見出し画像

「あなたを誇りに思う」と、『言葉』で伝えること。社会関係を構築するための大切な要素。

「あなたのことを、誇りに思う。」

この言葉って、日本では日常的に使われることは少ないのかなと思います。少なくとも私の周りでは使われていることを、あまり聞いたことがないなぁ。

そんなことを考えるきっかけをくれたのは、幼稚園の園長先生の言葉でした。

幼稚園の懇談会で、私たち親に向かってあるエピソードを話してくださいました。

それは園長先生がアメリカにいらっしゃった時のこと。
園長先生は、自宅でピアノを子供に教えるを教室を開いていたそうです。
その時、ある1人のお子さんが、学校から表彰のようなものを持ち帰ってき来たそうです。するとそのお子さんのお母さんが、子供に向かって言ったのです。

I'm proudof you!」と。

私はあなたを誇りに思うわ!

園長先生がふとお子さんの方を見ると、ほっぺがとろけちゃうくらいの笑顔をしていて、その顔が目に焼きついて忘れられない、とおっしゃっていました。

園長先生はこの体験から、私たち親に対して、ぜひとも自分のお子さんにも「あなたを誇りに思っている」と伝えたり、そうした感情が伝わるような関わり方をしてあげてください、とおっしゃってくださいました。

ちなみにさくっと調べてみたところ、「I'm proud of you.」という表現を、ネイティブの方は日本人が思うよりもカジュアルに使っていて、「よくやったね!」という意味合いで使われるようです。
しかし、日本でよく言われる「よくやったね!」よりも、「I'm proud of you.」のほうが相手への尊敬と賞賛の思いが伝わると感じます。それは、日本では褒める時に「『他者と比べて』よくできました」と言ってしまうことが少なくないから。
「I'm proud of you.」という言葉には、相手そのものを丸ごと肯定して受け止めて称えているような印象を、相手に与えるのではないでしょうか。

日本ではこういう表現で子供を称えることは、少なくとも一般的ではないのかなという風に感じます。私も正直、周囲の大人にそうした言葉をかけられたことはないのではないかと思います。
それを文化の違いである、と言ってしまえばそれだけかもしれませんが、園長先生があの日見た子供のとろけるような笑顔は、きっと世界共通なんじゃないかな、とも思えるのです。

私はこの話を聞いて、もちろん、子供に対してもそのように思いを伝えていくことが非常に重要だということを理解したと同時に、自分がキャリアの中で今後様々なビジネス上の相手や同僚、共に目標を達成していく仲間がいる場合には、その相手にも「あなたを誇りに思っている」という思いを伝えていくことはすごく大切なんじゃないかなと思いました。

「私はあなたを誇りに思っている」なんて口に出して言うのは、正直ちょっと気恥かしいなあと思います。
しかし、そういう言葉や思いは、言わないと伝わらないと思うのです。

私は昨年3月に前職を退職する時に、このご時世ということもあり、お世話になった方々に一通メールを打ってご挨拶の代わりにさせていただいたのですが、想像していた以上に、たくさんの方からメールの返信をいただいたり、お電話をいただいたりしました。10年ほど在籍していた部署の方からも、サプライズで花束やメッセージをいただきました。
その経験を通して、あぁ私は意外と会社の中でも信頼関係を築けていたし、頼りにしてもらっていたのかもしれないと、その時初めて気が付きました。

「あの人があなたのことを褒めていたよ」とか、「あの上司は言わないけどあなたのどこどこを評価しているよ」と、人伝いに聞くこともありました。
でも、面と向かって言われないと、その人の思いは、私には届きませんでした。そうやって相手との信頼関係が無いと感じていたことは、12年勤めた会社ですごくすごく悩んだけど、辞めることになった大きなきっかけでした。

他の拠点に在籍している方とお仕事することも多く、なかなか直接お話ができない方がいたり、上司ともうまく話せなかったのですが、それでもお互いにもっと「あなたのことが必要です」「あなたを信頼しています」「あなたのことを誇りに思っています」という思いを、メッセージを伝え合うことができていたら、、、もっと仕事が楽しかったかもしれないと、いま振り返って思います。

それくらい、言葉で伝えあうことは、社会的な関係を構築していくために欠かせないエッセンスなんだと、改めて考えさせられました。
私は今年、いくつか役割を担わせていただく予定になっていて、特に1つは自分の将来の目標にも関わることなので、力を注ぎたいと考えています。
そうした役割でも、当たり前ですが様々な人と関わる中で進めていきます。自分ができることを着実に遂行しながらも、相手を尊重して、「あなたを信頼していますよ」という思いを伝えて、チームで目標を達成していくぞ!と、意気込んだhonaでした。空回りそうだな~(^^;


では今日はこの辺で。

最後までお読みいただきありがとうございました!


hona


#毎日note #毎日投稿 #毎日更新 #幼児教育 #保育 #教育




この記事が参加している募集

#退職エントリ

2,480件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?