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気になるスタートアップ5選 vol.12 :: #食品EC #AI教師 #仮想通貨 #YouTube #医療


✔︎ 食品EC「BigBasket」
✔︎ AI教師「Knowbox」
✔︎ ファンクラブサービス「FC琉球コイン」
✔︎ YouTubeアニメ「テイコウペンギン」
✔︎ てんかん患者と家族向けのアプリ「nanacara」

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#EC #食 #流通

サービスはAmazonのフード版のような内容で、フルーツや野菜から米などの穀物、お菓子、飲料など、他にはキッチン用品や生理用品の販売・配達を行なっている。インドにおける食配達ビジネスはフードデリバリー市場の加熱に目がいくが、コマース分野も成長著しいのである。
BigBasketは牛乳配達のサブスクリプション企業や朝食デリバリー企業、他には同じ食品のコマース企業など過去4社を買収するなどして、自社プラットホームに様々な機能を加え続けています。

Amazonは、機能的価値に特化したプラットフォームである。ロングテールで無限にある商品数、即日届く配送、そして低価格。ここまで成長した機能的価値に勝つ方法はない。

Amazonに勝つ方法は2つ。ピンホールすることで、その領域でしか求められない機能的価値と情緒的価値を徹底的に深ぼることだ。ビッグプレイヤーに勝つ方法はそこから始めることだ。

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#教育 #AI

小盒課堂はAIを活用した小学2~4年生向けの算数の授業で、公立学校の学習指導要領と進度を参考として開発された。1回の授業は、実際の教師とAI教師による各45分間のレクチャーと学習サポートから構成される。各授業に90回以上のインタラクションが設けられ、利用者は3カ月に1度料金を支払う。客単価は約1200元(約2万円)で、オンライングループ指導塾の受講料とほぼ同額だ。現在は2万件の学習領域の取り込みが完了しており、1~2年後にはこの学年向け授業の開発が完了するほか、AI教師が授業全体を担当するようになるという。

小盒科技は次の段階として、各生徒のエンゲージメント(表情や反応など)をもとに、学習領域との適合性を改良していく。また算数に続き、国語や英語のカリキュラム開発も進めるとのこと。

本来マスカスタマイゼーションが必要なはずなのに、オペレーションの簡略化のためにその差異を無視してマスプロダクションしている産業はまだまだ数多くある。

教育はその一つだ。本来それぞれの能力や進捗度合いに応じてカスタマイズして提供されるべきものなのに、効率的な運営のためにそれを蔑ろにしている。

しかし、マスカスタマイゼーションと効率的な運営を両立させることは、コストやリソースの面から見ても不可能だ。だとしたら、そこにテクノロジーが入る余地は十二分にありえる。

こうした領域でのイノベーションには、まだまだチャンスがある。

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#仮想通貨 #ファンクラブ

GMOコイン株式会社は15日、J2リーグに所属するFC琉球を運営する琉球フットボールクラブ株式会社と相互協力のもと、FC琉球のファンクラブサービス「FC琉球コイン(FCR)」の開発を推進することを発表しました。
2019年度内にリリースを目指すFCRは、ブロックチェーン技術を活用した資金調達方法を導入することで、地方スポーツクラブの運営確立やファン・サポーター向けサービスの企画開発を見込んでいるといいます。

スポーツクラブのファンクラブと仮想通貨の愛称は抜群に良い。

ファンの熱量を可視化することができる。これが大きい。これまでその熱量を測る指標として「スタジアムでの観覧数」は可視化できていた。しかし、必ずしも熱狂的なファンが観覧できるとは限らない。

スタジアムには来れないけど熱狂的なファンはいる。そのファンにリターンを提供することがこれまでは出来なかった。仮想通貨ならできる。

ファンの熱量がそのまま球団の収益にも、強さにも跳ね返るスポーツクラブだからこそ、こういった新しいテクノロジーを積極的に活用して、そのファンの熱量をさらに高める取り組みは意義が大きい。

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#YouTube #YouTuber #コンテンツ

2019年1月22日から公開を始めたアニメシリーズ「テイコウペンギン」はチャンネル登録者数35万人を記録するまでに成長した。今後、テイコウペンギンのような人気チャンネルを、半年後をメドに10本程度にまで増やすことを目標としており(エピソードとしては、合計150〜200本/月)、現在15人程度いるスタッフメンバーを30〜40人程度にまで増やす計画だ。
テイコウペンギンはもともと個人のクリエイターが生み出したものだが、その権利を Plott が買い取り、さまざまなエッセンスを加えてプロデュースし現在の形に仕上げた。いわば、YouTube アニメが事業としてどこまで成立するかの検証フェーズだったわけだが、需要が見込めることに確信を得た奥野氏は、ここから一気にアクセルを踏み込んでいくという。キャラクタなどを中心とした IP のライセンスアウトにより収益化し、YouTube 発のドラマ化やコミック化なども狙う。

これまでコンテンツ制作は、マス向けの制作会社や出版社、テレビ局などの専売特許だった。これをインターネットが、テクノロジーが民主化した。

今後、YouTubeやNetflix専業の制作スタジオは増加の一途を辿るだろう。そこではマス向けにビジネスをする必要がない。特定層の趣味嗜好にドンピシャにハマるものが作れる。マスのムーブメントにならなくても、特定層が熱狂するコンテンツを。それは時にマス向けよりも大きなビジネスになる。

昭和のモノが足りない時代は、皆が同じライフスタイルを望んでいた。だから、マス向けのコンテンツを作って、どんと流せばよかった。平成から令和にかけてモノが溢れた時代において、消費者は自己実現を望んでいる。それは趣味嗜好が細分化されたことと同義だ。だからこそ民主化されたバーティカルなコンテンツこそが、次の時代の覇者となり得るのだ。

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#医療 #臨床 #てんかん

現代では、てんかんと診断された患者や家族の多くもスマートフォンを利用します。 そこで、生活の一番身近な情報ツールであるスマートフォンに着目し、 
・「てんかんの正確な記録を発作時でも簡単に取れるようにできないか?」
・「その情報を同じ病に苦しむ仲間と共有できないか?」
こういった問題提起のもと、Sachi Projectではアプリ開発に着手。
1年間にわたって、19家族50名との綿密なディスカッションを重ね、アプリ開発に活かしました。名称を “nanacara(ナナカラ)“とし、9月からいよいよサービスを開始します。臨床現場の実態に即したアプリ提供をして参ります。 また、サービス開始後の運営も、てんかん患者や家族が深く関わる協働運営を目指します。

病気はバーティカルな課題が多い。だから「病気」とか「入院」とか大きなテーマで括るよりも、特定の病気にフォーカスした方が顧客の課題に深く寄り添ったソリューションが提供できる。そしてネットワーク効果も働きやすい。

その上で、扱う病気を徐々に広げていけば、そのネットワーク効果もあいまってスケールは狙いやすい。

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