い〜の
2020年5月開催、 #みんなでポエム書いてみた 企画に寄せていただいた作品をまとめています。
彼女を隠してあげられる世界を作りたかった 彼を守ってあげられる世界を望んでいた 『星宿』…
夜を何度も通り過ぎたって 戻れない過去が居座った。 振り出しなんて見つからなくって 揺れな…
自分自身を定義するものが、他者との交流の中からしか生まれないのなら 絶交を自殺と同義だと…
雨に沈む 失意と熱 空が眠り 世界が終わる 昨日叫んでいたアナウンサーが 今日は穏やかに人の…
「25歳を過ぎたらあっという間に30歳になってるよ」 学生から社会人と身分を変え、それにも慣…
三番線に走った思想詰った鋼色 見る影もないほど散った 哲学者の遅延証明 握った愚者の舌打ち…
冬が散った 風が凪いだ 色づく空に溶ける思いだ さよならって きっとこんな憂い雲に似てる 形…
便座を上げないで使用するようになったのは、当時の恋人のおかげだ。 「そんなの当たり前でし…
遠い日に、僕は憧れを抱いていた。 決して洗練されていたわけではない。けれども惹きつけられ…
花色に触れる、片割れの傷 過去の名残と、嘲るなかれ 永遠は無いと、失って知る 過去の人だと…
いつも何かを探している そんなふりをしている 見つけるのが怖いんだ 届いてしまうのが怖いん…
天気予報が冬を告げるから、もう冬なんだと思うことにした。 春を告げるにはまだしばらくかか…
蒼穹の塊を細塵に砕き、薄く薄く、深寒の上空に伸ばし描きたるが今日の空模様である。 こんな…
自然の光が、人間の光に追いやられ、夜が来た。 色を持たない人間が、色を持ち 寄りかかる暗闇…
名も知らぬ種を埋え、芽が出て、すらすらと茎を伸ばす。 その間に私は花曇りだからと大学を辞…