妄想虚構都市ドブヶ丘に関する記事をここにためていきます。説明書をよくお読みになり用法容量を守ってお使いください。あなたドブヶ丘に踏み入るとき、ドブヶ丘もまたあなたに侵入している。
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#小説
魂の灯 -100- #ppslgr
「レイヴンもさー、書けない時ってあんの?」
「あるぞ、しょっちゅう有る」
「マァジでぇ?全然そんなイメージないよ」
「ネタがない時、いい表現が思いつかない時、疲労が限界に達している時、そもそも創作に気が向かない時、書き出しがわからない時、いっぱいだ」
「ふぅん……そういう時どうしてんの?」
「無い中から絞りだして駄文になるのを覚悟で書くか、諦めて休みの看板ぶら下げてから温泉行きだな。後は意欲には呼
【短編】ドブヶ丘名所案内「マッドマン」
ドブ鉈はありふれた手応えでハチヤの頭にのめり込んだ。
「…あ…ご」
意味をなさない言葉を吐きつつ崩れ落ちるハチヤに唾を吐きかけると、クマダはハチヤの頭からドブ鉈を引き抜き、死体の上着で血を拭った。
「次は相手を選んで喧嘩を売るんだな」
念のため頭を蹴り飛ばして反応がないのを確認して、ポケットを探る。
くしゃくしゃになったドブ券が数枚出てきた。
「しけてやがんな」
舌打ちして、まあ、今
vol.1 ドブヶ丘行き
家族で立川に映画を見に行った帰り道、南武線に乗りたくて一人で別のルートを通ることにした。登戸で乗り換えたときに見たことのない路線があった。「ドブ川線」? 知らない路線だ。乗ったことのない路線に乗ってみようと、電車に乗り込んだ。
新しい路線なのかと思ったけど、中身はずいぶんとレトロな作りだった。座席は茶色の水玉模様。珍しい柄。
しばらくして、電車が動き出す。ほかにお客さんはいない。
電