le 16 août - Paris, 1994
1994年8月16日
クラスの後で、Palais Royalにある「大阪屋」で昼食を食べた。B定食(炒飯、餃子、スープ、お新香)を注文した。たいして美味いものでもないけれど、たまに食べたくなるものではある。
実は何日か前にも「大阪屋」に来た。ただし、隣の「大阪屋」である。もちろん系列店だ。その時は久しぶりにラーメンでも食おう、ということで来たのだが間違えて同じ名前の和食屋に入ってしまった。別にどちらでも構わないのだけれど。
昼食を済ませると、シンスケのSWATCH探しに付き合った。この辺りには観光客目当ての免税店が集まっており、それぞれに日本語で「免税店」という看板が掛かっている。なかには「いらしつやぃませ」なんていういかがわしい日本語を掲げている店もある。そういうのを見ていると結構面白いのだけれど、うんざりもする。
そこへ日本人の団体客が観光バスから降りてくる。ツアー・コンダクターのおばちゃんが「貴重品にはくれぐれもお気をつけくださあーい」なんて叫んでいる。
アパルトマンに帰ると、ふたりしていきなり眠った。
電話のベルで目が覚めた。部屋には、僕以外誰もいなかった。受話器の向こうにはゼンがいた。今、ヨシさん達と3人で「サン・ジャン」にいるからおいで、ということだった。
寝ぼけ眼で「サン・ジャン」へ向かうと、テラスに3人の姿があった。寝起きにカフェ・オ・レを飲み、少し散歩をしてアパルトマンに戻った。
3時間ほど昼寝をしたせいか、1日が早く過ぎたように感じられた。でも珍しく昼寝をしたせいで、22時半にベッドに入ってから4時間以上も寝付けずにいた。
編集後記
これを読んで久しぶりに思い出したんだけど、子どもの頃からハタチそこそこまで、実はあまりラーメンが好きではなかったんですよね。高校・大学時代は、学校帰りに友人とラーメン屋に立ち寄ると僕だけチャーハンとか餃子を食べていました。この日記の当時もそんな感じだったようです。今ではもちろんラーメン大好き、特に博多風のラーメンが好みです。
もうひとつ食べものネタとして、カフェ・オ・レにまつわる話があります。例えばこの日の日記でも、僕は夕方にカフェ・オ・レを飲んでますよね。
実はこの滞在中のある日、学食でクラスメイトに「なんでこんな時間(ランチタイム)にカフェ・オ・レなんか飲んでるんだ?」と真顔で聞かれたことがあるんです。どうもカフェ・オ・レは朝に飲むものと相場が決まっているようで、そういうものなのかと驚いたことが記憶に残っているんですが……このエピソードは日記には出てこないみたいです。
実際どうなんだろ? よくよく考えたら、その友人はフランス人じゃないしなぁ(苦笑
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?