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バイトで学んだこと。

専門学生時代、居酒屋でバイトをしていた。
某大手チェーン店。時給が高く駅近を理由に始めた。

S町にオープンした店を希望して入ったのに、S町で働いたことはほとんどなく、他の駅の姉妹店の人が足りないところにヘルプに行っていた。

他の店の店長は優しかったり冷たかったり。
優しいお客さんも多かったけれど、
バイトを始めた頃は日本酒の名前がわからなくて、
国士無双のことを″くにしむやつ″と思い込んでいて、お客さんに国士無双と言われてもわからなく、キレられたこともあった。

そんなんだから店内で使えなくて、極寒の冬に4時間ティッシュ配りをしてたこともあった。
失敗ばかりで、何もしてなくていいからと、倉庫で時が過ぎるのを待っていたこともあった。

B町にヘルプに行った店の店長は優しく、行く度にかわいがってくださった。
やる気のない店長で「やってらんねーよ」とおもしろおかしくバイトみんなに話しかけてくれるので、気が楽だった。

B町の店の居心地の良さや、この店舗ならヘルプであちこち飛ばされることがないので、私はS町→B町に異動をした。

小さな店舗だったので、1階は私1人でホールの担当を任された。接客、会計、片付け、案内、配膳、人がいない時はそれにドリンクも作っていた。
今考えたらよく回していたな〜と思うけど、当時の私はどう効率よく動いたら1人でこなせるのか、を考えるのが楽しくて仕方なかった。
そしてそれをこなしつつ、お客様が楽しく帰られた時の達成感がたまらなかった。

S店とは異なりB店はヘルプをもらうお店だったので、仕事しないバイトがヘルプに来ることもあった。その不満を店長に言うと、店長は様子を見に行き「あいつら働かないから宴会担当にするわ」とすぐに助けてくれた。思い返せば頼れる店長だった。

逆にすごく出来るバイトがヘルプに来たこともあった。お客様を奥の席から順番に入れて行く。
そうすると必然と帰る時も奥のお客様から帰られるため、心理効果で他の客も立ち上がり、一気に入れ替えする接客を教わった。

オフィス街だったので男性会社員のお客様が多く、ニコニコ笑顔で接客してたらドリンク注文を入れてくれるのでありがたかった。

このバイトの学びは介護の場面で強みになった。
しかし、介護はチームワーク。
1人でどうにか回すケアでは上手くいかなかった。

あの時の店長が頼り甲斐があったように、上司はすぐに対応する力が必要かと思われる。
人に頼ることができる協働作業や、個ではなくチームみんなで達成感を得られる介護をやってみたい。

この話を某大手ハンバーガーチェーン店でバイトしている娘に話したら、「そんなこと考えてバイトなんてしたことない。時計ばっかリ見て早く終わらないかな〜と思ってバイトしてる。……けど(考えて動くことを)今度やってみようかな〜。」と話していた。
娘と同じで何も考えず給料のために働いている人は大半だろう。しかし、知らなかったことを知って理解できたら行動にうつしてみようと思える子もいるんだな〜と考えさせられた。


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