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「育てることの芸術」って何だろう

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オルタナティブスクールで担任をするまで(アシスタント期間)に感じたことをセルフドキュメンタリー→2019.04〜担任をはじめてからの気づき・学び。「育てることの芸術」に取り組む様…
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#詩

ときめきリストの「小さな世界」

ときめきリストの「小さな世界」

なんとも説明のむずかしい、それがどうした?というような「気持ちのあかるみ」について書きます。

*わたしが担任している低学年クラスには、特別支援の必要な八年生の女の子が一人います。わたしの担任デビューと共に入学してきた子で、はじめて出会った頃とくらべると、ずいぶんいろんなことができるようになりました。

明るくて天真爛漫。人の名前を覚えるのが得意。小さい子たちのクラスに入っているけれど「自分はお姉

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詩の決断力

詩の決断力

本日は我がクラスの一年生女子のお誕生日でした。前日までウンウン悩んでつくった詩を無事に渡すことができ、今、心の底からほっとしています。

それにしても、もっと楽につくれないものかな〜。楽につくれるときもあるのに、この違いはなんなんでしょうか。

今後のために、課題を振り返ってみたいと思います。

ことばにする時期

一つは、スケジュールのギリギリさがあると思います。早めに取りかかればいいものを、後

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詩という子ども

詩という子ども

ずっとずっとあたためてきたものを、世に送り出す日。

今年も子どもたちのお誕生日に「詩」をつくるラッシュがやってきました。

もう三年目となれば、贈られる方も慣れてくるようで(贈る方はいつまでも慣れないけど)、特に目立ったリアクションは返ってきません。

これでよかったのかどうか、相変わらず悶々としております。

「産みの苦しみ」という言葉がありますが、それは孕んでいるうちのことであり、いざ産まれ

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間で起こること

間で起こること

いつかまた生みの苦しみでもがくことになる自分へ。

子どもたちへの贈り物の詩を書いていると「わたしがこの子から感じるものはもっと大きいのに、それを形にするとこんなにもしょぼくなってしまうのだなぁ」と痛みを覚えることがある。

いつまでも自分なりの「合格点」が超えられないと徹夜もするし、もう原型がわからなくなるほど何度も修正を重ねてしまう。

形にしなけりゃ、もっと夢見ていられたのになぁ。

でも、

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一点ものを贈る(つくる)よろこび

一点ものを贈る(つくる)よろこび

クラスの子(小二男子)への誕生日プレゼントに、万年カレンダーをつくってみました!

noteには何度も書いていますが、うちの学校では生徒のお誕生日に担任が詩を書いて贈ることになっています。

でも今回だけはちょっと特別で、もう一人の先生が詩をつくってくれたので、わたしからは別のものを贈ることにしました。

詩は一生もの(1年間唱え続けてみんなの心に残る)だから、同じくらい一生つきあえるものがいいな

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詩のサビ、九九のサビ

オルタナティブスクールで、小学一年生クラスの担任をしています。

一年生たちは、ぷりんぷりんしていてとにかく可愛いです。

授業をしていると、なんだか微笑ましくてたまらない場面、妙に勇気づけられたりする場面によく出くわします。

たとえば、詩や歌をやるとき。

みんな、初めて習う詩や歌でも、すぐにわたしと一緒に言えてしまうんです。知らないのに、もう知っているかのように。わたしが口に出すのを聴いたそ

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かけがえのなさの結晶。詩を贈るお仕事。

かけがえのなさの結晶。詩を贈るお仕事。

大学生の頃、知り合いの男の子が詩をつくってメールしてくれたことがありました。音楽をやっている人で、友達の友達という関係性。別に恋仲でもなんでもなかったですが、お誕生日のメッセージに添えて、さくっと送ってくれました。(外国だとよくある光景でしょうか)

わざわざというわけでもなく、ごくごくライトにつくられたもの。それでも、他のおめでとうメールにはない〈かけがえのなさ〉がこもっていて、とてもうれしかっ

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