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若手社員にGW読んでおいてね、とお薦めした本について

「明日から10連休だなあ」と改めて感じつつ、せっかくだから若手社員に何らか読んでほしいなとSlackに投げてみた。(「10日間あるから、10冊いけますね」という若干の圧をかけたのは内緒です。笑)

Slackでは本のタイトルだけ紹介しただけだったけれど、改めて「なぜこれらの本を推薦したのか」を言語化してみました。

安宅和人
『イシューからはじめよ』

仕事に限らず、全ての意思決定において「ロジカルであること」がベースになっている。もちろん人間は感情で動く生き物だけど、中長期的な損得を考えたとき、物事を正しく把握していることは大切だ。何を「イシュー」として捉えるべきか、スタート地点を誤ってはいけない

加藤昌治
『考具』

人事の仕事に携わるようになって、意外に人は自分自身の能力を過小評価していることに気付く。とりわけ企画については一部の優れた人にしか生み出せないと思われがちだけど、8割程度はセオリーとなる考え方があるわけで。けんすうさんの記事も参考にしつつ、アイデアの質量を高めてほしい。

ちきりん
『マーケット感覚を身につけよう』

著者のちきりんさん曰く、ロジカルシンキングと並行して必要なスキルが「マーケット感覚」であるということ。抽象と具体を行き来しながら、何が / どこを勝負すべきマーケットに定めるのかという観点を持ちましょうという話。色んな側面から既成概念を崩してくれる良書。

前田裕二
『メモの魔力』

社会人1年目からこの本に出会いたかった、と思える一冊。記憶のためのメモでなく、クリエイティブな思考を高め知的生産を促進させていくためのメモ。1週間で1冊くらいのペースでノートは埋まっていく。ファクト→抽象化→転用で、驚くほどアイデアのストックが溜まっていく

おちまさと
『時間の教科書』

24時間365日という、人は時間だけは平等に与えられている。だからこそタイムマネジメントはとても重要。ただ感覚としては1日24時間を、2倍にも3倍にも増やしていくことは可能なわけで。日々漫然に過ごさず、タイムマネジメントの良し悪しで、人生をより早く前に進められるんじゃないかな。

竹内一郎
『人は見た目が9割』

「自分らしさ」というのは大切である。それが前提であるものの、「自分らしさ」の発揮だけで他人を巻き込んでいくことは困難なわけです。「人は見た目が9割」という事実から目を逸らさず、ベースとなるマナー(態度や服装を含む)を身につけていきましょう。

D.カーネギー
『人を動かす』

古典であり名著であり。経営者だろうが、サラリーマンだろうが、専業主婦だろうが、フリーランスだろうが個人だけで成立するほど世の中は甘くない。人によってストレスが発生する人間関係だけど、だからこそ「人を動かす」ためのセオリーを学ぶ意義があると感じます。

伊集院静
『琥珀の夢』

サントリー創業者の人生を小説化したもの。日本のウィスキーがここまでの苦労があって継がれてきたものとは思わなかった。「やってみなはれ」はただ挑戦心を煽るものだけでなく、夜な夜な積み重ねをしながら努力していくことが大事なんだよと思わせてくれる小説。上下巻一気に読めます。

馬場マコト、土屋洋
『江副浩正』

リクルート創業者・江副さんの伝記である。存在自体が強烈で、学ぶことしかない。小さなことを積み重ねたり、マーケットをいかに掴もうと努力していたり。同じビジネスパーソンで括るにはおこがましいが、ページを繰るたびに熱い想いがこみ上げる。江副さんを知らない若者にこそ読んでほしい。

岩崎夏海
『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

読書経験がそれほどなかったら、本書を読むのが『マネジメント』のエッセンスを理解するに手っ取り早い。色々な概念を「物語」の形式に落とし込まれていると分かりやすいなあと。「もしドラ」は一時期のブームとして捉えるにはもったいないほど優れている本だと感じます。


まとめ(紹介した10作品)
1. 安宅和人『イシューからはじめよ』
2. 加藤昌治『考具』
3. ちきりん『マーケット感覚を身につけよう』
4. 前田裕二『メモの魔力』
5. おちまさと『時間の教科書』
6. 竹内一郎『人は見た目が9割』
7. D.カーネギー『人を動かす』
8. 伊集院静『琥珀の夢』
9. 馬場マコト、土屋洋『江副浩正』
10. 岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

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