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いなお@『ミシェルとランプ』連載・小説PDF ココナラで販売中/実用地歴提案会ヒストジオ
2023年9月30日 05:29
略称、ショベルジオ!そんなサービスを構想しています。ショートノベル。短い小説。本来、ノベル、とは「新しい」「NEW」という意味で小説、特に長編小説を指します。それを短くして、ショートノベル。いわゆる「短編小説」です。イメージでは三千字程度くらいまで。(もっと短いものは「ショートショート」と呼ばれますが、そこまで短くはないのでショートノベル)『showと述べる』にも
2023年9月29日 04:43
「あげそじゃない、うわそ、だ」と、彼は言った。私は恥じ入った。それまでずっとあげそとうげ、と誤読していたからである。「…この峠はな、冬になると雪が積もりしばしば、事故が起きた。ゆえにこの峠の近くの住民たちは、ずっとこのトンネルができるのを待ち焦がれている」彼は、独り言のように言った。私は、その赤ら顔を見ながら、「ではようやく、峠を登らずに東西に行き来ができますね。
2023年4月3日 05:09
一人の男が、森の中を歩いていた。鬱蒼とした森である。まるであの生徒の心の中のようだ、と彼は思った。昼間でも薄暗い。時折、木漏れ日が差し込む。しかし、雲がかかれば、また薄暗くなってしまう。明かりを持って近づけば、その近くだけ明るくはなるが、消えれば、また見えなくなる。…何か道が見える方法はないのだろうか?そんなことを考えながら、彼は歩いていた。「うーん、このあたりのはずだが
2022年11月6日 05:01
2020年10月9日 06:10
郵便受けを覗いた尾身玉枝は、1通の手紙が入っていることに気が付いた。薄紫色の封筒に、見たことのない切手が貼ってある。差出人を見ると、こう書かれていた。『異窓会事務局』いそうかい…? 同窓会ではないのか。怪しいので封を開けずに捨てようかとも思ったが、同窓会、というその連想にひっかかるものがあり、捨てずにテーブルの上に置いた。翌朝、玉枝はもう一度その封筒をしげしげと見た。やはり「異窓会事務