黄色い帽子のおじさん

重厚長大型旅行記を生成する怪しげなおじさん

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マガジン

  • 台湾ぐるっと一周記

    2024年3月、台湾をぐるっと一周した旅の記録。

  • カンボジア・ベトナム徘徊記

    2024年2月、プノンペンからハノイまで大移動した旅の記録。

  • 東南アジア乗り鉄記

    バンコクからシンガポールまで、マレー半島を鉄道で移動した際の旅行記。

  • 北海道一周旅行記

    北海道を自動車で一周するとどうなるかを可能な限り克明に記した旅行記。

  • 安易に○○するな

    塾講師から見て受験生およびその保護者が安易にしてはいけないと思うことをまとめたシリーズ。

最近の記事

台湾で新幹線に乗ってみる(台湾ぐるっと一周記③)

 3月25日、私はめでたく日本に帰ってきた。3月14日に日本を出発して、12日間も台湾に滞在していたことになる。台湾に行っている日本人はたくさんいるが、12日間も滞在している人はそういないだろう。大体の日本人は台北に行って夜市に行き、故宮博物院を訪れて白菜と肉を眺めているだけである。私はせっかく台湾に行くのでまずは一周してみようと思い立ち、実際に一周してきた。台北、花蓮、台東、高雄と主な都市を周遊し、澎湖諸島にも滞在した。私は人が思いつかない旅行をするのが好きなので、タイでや

    • アンコールワット訪問記(カンボジア・ベトナム徘徊記⑦)

       さてさて、最近の私は熱心に旅行記を書いている。こんなことを書くとまた途中で挫折する未来が見えるのだが、まあいいことにしておこう。今日はアンコールワット訪問の話をしていくことにする。アンコールワットはカンボジアのシェムリアップに位置するアンコール遺跡を代表する巨大寺院である。最初はヒンドゥー教寺院として建てられたものが現在は上座部仏教の寺院として使われている。クメール建築の傑作とされていて、カンボジアの国旗にも描かれている寺である。  アンコールワットはシェムリアップ市内から

      • マンダリン航空搭乗記(台湾ぐるっと一周記②)

         どうも今回の旅の旅行記は進みが悪い。理由はおそらく夜遅くまで出歩いているせいである。カンボジアやベトナムでは夜遅くまで出歩く気にならず、19時くらいにはホテルに戻ってのんびりしていたのだが台湾では夜市があるので必然的にホテルに戻ってくるのが20時くらいになる。台湾の治安は私の体感としては日本とあまり変わらないので、日本にいるような感覚で出歩けるのは良い反面、旅行記の進捗はあまり芳しくなくなってしまうようである。治安が良いと言っても例えばスタバの店外に並べられたテーブルにMa

        • スターラックス搭乗記:往路編:A350-900(台湾ぐるっと一周記①)

           「カンボジア・ベトナム徘徊記」が完結していないのに次の旅行に出かけることになったので旅行記を執筆することにする。もはやうまくいっていないニュートン算なのだが、おそらくこの旅行記も完結する前に次の旅行に出かけてしまうのでオーバーフローは間違いなしである。社会人になるから旅行の頻度が下がるのではないかという淡い期待を持っているのだが、おそらく忙しいのを理由に執筆をサボるので新しく水が入ることもないが水が出ていくこともない、ため池的な状況が発生するのだろう。まあ、私が書く旅行記は

        台湾で新幹線に乗ってみる(台湾ぐるっと一周記③)

        マガジン

        • 台湾ぐるっと一周記
          3本
        • カンボジア・ベトナム徘徊記
          7本
        • 東南アジア乗り鉄記
          4本
        • 北海道一周旅行記
          10本
        • 安易に○○するな
          1本
        • 青春18きっぷで1500km大移動
          10本

        記事

          シンガポール航空搭乗記:復路編:乗り継ぎ失敗記(カンボジア・ベトナム徘徊記⑥)

           さて、旅行記は進んでいないが旅行は進んでいくので私はいよいよ帰国である。2月7日に日本を旅立ってから早二週間、カンボジアとベトナムを満喫してきた。これくらいの期間を海外で過ごしていると5日目~7日目くらいにさっさと帰国したくなるものだがその期間を超えると逆に帰りたくなくなってくるものである。  と思っていたら、帰国を延期することになったので今日はその顛末を紹介していくことにしよう。今回の旅行記は「カンボジア・ベトナム徘徊記」になっているがシンガポールも徘徊することになってし

