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【読了】『友達から自由になる』

新聞の特集で読み【読んでみたい本】としてアップしてから半月あまり。
ようやく読了しました。

内容は、人のつながりや孤立、友人関係など。
また、SNSの普及により、以前はリアルな集団の中に属して仲良くなっていた関係も、今はスマホなどでポチッと結びつく事が出来る。

必要ない人とは、リアルにも、バーチャルにも付き合わない。
人間関係を自分で自由に選択出来る時代。

ただ、そうなると逆に自分が選択される立場になると云う怯えのようなものが芽生えてくる。

相手と対立せず、否定しない。
そう云う時代の人間関係は・・・

『友達から自由になる』石田光規 著
光文社新書 (2022.09.30.)

第一章 変わりゆく「友達」

【友達とは】
プラスイメージ
生活に彩りを与えてくれる
困った時に頼りになる

古典的な名書『リュシス』プラトン

『リュシス 恋がたき』
プラトン 著
田中伸司・三嶋輝夫 訳
講談社学術文庫(2017.12.13.)

【講談社ブック倶楽部】https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000211938

友達と云う繋がりの変化
集団の中から
コミュニティ
繋がりの中に取り込まれていた時代
pp.27〜32.
メンバーと どう付き合うか
成熟した繋がりとしての友人
公的な繋がりとしての友人
pp.32〜38.

繋がりの変化
個人化した社会
人々の生活が個人化していくと、固有の人と付き合う必要がなくなる。
【Point】
付き合う相手を選べる社会は、逆に 誰からも選んでもらえないリスクがある。

p.42
誰からも目を向けられないリスク(恐怖)がある。
p.45
未婚率・単身世帯
親子も友達関係から
『季刊 子ども学』友達親子(1997) p.60

現代の形から入る友人

第二章 友達には本音を言えない

かつての人間関係と異なる
繋がりのつくり方
対立の回避 p.65
争わない 争うと関係修復出来ない p.67
優しさ:相手を傷つけない表面的な優しさ p.70
形から入る友人 pp.98〜102.
p.99 図15 友人関係の悪循環

第三章 会えなくてもつながる友達

目の前にいない人との繋がり
文字の誕生と手紙 pp.109〜113.
電気信号(電話) pp.114〜117.
携帯電話 pp.118〜122.
その後、音声のみならず 文字や画像も取り込んだ通信手段 pp.122〜135.
LINE Instagram Twitter pp.135〜146.

第四章 友達は大事な資源

キーワード:役に立つ人
友達は、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)
受動的な人は、淘汰される。p.159
意見の合う人を求めて、検索される時代 pp.162〜171.
選ばれる人、選ばれない人。pp.172〜180.
コロナ禍が変える友達関係
接触の機会の変化 (非接触型)
ONLINEの文化としての浸透
pp.181〜192.

第五章 形から入る友人を越えて

「形から入る友人」は、関係の喪失を恐れるあまり、対立や否定的な交流を避ける傾向がある。
また、繋がりの選択肢が増え(拡大)たために相手を資源とみなす。(コスパ)
これらの関係は、かつての閉鎖的で強固な人間関係と違う。
また、簡単にはネット環境を放棄するとも思えない。p.194

あとがきより

あとがきを読んでいて「友情」についての記述があったので、添えておきます。
p.213
結局、大事なのは、そのとき妥協せず意見をぶつけ合ったと云う事実なのだ。
だからこそ、そこには敬意を伴った友情が生まれる。
【以下 堀江雑感】
編集者と著者との関係から、仕事の上でのドライな関係で終わるか?どうか。
結局は、意見をぶつけ合い、お互いに納得する。
そこから、真の「友情」が育まれる。

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石田光規『「友だち」から自由になる』

『友達の社会史』石田光規 著

2023.06.17.

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