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私だって、生後8か月の娘を、心から預けたかったわけじゃない。

先日とある方が、「生後1歳にもならないのに保育園に預けるなんて、私には出来ない」と仰っていました。

その方は育休を3年取る予定で、幼稚園の満3歳入園ができるので保育園を探す必要もない方です。
もちろん棘のある言い方ではなく、むしろそんなに早く仕事復帰してすごいなぁというニュアンスも含まれていたと思いますが、長男を1歳半、長女を8ヶ月で保育園に入れた私にとっては、もやっとする言葉でした。

そのときの会話では、うまく言葉にできなくて未だにもやもやしてしまっているので、ここで整理してみようと思います。

私は「早く保育園に入れて復帰しなければ」と考えていた


まずは自分の経験から。
私は「絶対に保育園に入れなきゃ、復帰しなきゃ」と固定観念を持っていたなと、いま振り返ると感じます。

同じ会社にいる人はもちろん、周囲にも同じような境遇の友達が多く、同じように「保育園に入れないと復帰できない、どうしよう」という考え方でした。
もっと私がたくさんアンテナを張って、もっともっといろんな価値観を持っている人からたくさん情報を収集できれば良かったのかもしれませんが、その時にそんな余力はなく、考えることもできませんでした。

加えて、会社の仕組み上、育休は長男保活当時、最長で1年半までしか取れないため、遅くとも1歳児で入れないと復帰できない状況でした。
今思えば、復帰できないなら辞めてもいいと思うのですが、当時は対して熟考したわけでも調べたわけでもないのに、まだ20代後半でキャリアが断絶してしまうことを何となく恐れて、絶対に復帰しなければと躍起になっていたように思います。

でも本音の本音は、仕事もそのころは面白くなかったし、子どものことが大好きだったから、息子のときも娘のときも、預けなくって良いんなら、ずっと子どもと一緒に居たかった。

それでも結局は、そのとき見えている、知っている選択肢が当たり前だと思い込み、そのまま受け入れてしまいました。


保育園、幼稚園入園に関しては、家庭によって価値観が千差万別


正直、育休が3年取れて、満3歳で入園できる先がほぼ確定しているお母さんには、0歳児・1歳児クラスに何としても入れようと懸命になっているお母さんの気持ちは、きっと理解できないんだと思います。

ただ、そのまた逆も同様で、様々な事情でなるべく早く職場に復帰する必要があり0歳児や1歳児で保育園に預けるママにとっては、育休が3年取れるなんて羨ましいけど、自分の家庭には無理だと思っているのではないでしょうか。
そこには、キャリア形成という前向きな理由だけでなく、金銭的なこと、介護など、どうしようもない現実を含めて、家庭により様々な事情があるのだと思います。お母さん本人がもっと子どもと一緒に居たい、成長を見たいと思っても、そうできない現実が、きっとたくさんあります。

ただ、今の私、つまり仕事をせずに幼稚園に娘を預けていて感じますが、子供の成長を間近で長い時間見ることができることが、母親として喜びであり、幸せな時間であることは、名白です。
そして私自身、その過ごし方を他のお母さんにも勧めたい気持ちも、とても大きいです。それはもちろん母親の視点でもそうだし、子供の視点に立った時に、心身の発達が穏やかに豊かに促進されると考えているからです。

しかしながら、結局それは私の価値観であり、全く別の考え方を持っている方も大勢いて、というか全く同じ価値観を持っている人は存在しないから、その価値観の多様性を認めつつも、より良い社会、より多くの子供たちが幸せに成長できる社会を、どうしたら作っているかということを考えて行く必要があると思いました。


多様な価値観を尊重しあい、子育て世代にやさしい社会を。


私たちは、知っている世界のなかの選択肢しか、選ぶことができません。もちろん書籍や世間話などからの情報収集でその世界を少しずつ広げていく努力は必要ですが、それでもみんな結局はその時々で、それぞれに少しずつ異なる「いま知っている選択肢」から選ぶのであり、必然的に多様性が生まれます。

「いつ保育園に入園させるのか」は、「どんな保育園・幼稚園を選ぶのか」とか「どんな習い事をさせるのか」とか「どんな学校に通わせるのか」などの、様々な保育・教育の選択肢のなかの1つにすぎず、そこには各家庭には様々な事情や、子育てや教育に対する考え方・価値観が大きく影響します。

多様性を、お互いが尊重しあい、多様な生き方があることを、認め合う。
保育や教育には正解はない、と言われているからこそ、こうした視点を持つことで、もっと建設的な議論を生むことができ、もっと全てのお母さんに子育て世代にやさしい社会が広がることに繋がるのではないかな、と考えました。


うーん、なんだか纏まらなかった。。雑多な文章で申し訳ありません。。
でも少し、心のもやが、晴れたような気がします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました !!


hona


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