          シンガポール航空搭乗記:復路編:乗り継ぎ失敗記(カンボジア・ベトナム徘徊記⑥)

          ベトナム統一鉄道、寝台列車の旅(カンボジア・ベトナム徘徊記⑤)

           さて、珍しくきちんと書いている旅行記、今日はなんと記念すべき5回目である。今回は、ベトナム統一鉄道での旅の様子を記録していくことにしたい。これは何度か記事中で指摘していることだが私のPCはなぜか毎回「○○したい」を「○○死体」と変換してしまう。もちろん私が「死体」という単語を日常的にタイプしているわけではないので私のPCにそういう趣味があるだけだと思っている。この記事で誤字脱字があったところで別に誰も困らないからいいのだが、メールで誤字があると困るので特殊な趣味は他人に影響

          ベトナム統一鉄道、寝台列車の旅(カンボジア・ベトナム徘徊記⑤)

          カンボジアとベトナムで路線バスに乗ってみる(カンボジア・ベトナム徘徊記④)

           海外旅行に行くと問題になるのが現地での移動手段である。これは日本でもそうだがタクシーというのがぼったくりの温床で信用できないのはどこの国に行っても変わらない。ドバイのタクシーはきちんとしていたが、それ以外の国でまともなタクシーというのに遭遇するのはとても難しいと思う。 日本のタクシーも信用できなくて、那覇で乗ったタクシーは遠回りした挙句に「今カード使えないんっすよー」などと言ってきた。その場で警察を呼んでやろうかと思ったが時間がもったいないのでやめておいて、その代わりに15

          カンボジアとベトナムで路線バスに乗ってみる(カンボジア・ベトナム徘徊記④)

          カンボジアでバス移動(カンボジア・ベトナム徘徊記③)

           さて、前回・前々回とフライトレビューのような記事を書いてきたが、今日もまた移動関連の記事を書くことにする。今度はカンボジアでのバス移動の話である。シェムリアップまで飛行機で行ったから帰りは別の交通手段にしようというわけだ。最初は船に乗ろうと思っていたのだが、どうもここ1年くらいは運行されていないようなのでバスに乗ることにした。所要時間はおよそ6時間である。  情報収集のために海外安全情報を見てみたら「カンボジア国内では、観光客が公共交通手段を使ってスムーズに移動できるルート

          カンボジアでバス移動(カンボジア・ベトナム徘徊記③)

          シンガポール航空搭乗記:往路編(カンボジア・ベトナム徘徊記②)

           さて、前回の記事ではカンボジア・アンコール航空に乗るとどうなるかということを記したが、今回はシンガポール航空に乗るとどうなるかを記しておきたい。こちらについては乗ったことがある人が多くいると想定されるのであまり実用性はないかもしれないが、せっかくフライトしたので記録しておこうというわけである。  今回搭乗したのは往路便が羽田~シンガポール~プノンペン、復路便がハノイ~シンガポール~成田だった。機材はそれぞれ777-300ER、737-800、737MAX8、A380-800

          シンガポール航空搭乗記:往路編(カンボジア・ベトナム徘徊記②)

          カンボジア航空搭乗記(カンボジア・ベトナム徘徊編①)

           日本でじっとしているということができない性分なのでまた海外旅行に出かけることにした。今度の行先はカンボジアとベトナムである。どこで何をやったかというのはこれから記事にしていくことにして(なお完結の見込みは薄い)、この記事ではカンボジア航空に乗るとどうなるかということを記しておきたい。プノンペン~シェムリアップというメジャーな路線を飛ばしている会社なので乗る人も多いはずなのだが、どうもあまり情報が出ていないのである。  カンボジア航空は正式名称をカンボジア・アンコール航空と言

          カンボジア航空搭乗記(カンボジア・ベトナム徘徊編①)

