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2023年6月の記事一覧

【読んだ】菊と刀

【読んだ】菊と刀

おすすめ度 ★★★★☆

齋藤孝さんの「読書力」の推薦図書100選からの一冊。
「忘れられた日本人」と同様、読むのにやっぱり頭を使う。でも読み応えがあった。

第二次大戦中にアメリカがしていた日本研究を元に執筆された、いわゆる日本人論。
「菊と刀」というタイトルは菊のように柔らかく美しい面と、刀のように厳しく頑なな面のある(外国人にとっては)複雑で理解し難い日本人の特徴を表している。
「忘れられた

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「地方都市のこれから」を考える

「地方都市のこれから」を考える

はじめに
地方都市の経済衰退を考えるに、概念的ではなく、これからどう云う視点が必要か?考えてみることに。

『発展する地域・衰退する地域』を読む

著者 ジェイン•ジェイコブズが、その著書で一貫して投げかるテーマは
「“まちづくり”の主権はどこにあるのか」ということ。
“まちづくり”で「“まち”は誰がつくり、誰のためにあるのか?」と云うことだと思います。

参考【Webちくま/山崎亮】

第1章

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『縮小都市の挑戦』を読む

『縮小都市の挑戦』を読む

この本は「持続可能な都市を望むためには」と云う内容で、アメリカのデトロイトとトリノの事例から、いかにあるべきか?書かれています。
【都市空間計画と自治】
その交差するところを立ち位置に問題提起されています。

出版年は古い(2014年)ですが、限界都市化する地方都市を考えてみます。

序章 縮小都市

縮小都市の定義
人口減少や経済活動の衰退によって縮小する都市。
縮小都市とコンパクトシティ
縮小

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【読了】『友達から自由になる』

【読了】『友達から自由になる』

新聞の特集で読み【読んでみたい本】としてアップしてから半月あまり。
ようやく読了しました。

内容は、人のつながりや孤立、友人関係など。
また、SNSの普及により、以前はリアルな集団の中に属して仲良くなっていた関係も、今はスマホなどでポチッと結びつく事が出来る。

必要ない人とは、リアルにも、バーチャルにも付き合わない。
人間関係を自分で自由に選択出来る時代。

ただ、そうなると逆に自分が選択され

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【行動経済学を理解するために】

【行動経済学を理解するために】

はじめに
この本の内容は、高校生を対象に行動経済学の考え方とその応用について書かれています。
ここでは、行動経済の考え方についてNote にマトメたいと思います。

§1 直感が邪魔をする

質問
バットとボールが合わせて110円です。
バットはボールより100円高い。
ボールの値段は幾ら。

和差算の公式
(2つの数の和と差がわかっているとき)
大きいほうの数(和+差)÷2
(110+100)÷

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『行動経済学の処方箋』

『行動経済学の処方箋』

【はじめに】
行動経済学(behavioral economics)とは、経済学と心理学が融合した学問で、人間の「 人々が直感や感情によってどのような判断をし、その結果、市場や人々の幸福にどのような影響を及ぼすのか 」を研究する学問です。

プロローグ

経済学の常識、世間の常識
専門知(専門家の知識)をどう活かすか。
専門家の間で判断が一致していることが、世間(社会)にも理解され受け入れられる。

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『持続可能な発展の話』①

『持続可能な発展の話』①

はじめに

あふれるゴミ、止まらない温暖化、生物多様性と水の危機。
環境問題と云うのは結局「水」と「空気」と「土」のこと。
かつての公害問題は「水俣病」「新潟水俣病」「イタイイタイ病」「四日市ぜんそく」だった。

この本は、環境と経済という視点に立った環境問題の初学者向け概説書とのこと。

はじめに

経済学的な観点で環境問題を論じようとすると「環境保護か開発か」「個人の利益か公共の利益か」と云う

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『数学的に考える力をつける本』

『数学的に考える力をつける本』

きっ掛けは『算数ファシリテーション入門』を読了し、Noteにアップしたことからでした。
【読了】『算数ファシリテーション入門』

数学的な思考としての本質は、計算することではなく「ものごとを構造的につかむ」「納得をつくる」「数字を使い簡潔にわかりやすく伝える」とありました。

はじめに

① 数学は人生を変えるためのもの
② 数学はものごとの構造をつかむためのもの
③ 数学は納得をつくるためのもの

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