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2日後に復職する女。

適応障害と診断された25歳女の復職が決定した。
復職か、転職か、はたまた退職後ニートか、そんな女の行く末の記録である。


カウンセリング

私の休職までの経緯は以前のnoteをご参照。

今回は私が精神科を受診するのとは別に、同病院内でカウンセリングも実施しているとのことだったので、実際に受けてきた内容を報告する。

カウンセリングは保険適用外の30分3,300円で受けられた。
最初30分で3,300円⁉高ッ‼と思っていたため、中々一歩踏み出せなかったが、家族の勧めもあり、試しに1回受けてみることにした。

1回目

これまでの経緯を詳細に話し、号泣する。
経緯を踏まえて、先生が一言。

「頑張りすぎちゃったんだね。」

この言葉でこれまで誰にも言えなかった苦しさが報われた気がしてさらに涙が溢れる。

友達にそんな重い話できるわけないし、話したことがあっても、他人は他人。この辛さのすべてが伝わりきらない。やるせなさと伝わりきらない悔しさだけが残る。一緒に戦ってきた家族でさえ、母の状態を考えると愚痴をこぼせる環境ではないことは明らかだ。

だから余計に先生の言葉が心に染みた。

初めて人に弱音を吐き頑張りを認められた、そんな1回目。


2回目

最近の調子を聞かれ、漠然とした不安や緊張が襲ってくると回答。

すると先生は、「今」を感じるように意識すると良いとのこと。
不安や緊張は、過去・未来のことが多い。今を生きている現在を大切にすることが解放される一つの手立てなのだ。

例えば…
・「今」入っているお風呂が気持ち良い。
・「今」咲いてる花が綺麗。
・「今」飛んでいる花粉がすごくて嫌だ。

3つ目はマイナスだが、先生曰く、マイナスでもその感情が「今」に向いてるものだったらOKらしい。

当時は「今」を感じ取る力も低下していたため、私はこの日から身の回りに目を向けるよう意識しだす。
これまで無意識に狭まっていた視野が広がり、世界は思ったより広いんだと認識できるようになる。

今を大切にすることを学んだ、そんな2回目。


3回目

以前と同様に最近の体調を聞かれ、回数は減ったが、まだ漠然とした不安や緊張が襲ってくると回答。

すると先生は、その漠然とした不安に名前を付けましょう。と提案してきた。

な、名前?

困惑してると、ある人は迫りくるモヤモヤに「エリザベス」と名付けてると教えてくれた。

私は良い名前が思いつかなかったのと、あの感情に良い名前を付ける筋はないと感じたので、漠然とした不安を「アイツ」と名付けた。

先生曰く、今は不安にすっぽり自分が覆いかぶさられてしまっている状態。
名付けることで、不安という膜から、ひょっこり頭だけでも抜け出せ、客観視できるようになるという。

その日から不安が迫ってきたら、「アイツが来たッ‼」と思うようになった。
そうすると不思議なもんで、不安の方も「げっ!見つかった!」と、波のように引いていくのが分かった。
名前、効果あり。

結果良い名付け親になった、そんな3回目。



まとめ

試しに1回のはずが、なぜか3回にもわたってカウンセリングを受けた。

1回目…初めて他人に弱音を吐き、これまでの頑張りを認められた。
2回目…「今」に興味を持つことを学んだ。
3回目…不安に名前を付けることで、感情に支配される確率を下げることを学んだ。

復職まで残り2日。



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