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Vol64 5年ぶりに公表!全国の空き家数・空き家率はどうなった?

2024年4月30日総務省は5年ぶりの「住宅・土地統計調査」を発表。空き家がさらに増加していることが鮮明となりました。
一方、田舎移住をする人のなかには、空き家を購入する人も多いことから、空き家の現状について書いてみました。

こんにちは、移住専門FP「移住プランナー」の仲西といいます。
ここでは、これまでの17年間の活動、2000組以上の移住相談対応から
皆さんに役立つ情報を書いています。
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1⃣ 5年ぶりの「住宅・土地統計調査」

総務省は、2023年(令和5年)10月1日現在で「住宅・土地統計調査」を実施しました。
1948年(昭和23年)以来5年ごとに実施しており、今回で16回目となります。(前回は2018年実施)

今回、2024年4月30日に公表された住宅数概数集計(速報集計)結果では、調査結果の早期提供を目的として、全国及び都道府県の総住宅数、空き家数などを確定値に先駆けて公表されるものです。
ちなみに、確定値は2024年の9月頃に公表予定です。

2⃣ 「空き家率」の増加と注意点

総住宅数のうち、空き家は900万戸と、2018年(849万戸)と比べ、51万戸の増加で過去最多となりました。
総住宅数に占める空き家の割合(空き家率)は13.8%と、2018年(13.6%)から0.2ポイント上昇し、過去最高となっています。
空き家の推移でみますと、1993年から2023年までの30年間で約2倍となっています。

空き家率だけみると、この5年間で13.6%→13.8%と0.2%しか上昇していないことになります。
実は、2018年の時点では、15年後の2033年には空き家率が27.3%まで上昇すると発表されていました。
これだけみると、空き家率は大幅に改善されているかのように思われますが、この背景には母数となる総住宅戸数の増加があります。

2023年10月1日現在における我が国の総住宅数は6502万戸と、2018年と比べ、4.2%(261万戸)の増加となっています
ちなみに、2013年から2018年の5年間の増加率は2.9%でしたので、総住宅数はこの5年間で大幅に増加したことにあんります。

従って、総住宅数の大幅な増加が無ければ、空き家率はもっと悪化していたと言えでしょう。

3⃣ 「放置空き家」の増加に見る名目変更

今回の発表では、空き家の種類の名称変更がありました。
これは、これまで「その他の住宅」としていた名目を、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」に変更されました。

この背景には、空き家数のうち、「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」は385万戸と、2018年(349万戸)と比べ、37万戸の増加となっており、総住宅数に占める割合は5.9%となっていることが挙げられます。
いわゆる、放置された空き家が急増をしていることになります。

4⃣  空き家率等のワースト都道府県


空き家率のワースト3
1位 和歌山県 21.2%
1位 徳島県  21.2%
3位 山梨県  20.5%

「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家率」のワースト3
1位 鹿児島県 13.6%
2位 高知県  12.9%
3位 徳島県  12.2%
3位 愛媛県  12.2%

となっており、空き家および、放置された空き家は西日本に多い傾向があります。
この一つの要因として、雪国では空き家の長期放置はリスクが高いことも考えられます。

5⃣ 空き家の増加に見る移住希望者とのマッチング

地方における空き家の増加は深刻な問題となっております。
空き家再生に注力をする地方自治体もありますが、おいつけるものではありません。
私は地方における「空き家と移住希望者とのマッチング事業」に5年前から取り組んでいます。
この背景には、田舎移住を希望する人の約6割が中古住宅(空き家)の購入を選択しているからです。(独自データー)
今後、空き家の増加が見込まれる中、中古住宅(空き家)を購入して田舎暮らしを検討する人にすると、選択肢が増えることにはなります。

6⃣ TOPの画像

最後に、私のおススメ移住地をご紹介します。

山梨県北杜市清里高原

八ヶ岳の南東麓に広がる清里高原は、人気観光地として、近年、移住者が急増している地域です。
そもそも清里高原は1980年代に有名女性誌が頻繁に取り上げたことから「清里ブーム」が起こったと言われいます。
首都圏からも車で2時間から2時間半で訪れることができ、アクセスの良さも人気の秘密です。
特に、標高1,900mの山頂から清里高原や野辺山高原を、寝転んだりしながら一望できる、「ガーデンソファー」が大人気です。
この清里町は企業開発型のリゾート地とは一線を介しており、地域の人で開発した居心地の良いリゾート感が多くの移住者を呼び込んでいます。
清里町の素敵な環境で子育てが出来れば素晴らしいですよね。

最後まで読んでいただき、有難うございました。
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移住専門FP「移住プランナー」として活動をしています。これまで17年間2000組以上の移住相談に対応をしてきました。ここでは、私の経験からお役に立てる情報を日常的に綴っていきます。「移住」という夢の実現にお役に立てればうれしいです。大阪出身、北海道と鹿児島の3拠点生活中。