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著…マニグリエ真矢『パリジェンヌの着物はじめ』

 着物を着るだけで満足するのではなく、「着物を着て美しく振る舞う」というところまで考える本。

 著者は歌舞伎を観に行ったり、日本舞踊のお稽古を始めたり、着付けや和のマナーや思想を学んだそう。

 ここまで出来る日本人は果たして今どれくらい居るのでしょうか…?

 わたしもこういう真摯な姿勢を見習いたいです。

 著者が所有している着物や小物はシックなものばかり。

 見栄や衝動買いではなく、ひとつひとつ吟味して選んだことが伝わってくる品々で、とても素敵です。

 また、著者が呉服屋さんとうまく付き合っているのも羨ましいです。

 残念ながら呉服屋さんの中には、予算やTPOに合わせたコーディネートを一緒に考えてくれるというよりも、やたら高額なものしか勧めてこないような呉服屋さんも多いので…。

 なお、わたしは特にP49に載っているコーディネートを特に気に入りました!

 月の満ち欠けを表現した帯、雲に見立てた工霞、兎の香袋。

 お月見にぴったりな合わせ方ですね。

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