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ここが私のアナザースカイ、TOKYO!!


2019年の初夏に上京し、早いもので3年半が経過した。
これから留学に備えて、一旦実家に転居する。
今、岡山に向かう飛行機の中で、これを書いている。

苦悩の上京当初

上京のきっかけは前職の異動で、希望したのではなかったから来るのが本当に嫌だった記憶がある。
来たら来たで、大手企業だったため、オフィスに一人も知り合いがいない環境・みんな標準語を話しているし、アウェー感がすごくてなかなか馴染めなかった。
仕事の内容も全く異なり、最初の数ヶ月はうまくいかず、毎日会社のトイレで泣いて広島に帰りたいと思っていた。

でも変なところが潔い性格のおかげで、半年くらいかけて「せっかく会社のカネで東京に来させてもらったから楽しんでみせる!」というマインドに変わったと思う。
毎日夜遅くまで、休日も働いて社畜のようになっていたけど、まあまあ成果は出せていたと思うし、仕事が楽しいと思うまでになっていた。
結果が出るまでは、周りに認められたくて馬車馬のように働いてた。周りもそうしていたから特に疑念を抱くこともなく、「東京で生きていくにはこれが普通なんだ」と思っていた。

でも徐々に、仕事自体にはやりがいを感じながらも、「自分の成果が良くても上司が喜ぶだけ」とどこか冷めていたり「”〇〇(社名)の私”ではなく”私”としてお客様に向き合いたい」と思うようになった。もちろん、サラリーマンである以上は与えられた目標にコミットするように働くべきだし、自分の好きとか嫌いで仕事は進められないし、ある程度は、組織のコマとして働くことも諦めというか理解はしていたけど。

徐々に変わっていった価値観

だけど、東京で仕事以外で出会った友達や飲み友は、高給じゃなくてもいい家に住んでいなくても、自分の人生を自ら選択し、舵を握っている充実感がいつも顔にあわられていた。
大半は自分より年上だったけど、彼ら彼女らが憧れの存在になっていて、そういう人が集まるような酒場に顔を出して、仕事の話や人生の模様を聞くのがすごく楽しかった。

Googleで検索したら出てくるよな音楽プロデューサー、大手企業の上層部、テレビやマスコミ関係者、
自分で業を起こしている人、好きなことを生業にしている人。

東京はいい意味で、著名な方と物理的な距離が近い分、たまに会ってそういった刺激をダイレクトに受けることも多々あった。
反対に、「自分このままでいいのかな、、」と勝手に比較して落ち込むこともあった。

東京はやっぱりすごいなあ

先日、都内のあるビアバーで飲んでいたら、周りの人が全員英語で会話を始めた事があって、見渡してみたら一人以外は明らかに日本人だった。
「あ〜〜〜こういう感覚を味わいたくて日本を出たいんだよ」とワクワクしたと同時に、慣れない空気感だったから、「輪に入りたいけど私の英語レベルで大丈夫かなあ」と少々ビビった。もっと勉強して経験を積みたいと思った。

令和の現在でも、やっぱり全てが東京一極集中だし、優秀な人材は東京に集まってくる。(コロナで脱東京のムーブメントも一時期はあったけど)
ましてや海外の人とコミュニケーションを取るというのは東京でさえ、そんなに普通ではない話であって。(行動次第ではあるけど)

結論、上京してよかった

たまに学生時代の友人と会ったりして思い出話をしたりするけど、東京での3年半が濃すぎて正直、上京前の記憶が薄れかけている(笑)
あのまま地方にいたら、結婚やキャリアに関して親の意見や周りの同調圧力をすんなり受けていたと思うけど、東京に出てきて、そういうものとは物理的に距離ができたことで「自分はどうしたいか」「どうなりたいか」と、これまで外側に向いていた矢印を内側に向けることができた。

東京だと、年齢や肩書(キャリア)、未既婚、子供の有無、賃貸か持ち家かなど地方よりもかなり選択肢が多く、個人と個人の距離が希薄だからか、そこに関して何の圧力も受けなかった。
そもそも人が多いからか(?)、他心への関心が薄く「自分がどこの何者であるか」なんて周りはさほど気にしていない。40代でまだまだキャリアアップをしたいという女性もいれば、子供がいるけど住環境・子供の教育を変えるために家族で海外に移住する人もいた。海外赴任をしたくて、寝る間を惜しんで勉強に励む人もいた。

だから、個人的には若いうちに刺激的で変化が著しい市場・環境に身を置いて生活をするというのは、私はやってよかったと強く思っている。
(もちろん地方にいることを否定している訳ではないし、人それぞれの考え方があるのは大前提わかった上でだけど)

あとがきとこれから

東京で出会ったバラエティ豊かな友人・知人のおかげで、新たな世界や価値観を発見し、水を得た魚のように生き生き暮らせた。だから、出会ってくれた人に心から感謝したいし、これからも定期的に会いたいと思っている。
そういう環境に身を置いたことで、諦めかけていた海外に行く夢も再燃して、今度は私が誰かのエナジーの源になりたいと思っている。

またここ最近、本来の自分に近づいているような感覚がある。大人になるにつれて、社会的な体裁や肩書、家族などの守るべきもの、お金のために自己を犠牲にしがちだけど、子供の頃からそういう大人になりたくないなと思っていたから、今のこの自分を一番喜んでいるのは、幼少期の頃の自分かもしれない。
人生100年時代、まだ身軽で健康なうちに、たくさんの出会いや経験に時間と労力を使いたい。
どうでもいいことややりたくない仕事に時間を使うほど、人生は長くない。と私は思う。

個人的に「やりたいことを仕事にする人」と「やりたいことではない仕事で稼いだお金おをやりたいことに使う人」の2パターンあると思っているが、数年かけてのビッグプロジェクトになるかもしれないけど、前者にシフトしていきたいと考えている。そのために、まだ自分探しの旅は続きそうだな…

話は変わって、1月は丸々実家で過ごして、1月末にマルタ共和国へ向けて出国する。今回は体調などの関係で、ビザは取らずに行く予定。向こうの水が自分にマッチするかもわからないし。
4月までには一旦戻ってくる予定だけど、帰国した時にどんな自分になっているか、どんな経験や人に出会えているのか、地に足をつけながら今だけの高揚感を楽しんでいる。


東京駅の前で記念撮影 (📷:友人)


先輩兼友人から


丸の内仲通りのクリスマスマーケット(📷:友人)

では、次回のnoteで^^

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