「好きを仕事に!」の中にも、嫌なことはありますよね?
誰かが嫌な仕事を肩代わりしてくれているのも事実で。
好きを仕事に!の裏で
テレワークうんぬんかんぬんが広がりを見せているせいか、「好きを仕事に!」というワードが頻繁に目に付くようになった。
そりゃ、「好きを仕事に」できればいい。
なんなら「好きな場所」で「好きな人や仲間たち」と。
とはいえ、「好きな仕事」の中にも、苦手や嫌いなこともあるように感じるのである。私は今、とてもそれを感じている。
少し偉そうな物言いをするが、「好きを仕事に!」を声高に叫ぶ人たちは、この苦手や嫌いなことを誰かが肩代わりしてくれているということに気付いているのだろうか?
好きの中にある苦手や嫌い
たとえば私の場合は、旅が好きだ。せっかくなら旅行者と関われる事業を起こそうということを思い描いている。
その一つの在り方として、旅×農を考えているわけである。
旅が好きなのも揺るがないし、農だって小さくはあるが始めて見れば面白いことも多い。
作物の種をまいて、芽が出て、それが大きく育っていくのは見ていて感動することも多々ある。
この意味では、旅だけでなく、農も自分に向いていると思うし、好きになれそうな気がしている。
ただ、一方で、カネの計算・栽培計画を立てるのは非常に難しい。
このような細かい管理は昔から不得意だったこともあり、時々嫌気が差してくる。
旅だって同じくだ。来春からは真剣に事業用の物件を探さないといけないし、工事には今の私からすれば莫大なカネがかかる。
こんなことは、考えることすら放棄したくなる。
つまり、「旅」が好き!「農」が好き!を仕事にしたとて、そこには自分の得手不得手が付いて回るのだ。
私の現状を会社に例えると、農の生産本部長をしながら、工事の施工管理をして、これから販売を目論む営業本部長を一人で兼任するということになる。しかも経理担当もついて回る。
そのため、「好きを仕事にしたいはずなのになぁ。あー、やだやだ」と思う日も本音を言うと多々ある。
noteでは基本「生産者」
この点で言うと、noteでの活動は比較的、気が楽だ。
なぜなら、noteにおいて私は生産者でいられるからだ。
私の記事にどれほどの価値があるかはわからないが、少なくとも今370名の方がフォローしてくださって、一投稿あたり約500PVもいただけるのは、noteというプラットフォームの能力が大きく影響していると思う。
すなわち、これはnoteの社員さんが営業担当としてnote自体を売り出したり、私が毎日何かを投稿できるようにエンジニアとしてシステムを保守・改善してくれている賜物なのだ。
もしこの役割を自分一人でやろうと思えば、人生が3回あっても足りないだろうし、それをやりながら毎日投稿なんて夢のまた夢だ。
また文章を書くのは好きで続けているし、それでいて、ときどき「サポート(お金)」をくださる方がいることを鑑みると、小さな意味でnoteでの私の活動は、
「好きを仕事に!」を実践できているともいえる。
しかし、これがnoteというプラットフォームがないままに実現できたかと言われると、その答えはおそらくnoだ。
ブログなどで収益を上げようとすれば、それはそれで何かと準備が必要である。
極端な話、noteだからこそ、私はクリエーター(生産者)として、好きな記事執筆(生産活動)に専念していてもいいというだけなのである。
嫌いを仕事に!とは言わないけれど
会社や組織でいえば、外回りで対人折衝が中心の営業マンがいれば、本社で事務仕事をテキパキこなす人もいる。
得手不得手もあるし、適材適所もある。ましてや、自分の嫌いなことが、他人の好きだったりもする。
だからこそ、嫌いを仕事にする必要はないと思うし、好きを仕事にすればいいと思う。
ただ、好きを仕事にする以上は、自分の嫌な仕事を誰かが肩代わりしてくれているという自覚があってもいいのではないかとも思うのだ。
自分が好きを仕事にすることによって、どこかで不利益を被る人もいるかもしれない・疲弊する人もいるかもしれない。
ただ、このような自戒があれば、いわゆる「持ちつ持たれつ」が実現可能なのではないか?
今の私は好きを仕事にしようとして、疲弊の入り口が見えてきたような感じがしている。
営業本部長には分からない生産本部長の苦労があるといったところだろう。また、その逆もしかりだ。
こんなことを感じ始めたせいか、昨今の「好きを仕事に!」ムードの広がりが、「勝者が(相対的)敗者を見下す」構図になっているように思えてならないのである。
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「好きを仕事に!」と叫ぶ他人を見て、ときどき鼻についてしまうのは、もちろん自分の力不足や妬み嫉みもあるとは思いますが、どこかで一部の人たちが「(相対的)敗者を見下している」ように感じるからなのではないかと。
炎上商法的にわざとやっているのかもしれませんが、見ていて気持ちのいいものではないような、、、
「持ちつ持たれつ」が機能して行けばいいなと切に願います。
というわけで、本日はこれにて!
ご清読ありがとうございした!
また明日も宜しくお願いします!
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