神社への”お願い事”を片づける_小説家の「片づけ帖」#24
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■お願い事をする神社仏閣を1つに絞るべき理由
『極道の妻たち』で知られるノンフィクション作家、家田荘子さんが島場秀平さんのyoutubeチャンネルにゲスト出演された際に、「あっちこっちの神社やお寺に行って、お願い事する人」についてこうおっしゃっていました。
「まずはお願い事をしたらお礼参りをしなきゃいけないって、皆さんそれを忘れるんですね」
基本的に、神社仏閣に参拝する場合はご挨拶とお礼のみ。お願い事をするのなら普段から通っている1か所にとどめるのが良いとのこと。
なんでも神様の世界は「縦社会」なのだそうで、お願い事を聞いた神様が、それを得意とする別の神社の神様に依頼をして連携するのだそう。指揮系統という観点からも、ほうぼうでお願いすると「失礼」にあたるのだと家田さんは言います。
私は神社仏閣が大好きなので、出張先も含めてたびたび巡らせていただくのですが、そういえば、かつて必至の形相でお願い事ばかりしていた時期がありました……。
そこで、今年のお正月は、お願いしっぱなしで不義理を働いてしまっている神社のうち、覚えているところにお礼参りをしてけじめをつけることにしました。
(我が家ではわりと旧暦を重視していて、初詣は立春にしています)
■お礼参りで、不義理もツラい記憶も片づいた
「年が終わる時とか、何か叶った時とか、叶わなくても無事に生きられたことのお礼に行くべき」(家田)
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