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STORY

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不慣れながらも 少しずつ書いていく予定の 小説(主に短編)のために作りました。
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#ショートストーリー

同じ名を持つ君へ

同じ名を持つ君へ

昨夜、目覚まし時計を朝6時半にセットして寝たはずだった。

目覚まし時計がどこにもない。

電気もつかない。

スマホのライトを使おうとしたら、
なんとスマホも見当たらなくて。

見たこともない便箋と封筒が置いてあるのだ。

廊下や玄関、キッチンにバストイレ、全て電気がつかない。

使えるのは非常時のために、ベッドの下に置いていた、アンティークのランプ。
卒業旅行で買ったものだ。

着替えやメイク

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僕のスーパーヒーロー (Inspired by "Superheroes")

朝の光が部屋を優しく照らす。
父は息子の部屋のドアを開け、まだ夢の中の息子を優しく起こす。
「ほら、起きなさい。朝だよ。」
息子は嬉しそうに父に抱きつく。
「よく眠れたかい?」
「うん。今日の夢の話、聞いてくれる?」
「もちろん。その前に顔を洗って歯磨きしてきなさい。」
大きく頷き、息子は部屋を飛び出す。

間も無くテーブルに向かって座り、朝食を取る父子。
息子にとっても、そして、父にとっても、こ

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