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映画つれづれ4

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映画つれづれ 目次

映画つれづれ 目次

映画のウンチク、余分な知識、世間に影響のない考察などを気のむくままに(笑)古い映画の話がほとんどです。

2014/6/3 時限爆弾、危機一髪

2014/6/7 ハリウッド版「ルパン三世」

2014/6/10 パシリムと鉄の大海獣

2014/6/18 フィリップ・マーロウをドツいてビッグになろう

2014/6/21 テニス靴をはいた荒野のスネーク

2014/6/24 「UFO記念日」記念

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未発売映画劇場「サント対暗黒王国」

未発売映画劇場「サント対暗黒王国」

さてさて、泣いても笑ってもこれが最後。1958年の「サント対悪の頭脳」以来、24年にわたって53本も製作されてきたサント映画(ホントは主演じゃないのもあったけど)をすべて観てきただけのサント映画完全チェックも、いよいよフィナーレである。

数えて第53弾、1982年12月にメキシコ公開の「La furia de los karatecas」 どうやらアメリカでは「The Fury of the K

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未発売映画劇場「サント対暗黒女王」

未発売映画劇場「サント対暗黒女王」

サント映画完全チェックもいよいよファイナルカウントダウン。本作を含めて、残り3本(くらい)なのだ。

ところで、前回の最後でサントがちゃんと主演した映画はこれで最後かもとか書いたが、どうやら資料の間違いだったようで、今回の作品も間違いなくサントの主演映画ではあった。

ただし、だ。本欄はメキシコでの公開順に従っているのだが、必ずしもそれが製作順と一致するとは限らないし、諸事情によりメキシコ本国で公

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未発売映画劇場「サント対死の商人」

未発売映画劇場「サント対死の商人」

第51弾の今回は、1982年9月にメキシコで公開された「Santo contra el asesino de la televisión」 英題では「Santo vs. the TV Killer」だが、「el asesino de la televisión(テレビの殺人鬼)」とは何か? それは本編を見ればわかる仕組み。

と、映画が始まるとすぐにタイトルにふさわしく、いきなりテレビの歌謡ショー

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500円映画劇場「悪魔のエンジェル」

500円映画劇場「悪魔のエンジェル」

ここんとこあまり見ていなかったんですが、ひさしぶりにホラー映画を見たくなったので、アマゾンビデオで目についたのを見てみました。

それにしても、自己矛盾に満ちた邦題ですね「悪魔のエンジェル」って。いったい天使なのか悪魔なのかハッキリしてほしい。

以前に書いたことがあるけど、邦題に「悪魔」がはいる映画って、じつは悪魔は出てこないものがほとんど。本物の悪魔が出てくる有名映画って「エクソシスト」も「オ

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未発売映画劇場「サント対国境の悪魔」

未発売映画劇場「サント対国境の悪魔」

今回は第49弾の「México de mis amores」になるんだが、この映画はあつかいが微妙だ。毎度お世話になっているIMDBのサント情報には掲載されていない作品で、そのほかの映画データベースにも載っていないのだが、なぜかウィキペディアのサントの出演リストだけには含まれているのである。謎である。

いろいろ調べてみたのだが、どうやら1979年10月にメキシコで公開されたこの映画は、無声映画か

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500円映画劇場「エイリアンZ/超感染」

500円映画劇場「エイリアンZ/超感染」

この映画を観ていたら、クレジット標示を観た家人が「あれ、これって「エイリアン2」?」って訊いてきました。

違います。「2」じゃなくて「Z(ゼット)」ですね。原題は「Alien Domicile」 2017年の作品です。

「ジョーズ」がサメ映画の群れを生み、「エアポート」シリーズが航空パニック映画を量産させ、「アルマゲドン」が隕石落下映画を大量発生させたように、1979年の「エイリアン」が異星人

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未発売映画劇場「サント対魔の三角海域」

未発売映画劇場「サント対魔の三角海域」

前回書いたように(書いたよね?)、1977年2月に公開された「サント対ロボットギャング」のあと、1978年にメキシコではサント映画の公開がなかった。

1961年7月に最初のサント映画「サント対悪の頭脳」がメキシコで公開されて以来16年間、1964年だけをのぞいて、サント映画が公開されない年はなかった。じつに14年ぶりの椿事だ。しかもそのほとんどの年において複数のサント映画が公開されてきたのだから

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未発売映画劇場「サント対ロボットギャング」

未発売映画劇場「サント対ロボットギャング」

サント映画完全チェック第47弾は「Santo en oro negro」英語だと「Santo in Black Gold」となるんだが、別に「La noche de San Juan(Night of San Juan)」というタイトルでも知られているらしい。どういう経緯でタイトルが2通りになったかはわからない。1977年2月にメキシコ公開。

ちなみに、タイトルになっている「oro negro」

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500円映画劇場「ジュラシック・エクスペディション」

500円映画劇場「ジュラシック・エクスペディション」

宇宙探査が行なわれる未来、人類が生存できる可能性を示す惑星が発見された。調査のために、まだ経験の浅い隊長、バイオロボットの科学将校、人工的に機能強化されたレンジャー隊員たちからなる調査隊が派遣される。だが地表に降り立った彼らを迎えたのは、恐竜のような外形の未知のモンスターだった。調査のみと思われた任務は、凶暴な恐竜ライク・モンスターとの命がけの戦いに一変する……

ご覧のとおり、「ジュラシック・エ

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未発売映画劇場「サント対狼女」

未発売映画劇場「サント対狼女」

いよいよ残り10本を切ったサント映画完全チェック。今回は第46弾「Santo vs. las lobas」 英語題は「Santo vs. the She-Wolves」 メキシコ公開が1976年5月で、2年ほど後にアメリカでも公開されたようだ。

日本では劇場公開がなく、まったく見ることができなかったサント映画だが、世界中ではけっこう公開された地域も多いようで、サント普及率でわが日本が世界的にも下

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500円映画劇場「インデペンデンス・デイ2017」

500円映画劇場「インデペンデンス・デイ2017」

地球外から異星人が侵略してきて大戦争。人類大ピンチ! これはSFの重要なジャンル。それこそ無数に小説、映画、ドラマ、コミック、その他で作品が作られている。

その元祖は、間違いなくH・G・ウエルズの『宇宙戦争』だろう。1898年に発表された、火星人が地球に侵攻してくる顛末を描いたこの小説が、その後に作られた「地球侵略もの」のパイオニアであるのは間違いないが、こと映画のジャンルに関しては、『宇宙戦争

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スミマセン、じつは見ていませんでした

スミマセン、じつは見ていませんでした

映画を見続けて50年以上、映画に関してはイッパシな口を利くようになりました。本欄でも、イロイロ映画についてウンチクを垂れたりモンクを言ったりしてるわけですが、ここで告白しておきます。

ある時代の映画を語るには、当然のように触れなければならない必須の映画ってものがありますよね。映画好きのほとんどの人が見ているヒット作だったり、プロアマ問わず評価が高かったり、一部にカルト人気があったり……私がいちば

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500円映画劇場「エアポート2021」

500円映画劇場「エアポート2021」

ヤスモノ映画界には欠かせない存在の「エアポート一族」の最新の一員……と思ったら、すでに「エアポート2022」も誕生しているようですね。油断ならん。

ということですが、一族の若手(?)であることは間違いのない、この「エアポート2021」 もちろん日本では劇場公開なしでDVDスルー、ネット配信のみです(アマゾンプライムで拝見しました)

どうやら海外でも同様だったようで、劇場の大スクリーンにかかるこ

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