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日記、のようなもの #138 創作大賞2024に応募してみた
今年の創作大賞の概要が発表された頃に「日記、のようなもの」で、今年こそ創作大賞に応募する、と宣言しました。
去年もその前も応募したいなと思ってはいたけれど、なんとなく時を過ごしていくうちに期限が来てしまっていたので、今年こそは、と宣言して退路を断つことにしたのです。
なのでずいぶん前から書くつもりだったのに、結局締切直前になって応募しました。
応募したのはエッセイ部門。
本当はエッセイ部門とファン
ひとりあそび ~本の森でひなたぼっこ~
子供の頃から本屋さんが大好きで、父が本屋さんに行くと言うと必ず私もついていった。
父はいつも同じ本屋さんに通っていた。父が子供の頃から行っていた本屋さんらしく、商店街の中の小さな本屋さんだ。
常連というほどではなかったのだろうが、その本屋さんのご主人に父は顔も名前も憶えられていて、欲しい本がない時にはよく注文していたのを憶えている。
そんな父についていっていたから、私も同じように憶えてもら
本を聴く ~本の森でひなたぼっこ~
Audibleの会員になったのは一昨年のことだ。要はお定まりの、最初の三か月は無料という文句につられたのだ。
最初は本当にお験しのつもりで、はたしてAudibleとはどういうものか、という軽い気持ちだった。気に入らなければ、三か月の間に解約すればいいのだ。まぁ私の場合、解約するのを忘れてずるずるといってしまう可能性もなくはないのだが。
そんな軽い気持ちで始めたAudibleだが、これが思い
本の森でひなたぼっこ
子供の頃からずっと本を読むのが大好きだった。
本を手に取って表紙を開く。ページをめくるとそこはもう新しい世界、ココデハナイドコカだ。
その新しい世界に一歩足を踏み出すと、私はいつも時間を忘れた。名前を呼んでも気づかないから、そんなふうになるのなら本を読むのはやめなさい、なんて怒られたこともある。
それでも私は本を読んでいた。
弟と年が離れていること、両親が共働きだったことから、家に一人
日記、のようなもの #137 不安と期待となにかもう少し
明日は半年ぶりにCTを撮る日。
私は2019年の秋に膵NETと診断されて手術を受けました。とはいえ、手術前には確定診断は出ず、摘出したものを生検し、膵NETと確定。
それからようやく4年半。おそらく今回と、5年目の次回の検査で経過観察は終了のはず。
NETとは神経内分泌腫瘍という悪性腫瘍のひとつ。
若い頃、言われるがままにガン保険に入ってたんだけど、この件で保険会社に電話をしたときにこの腫瘍の名
『奇書の世界史 歴史を動かす”ヤバい書物”の物語』感想
『奇書の世界史 歴史を動かす”ヤバい書物”の物語』三崎律日/角川書店
昔から奇書と呼ばれるものにとても興味がありました。
端的に言えば、私にとって本とは「ココデハナイドコカ」に連れて行ってくれるもの。そのココデハナイドコカに行きたくて、私は子供の頃から本を読んでいたのだと思います。
弟と年が離れているゆえに一人っ子期間がそこそこあり、ひとり遊びの時間が長かった私には、本というのは恰好の遊び場で