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ロンドンでの部屋探し

こんにちは!

今日はロンドンでの部屋探しについて書いていきます。

BGM : 高木正勝 / かがやき

ロンドンに来てまだ1ヶ月ちょっとの僕ですが、すでに以下の3箇所で生活しています。
ホステル
ボリビア人女性とのルームシェア
イタリア人女性とのルームシェア

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1.ホステル
初めのホステルはBooking.comというサイトで見つけました。
カナダにいた頃から利用していて、重宝しています。

インドからイギリスへ飛ぶ前にTravel Joy hostelというホステルを予約し、3泊程ステイしました。
Booking.comでの評価を参考にTravel Joy hostelを選んだのですが、これがまた大満足の素晴らしいホステルでした。

場所はロンドンのど真ん中、ビッグベンまで歩いて30 - 40分くらいの好立地。
シャワーやwifiが当然完備されていて、部屋は二段ベッド5個、男女ミックスの10人部屋。
価格は日によって変動するようですが、一泊£20前後(約3,000円)で朝食付きです。

朝食は食べ放題のパンや果物の他に、組み合わせが選べるスムージーや玉子焼きを注文できます。
イギリスは「朝食が一番美味しい」とよく言われますが、「朝食以外が不味いんじゃなくて朝食が本当に美味しいんだ」と気付かせてくれました。

一階がパブになっていて、そこで宿泊客同士コミュニケーションを取れるようになっています。
ここでの最終日の早朝に出会ったタイ人の留学生と仲良くなって、今でも連絡を取り合っています。

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2.ボリビア人とのルームシェア
生活の拠点を整えようと、部屋探しをして見つけたのがこの物件です。
この部屋は日本人専用の掲示板mixbというサイトで見つけました。
教えてもらった住所へ行ってみると、そこでは50代くらいのボリビア人女性のオーナーと日本人の大学生の男の子が二人で生活していました。

日本人は
「綺麗好き / 物を大切に扱う / しっかりルールを守る / ある程度お金を持っている」
という同居人として持ってこいのスペックを兼ねそろえていることが多いので、日本人の同居人を探すオーナーは結構多いのです。
これはカナダでも実感しました。

このボリビア人の方もそう言った理由で、今まで他にも日本人の方と一緒に生活をして来たようです。

ここではこのボリビア人の女性の部屋にベッドを置いて寝させてもらって£90(約14,000円)/週という値段でした。
「同じ部屋に寝るのかー」と少しためらいましたが、インドから続くホステルでの生活に疲れて来たので、良い物件を見つけるまでここに滞在することにしました。

しかし、これが本当に辛かった。

このボリビア人の方がとっても綺麗好きだったんです。
いや、綺麗好きは決して悪いことじゃないんだけど、ちょっと度が過ぎていて。
・家に帰って来ても手を洗うまでは何も触ってはいけない
・外に出たズボンで座ってはいけない
・一度着た服はすぐに洗濯しないといけない
(あれ、こうして文字にするとそんなにおかしいことを言われていない気がする)
ホステルに滞在していた服で生活することも許されませんでした。

今見返すとそんなに極端なこと言われている感じではないんですが、数日前に犬や牛の糞が巻き散っているインドの街から来た僕には、このギャップが結構キツくて。
初日から限界を感じた僕は「お願いだから家賃を日割りにしてくれ」と頼み、本気で次の部屋を探すことを誓いました。

しかし中々部屋は見つからず、毎日トボトボと帰路に就く。
家に帰ると何かする度に"Don't do that, do this"と一つ一つ行動を指事される。

僕がすることほとんどを否定する彼女に対してフラストレーションが溜まっていき、彼女の部屋に滞在し始めて3日目、ついに彼女と会話をしている最中に床に膝を落としてしまいました。

嗚咽になり兼ねない呼吸を整え、心を必死に落ち着かせ、言葉を選んで彼女に伝えるのですが、それでも彼女は僕の話を受け入れてくれません。

そんなことを20分くらい続けたとき、突然
「あれ、僕はなんでここにいるんだろう」
と冷静になりました。

そうだ、嫌なら出て行けば良いんだ。
土曜日の夜11時。
あまりお金を使いたくなかったけど、一泊£100くらい出せば今からでもきっとホテルを探せる。
そうだ、僕は自由だ。
僕の足を止めているのは自分自身だ。

そう気づき、「僕はもう出てくよ」そう彼女に伝えました。

彼女は驚いて
「でもどこに泊まるの」
「今から探すよ」
「土曜日のこんな時間に良いホテルが見つかるわけないじゃない」
「いや、きっと見つかる」
「今日はもうこんな時間だから明日にしないさいよ」
「ごめんね、でももう決めたから」

それ以降彼女が何を言っても"Sorry, but I've already decided it"と繰り返しました。
その時の僕は先ほどまでのストレスを乗り越え、きっと仏のような優しい顔をしていたと思います。