          掛け算に順序はない!という話

           昔、「人生いろいろ」と言って叩かれた政治家がいるらしい。政界きってのポエマーこと小泉進次郎氏の父、小泉純一郎氏だ。この言葉は色々な場面でふと私の頭の中に浮かんでくるのだが、実に味わい深い言葉である。世間を見渡してみると実に様々な人生があるわけだがたまに失敗作としか形容のしようのない「いろいろ」もあったりなかったりする。「掛け算に順序がある」と主張する人はまさにその例であるが、どうもこのかけ順派というのは日本の公教育の場でそれなりに幅を利かせてしまっているらしい。私自身も小学

          掛け算に順序はない!という話

          マレー鉄道に乗ってみる(東南アジア乗り鉄記④)

           過去3回にわたって続けてきた東南アジア乗り鉄記であるが、今日はマレーシアでマレー国鉄に乗った際の記録を書き留めておくことにする。実はこの東南アジア乗り鉄記はアクセス数にしても「スキ」の数にしても数字が伸びているシリーズで、特に①と②は好評である。特に②の方はアクセス数こそ①に劣るものの「スキ」の割合がおよそ30%に到達する勢いで、訪問者の多くが満足してくれているらしい。考えてみると、他人が海外旅行でトラブルに巻き込まれた話を聞くのは楽しいものなので、そのあたりの心理が影響し

          マレー鉄道に乗ってみる(東南アジア乗り鉄記④)

          タイで寝台特急に乗ってみる(東南アジア乗り鉄記③)

           さて、今日の記事はタイで寝台特急に乗るとどうなるかという話である。結論から言えば大方の予想よりも遥かに快適な旅を楽しむことができるのだが、その詳細を記録しておくことにしたい。 予約をしよう  タイにはSRTという国鉄がある。SRTはState Railway of Thailandの略で、万年赤字の会社として有名である。タイの鉄道というのはとにかく安いせいで採算が合わず、万年赤字なのだ。今回のタイ旅行では泰緬鉄道にも乗ったが、片道5時間で100バーツ(470円くらい)し

          タイで寝台特急に乗ってみる(東南アジア乗り鉄記③)

          悪徳業者との闘いを振り返る(東南アジア乗り鉄記②)

           さて、東南アジア乗り鉄記第二弾はぼったくりとの闘いの模様をお届けする。乗り鉄していないではないか、という批判はさておき海外旅行、とりわけアジアの旅行ではぼったくりとの闘いは避けて通れないものである。ドバイに行ったときは自分の計算ミスもあったが盛大にぼったくられたので、今回はその雪辱を晴らすべくバトルしてきた。なお、2回のバトルの両方に置いて勝利をおさめたということを先に報告しておこう。 タイのパレスに行こうという試み  今回の旅では1日目に羽田からスワンナプームまでの移

          悪徳業者との闘いを振り返る(東南アジア乗り鉄記②)

          タイでキハ183系に乗ってみる(東南アジア乗り鉄記①)

           旅行記の順番が前後するのだが、タイで参加したキハ183系のツアーが素晴らしかったので先に紹介することにしたい。PCは「紹介することに死体」などと意味の分からないことを言っているが放っておくしかないだろう。もっとも、Macの方が予測変換はひどいのであって、かつて使っていたMacは「ポンコツ」と形容するだけでは足りないようなレベルだったのを思い出す。  そんなことはさておき、キハ183系である。この車両はJR北海道の石北本線で特急「オホーツク」として活躍していたものがSRT(S

          タイでキハ183系に乗ってみる(東南アジア乗り鉄記①)

          221016 北海道一周旅行記⑩(知床→根室→釧路)

          ※記事を書くだけ書いて放置していたので冒頭から日付の整合性が取れなくなっていますがこのまま公開します。  10月も中盤に差し掛かり、入試まであと100日くらいになってきました。多分今日で108日くらいのはずです。煩悩の数ですね。前に芝生に「カルロス・ゴーンが釈放されたのって逮捕から108日目なんだけど、これって『ゴーン』っていう名前と除夜の鐘の『ゴーン』がかけられてるんだよね」と言ったらエラく感心した顔で「へえ、そうなんですね」と言われましたが、今頃彼の家に変な壺が置かれて

          221016 北海道一周旅行記⑩(知床→根室→釧路)