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根気より呑気でたのしむ外国語

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英語をはじめ、外国語のもつ “おかしさ”、“たのしさ”、“おもしろさ” について、のんびり気楽に書き留めていく。雑考。
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#イタリア語

#63. あなたの名前に女性の響きが?

#63. あなたの名前に女性の響きが?

名前が母音の -a で終わる人は、ヨーロッパでよく女性と間違われるらしい。

大学時代に受けていた講義で、「アキラ」という名前の初老の(すみません)先生が苦労話を話してくれた。

欧米の人たちと電話でやりとりなどしていると、名前を Akira と名乗ったとたん「女性ですか?」と聞かれるそうだ。

「いやあなた、わたしの声を聞いておわかりのとおり、明らかにわたしは男ですよ」といつも先生は返すらしいが

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#58. 翻訳者という「裏切者」

#58. 翻訳者という「裏切者」

翻訳は、裏切りにも似た行為である。

そんなこと言ったら、本業の方に怒られてしまうだろうか。

だがこれはなにも、ぼくの個人的な意見ではない。

イタリア語に、次のような言葉があるのだ:

Traduttore, traditore.
翻訳者とは、裏切者だ。

イタリア語 traduttore は英語で言うところの translator(翻訳者,通訳者)で、traditore は英語の trait

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#8. 世界各国の魅力的な言葉あれこれ

#8. 世界各国の魅力的な言葉あれこれ

その言語を知らない人にとってはこの上なく魅力的に響く言葉というのが、どの言語にも一つや二つ、あるものだ。



以前、英語に翻訳できない日本語として「恋の予感」があるというのを書いたけれども、それと似たような話で、先日こんな記事を見つけた:

「わたしたちが英語で使いはじめるべき 23 の素晴らしい外国語」というタイトルで、英語以外の言語から、魅力的な単語を 23 引いている。

すべてが気にな

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