アリトモといいます。

普段は舞台で漫才やコントをしています。
ほかにもイラストを描いたり、
フライヤーデザインなどのアート的な
活動も挑戦してきましたが、
なにか新しい活動をしたいと考え、
「文章」に挑戦してみようと思いました。

学生の時はどちらかといえば理系で、
国語はあまり得意では無かったです。

「筆者の考えを書きなさ

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