見出し画像

素敵な詩との出会い。ウォルト・ホイットマンさん、寺田寅彦さんと出会った日。

こんにちは~honaです!

今日は、幼稚園で親の集まりがあって行ってきましたが、そこでとても素敵な出会いがあったので残しておこうと思います。

それは、ウォルトホイットマンさん、寺田寅彦さんの詩との出会いです。

年少長女の通う幼稚園は、自由遊びの中で子供が自発的に遊んでいく中での育ちを大切にしている園です。自然物や他年齢との関わりを大事にしていて、私にとっても娘にとっても魅力的な園だと思っています。

その幼稚園で、お誕生日月の親が集まる会というのがあり、7月生まれの長女の集まりに参加してきました!

そこでは、園長先生が中心になって、お誕生会をどのようにするかなどのお話をしたのですがその最後に、こちらの2つの詩のご紹介がありました。

ウォルト・ホイットマンさん

「毎日、出て歩く子供があった。彼の見た最初のものを、彼はそれになった。そして、それは彼の一部になった。その日1日、その日のうちに何時間、あるいは何年もの間、何年も何年もへめぐる間。」

「草の葉」一部引用

寺田寅彦さん

二つの世界

日常生活の世界と詞歌の世界の境界はただ1枚のガラス板で仕切られている。
このガラスは初めから曇っていることもある。
2つの世界の通路としては連れただ小さい穴が1つ空いているだけである。
しかし2つの世界に出入りしていると、この穴はだんだん大きくなる。しかしまたこの穴はしばらく出入りしないでいると自然にだんだん狭くなってくる。

「柿の種」一部引用


皆さんは、上記の一節を読んで、どのように感じられましたでしょうか?

・・・って短すぎてわからないですよね(^^;

ウォルト・ホイットマンさんの上記の一節は、子どもはその周りにあるすべてのものを彼らの「一部とする」というお話でした。
良いものも、悪いものも。美しいものも、そうでないものも。彼らはすべてを自分のものとしてしまう。
そのことを頭の片隅に置いて、子どもと接してほしいと園長先生からお話しがありました。

先日以下の記事でも触れましたが、環境設定によって子どもの遊びが発展することを目の当たりにした私にとって、本当に心の真ん中に響くお話しでした。

続いて、寺田寅彦さんの一節。
寺田寅彦さんは物理学者でありながら小説家でもあるという多彩な方だそうです。

「日常世界」と「詩歌の世界(創造的な世界)」はガラス1枚で仕切られていて、普通はそのガラスの「穴」から創造的な世界を覗くのだけど、その「穴」にまったく気づかない人もいれば、その間を自由に行き来できる類まれな人もいる。

これに触れて、子ども達は、大人が思っているよりずっと豊かで、創造的であるから、そうした世界があることを、大人も理解してほしい、と園長先生からメッセージがありました。


そしてこれらを、みんなで順番に音読した後に、園長先生から、感想はありますか?と言うような感じで何人か考えを述べて、園長先生からコメントを頂くという場面がありました。

私は、なんだか大学のディスカッション形式の講義みたいだなぁと懐かしく、そしてわくわくしていました。

そうか、自分の好きな事について議論するって、すごく楽しいことなんだ!と感じました。


園長先生はこれらの2つの詩に加えて、さらに周藤博さんと言う方が作られた「たんじょうびのうた」を紹介してくださいました。初めて聞きましたが、なんだかその旋律と言葉が、長いものではないし着飾っているものでは無いのですが、とても深くて素敵だなと感じました。

振り返れば、こうした詩や歌について、学校でも習っていたのだと思うのですが、当時はなんとなく気恥ずかしかったのかいまいち理解できなかったのか、あまり深く考えてこなかったなと思います。

自分が創造するものの限界を勝手に作って、しがらみに絡み取られて、自分なんかが考えることは大したことないと思い込んでいた。そういう詩の世界のような創造的なものを少し避けるというか、あえて遠ざけるようにして、日常生活を送ってしまっていたような気がします。
ちょっと、もったいなかったな。。

でも今は、こうした詩や歌の世界を覗いて想像したり、自分の意見を考えたり相手の意見を聞いたり。すごく楽しいなと思います^^

その後、個人的に園長先生にお願いして、私のキャリアの相談にも乗ってもらいました。園長先生のお話や今後の過ごし方についての助言をいただき、幼児教育についても語り会えて、ものすごく楽しい時間を過ごせたなぁと思っています。
なんだか充実していて、肌がいつもよりモチモチな気がします笑


こうやって、少しずつ少しずつ、自分の目指す世界に近づいていくイメージで。自分の知識、経験、人間関係、仕事。ゆっくりゆっくり、焦らない。


では今日はこのへんで。

お読みいただきありがとうございました!


hona

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?