目の前の状況を客観的に捉え、彼女の話を聞きながら
「もうこの人はこれ以上変わることは無いんだろうな」
と思っていたのですが、予想外に彼女の方が謝ってくれました。
それから、さっきまでの態度が一転し、僕の意見をきちんと聞いてくれるようになりました。

拍子抜けした僕は、もうストレスも乗り越え仏の境地まで来たことだし「あ、もういいや」と部屋を出ることを辞め、そこでの生活を続けることにしました。

それ以降、本当に平和な生活を送りました。

彼女もきちんと僕のことを尊重してくれるようになったし、世間話もできるようになった。
一度、敬虔なクリスチャンの彼女が説教(小言でなく神の教えの方)を1時間くらいした時はちょっと堪えたけど、でもそれくらい。

最後に僕が部屋を見つけた時は外まで見送ってくれて、
「寂しくなるわ。ロンドンの生活で困ったことがあったらいつでも連絡して」
と、ハグして別れました。

彼女との生活は怒涛だったけれど
「我慢ばかりするのではなくて、やっぱりきちんと主張しなきゃいけない」
そう気づかせてくれる貴重な経験でした。
また、僕自身もあの衝突まで彼女に対して壁を作っていたのかもしれないと、今は少し反省しています。

今まで全然聞いたことがないボリビアの話もたくさん聞けて楽しかった。
最近日本人に人気のウユニ塩湖のこととか。

ウユニ塩湖、観光客は日本人ばかりらしいです。
今年クロアチアに行った母も言ってましたが、日本人にだけ人気のある観光地っていうのは結構多いみたいです。

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3.イタリア人女性とのルームシェア
最後、現在住んでいる部屋がここです。
Spareroomというサイトで見つけました。

先に書いたmixbやGumtreeなど部屋探しができる掲示板(classified adsと言います)は色々ありますが、中でもSpareroomはきちんと掲示板会社が投稿者を管理しているので安心できます。
(なんで分かるかってこの部屋の契約の際に「詐欺だ!」と騒いで管理会社に電話したから)
※ロンドンではDeposit詐欺という前受け金を持っていってしまう詐欺が横行していて、僕の友人も被害に遭いました。
詐欺は思っていたよりも巧妙で身近に潜んでいます。

さっきのボリビア人との生活もそうですが、僕がしているのは"フラットシェア"でなく"ルームシェア"です。

フラットシェアやハウスシェアは一つの物件を複数人で借りて共通のシャワールームやバスルームを使いますが、ルームシェアは更に一つの部屋にベッドを複数入れて生活します。
僕の今の部屋もイタリア人の女の子と二人でシェアしています。

僕はルームシェアをイギリスに来て初めて経験しました。
ロンドンの家賃は、僕が思っていたよりずっと高かったです。

今の物件は£95/週。
4週を1ヶ月と考えると約60,000円です。
この金額に電気代やガス代は全て含まれていますが、日本で一人暮らししていた頃は同じくらいの金額で一つの部屋に住めたし、Montréalにいた頃は月$275(約25,000円)でフラットシェアをしていました。
そんな僕にこの金額は衝撃です。

と、言っても今の物件は中心地まで歩いて1時間くらいで着く好立地。
ルームメイトのイタリア人の女の子の他にイタリア人の男の子、ブラジル人の男の子、スペイン人の男性とみんなで仲良く暮らしています。

「女の子と同じ部屋ってどうなのかな」と初めは躊躇ましたが、いざ始まると特別なことは全っ然何にも無い。
普通に男の人とシェアするのと変わらないような生活を送っています。

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以上が僕が今までロンドンで住んだ3件の物件です。

お気付きの通り、ホステルでも、それ以降の部屋でも、僕はずーっと誰かと同じ部屋で寝ています。

インドでも終始5 - 6人部屋のホステルで生活していたので、日本を発ってからずーっとこんな生活をしています。

さすがにもう慣れて来ましたが、時には一人部屋で寝たいと思うこともあります。

今の物件で、一人で部屋を使うチャンスが今まで4日くらいありました。
そんな日はワインを買って準備して、もう一日ワクワクして仕方ありません。

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また今日もたくさん書いたー。
今日は最後に昨日決めた11月の目標とかを書きたかったのですがもうその気力は残っていません。
また、次の機会に。

あ、昨日Godspeed you! black emperorの記事に書いたように、今日All Tomorrow's Partiesの二人に履歴書を送りました。
また、その履歴書もそのうちにシェアしたいと思っています。

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冒頭に書いた「BGM」は今日僕がこの記事を書きながら聞いていたアルバムです。
この、「今聞いてる音楽をシェアする」という試みは中学生の頃の日誌から始まり、手法を変えて様々な方法を試しているのですが、中々報われません。
Apple musicをしている方は是非リンクから飛んで聞いてみてください。

下の画像はラーメン屋でバイトしてるルームメイトのイタリア人の男の子が職場から持って来てくれた枝豆です。
"Would you like some edamame?"って逆輸入されてる感じですごく良い。

(この記事は2017年11月2日に 元ブログ へ掲載されたものと同内容を載せています)

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