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ユネスコとプティ・パレ
パリ18日目。今朝10時からパリにあるユネスコ(国連教育科学文化機関)のツアーに行く。過去に少なくとも2回はこのツアーに参加しているが、やはりパリの国際機関を見ておきたい、今回も参加する。
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気さくな感じのフランス人(?)のツアーガイドがユネスコの役割、建物や寄贈された数々のアート作品を丁寧に説明してくれた。
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今回改めて驚いたのが、日本から寄贈されたアート作品の多さだ。まず日本庭園。国際的アーティスト、イサム・ノグチによって設計された。池には赤い鯉がひらひらと泳いでいる。庭園の近くには長崎浦上天主堂から送られた天使の頭像が飾られ、奥には佐藤忠良による少女像。「少なくとも昔は日本女性は慎ましいというイメージがあったが、この少女は意思が強そうで堂々としており、日本女性のイメージを覆している」とガイドが説明する。
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下を降りていくと、安藤忠雄建設の「瞑想空間」。コンクリで作られたシンプルな空間は、特定の宗教や信条に属さず、誰もが静かに内省できる場所となっている。ここでもかなりの時間が割かれ、ガイドは安藤忠雄がいかに素晴らしい建築家かと説明し、最近リノベされたピノー・コレクションも彼が手掛けた、と宣伝していた。私の他に日本人は二人いたので気を遣ってくれたのかもしれないが、それにしてもツアーの中で日本に割かれる時間は他の国よりも断然多いと感じた。
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その後建物の中に戻り、ピカソやジャコメッティ、ミロなど世界の巨匠アーティストたちの作品を愛で、中庭ではカルディの動く彫刻から、ヘンリー・ムーアの像、エッフェル塔を眺めたりした。
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天気が良かったせいもあって空気も清々しく、満足した1時間半のツアーだった。帰り際に日本人参加者お二人に声を掛け、情報交換する。パリで娘と二人っきりの時間が多く、人との交流に飢えているのかもしれない。
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午後は友人に勧められたプティ・パレに行く。真向かいにあるグラン・パレに比べて知名度は低いが、建物は優雅でアールデコの作品が多く飾れた、まさに宝石箱のような美しい美術館。入場無料にしてはかなり見応えがある。
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大きな広間に飾られた彫刻の間を歩き、アールヌーボーの天井画を見ながら内庭の周りを散歩する。美しく手入れされた庭の木々を見ながらカフェでお茶。まさに至福の一時だった。
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プティ・パレを後にし、急いだのは昨日行った「ケラープール」。昨日出会った親子にまた会えるかも、と思ったからだ。残念ながら今日は会えなかったが、昨日同様、娘は1時間強みっちり泳ぐ(というか潜る)練習をした。
朝からパリを満喫した1日だった。
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