記憶力に関する作品

ボルヘスの「記憶の人、フネス」(『伝奇集』岩波文庫)には、記憶力が凄いフネスさんが登場する。

悲劇的な人物として描かれているが、「バベルの図書館」然り、知性偏重的な作品にも思える。

 

ヒッチコックの『三十九階段』(1935)では、ミスター・メモリーという記憶の達人が出てくる。

ラストの台詞が忘れられない。

 

公認心理師・長谷川博一氏の『殺人者はいかに誕生したか』(新潮社)には、記憶力が高い殺人犯を扱った章がある。

不確定なことを断定的に書いている感もあるが、悪い形で記憶力が作用した実例と言えよう。

 

以上。

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