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Confiturier Chez Momo

南仏でジャム作りを学び、故郷である松本にて開店。今年の2月に10周年を迎えたコンフィチュール専門店”Chez Momo”を営む蒔田さんは、いつも飄々としてユーモアたっぷり ~

今でこそ魅力的な個人店があちこちに点在する松本ですが、シェモモはなかでも草分け的存在。
松本の店主からも慕われる、みんなの先輩です🙂

ネーミングにときめいて手に取った“レモンとウィスキー”にはじまり、”B.C.P.(バナナカラメルコショウ)”といったクセモノから、ドライフルーツやスパイスたっぷりのスペシャルな”クリスマス・コンフィチュール”まで、蒔田さんのつくるコンフィチュールには、いつも遊び心とその取り合せの奥深さに、ひと口すると小躍りしてしまいます。

昔はカフェ営業もしていたという店内では、コンフィチュールのほかにスコーンやショートブレッドなどの焼菓子も並び(これまた絶品!)、ついつい手を伸ばしてしまうんだけど、マーケット出店で登場する”コンフィチュール・スカッシュ”の密かなファンでもあります。

天性の職人気質で、多くは語らずともそのアツ ~い想いはシェモモのコンフィチュールにしっかりと注がれ、また音楽を愛するDJとしての顔も持つ先輩は、その繊細さと奇才ぶりを各所でいかんなく発揮されています。


そんな蒔田さんのキッチンにお邪魔して、『ふるさと便』用にお願いをした”梅とウィスキーのジュレ”の製作過程を見せていただきました。

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前日に水煮したものを濾して、砂糖とウィスキーを加えながらことこと煮こみます。

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ぶくぶくとしたら、まるで魔法使いのようにスパチュラを操り、ジュレになるちょうどのところを見極め、仕上げていく眼差しがなんともするどい。

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ジャム作りには、加熱と糖と酸の条件が必須で、どうやらペクチンの仕業らしいのですが、これも単純に数値では操れず、まさに長年の経験と感覚で培われた職人技をちらり垣間見たところで、気づけば美しいクチナシ色に仕上がっていました。

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“梅とウィスキーのジュレ”は梅のさわやかな酸味と甘い香りに、ウィスキーのほのかな苦味が複雑にからみあう、リッチで品のある逸品です。
パンやヨーグルトはもちろん、紅茶にも、ぐー👌🏻

ちなみに、前回までの”梅ジュレ”は和歌山産の青梅を使用、フレッシュな美味しさが評判でしたが、今回は完熟梅を使用して、より華やかな仕上がりに。

今年の梅は全国的にも不作と言われ、なかなか手に入りにくいため、残念ながらまもなく”梅ジュレ”は終了してしまうそうです。
ぜひとも2020年の貴重な梅ちゃんにセイグッバイを ~👋🏻


Photo(No.2,3) by Chez Momo

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