Hiroco Motoyanagi

1986|お正月生まれ|浜松出身|ベルリン在住|同志社大学 (法律)|ESMOD JA…

Hiroco Motoyanagi

1986|お正月生まれ|浜松出身|ベルリン在住|同志社大学 (法律)|ESMOD JAPON (ファッション)|衣裳スタイリスト|KOTO MA (こと、間)|FOOD PROJECT・花子と餡|旅するキュレーター|instagram: hihihiroco

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最近の記事

栞日 / sioribi

シリーズさいごになりましたが、昨年の年明けに帰国してから、ご縁があって春からの丸一年お世話になった、栞日で締めくくりたいと思います。   もはや、わたしの松本生活のすべてがここを起点としてはじまったと言っても過言ではなーい!というくらいに菊地夫妻には公私ともにお世話になり、自分のこれまでの人生でタッチしてこなかった世界にふれる機会を、この『栞日』という場所がくれました。 松本の村長的役割を担う菊地さんは、ほんとうに人が良く、街のニーズに

    • RITOGLASS

      リトグラスさんのアトリエはほんのご近所にあって、たまに工房長が家の前を自転車ですいーっと走っていくのを見かけます。  昨年の池上喫水社ではじめてお会いしてから、松本クラフトフェアや、以前働いていた栞日ではアイスコーヒー用に夏になると連日大活躍のオリジナルグラスを使用させていただいていました。  印象としては、とにかくハンサムなグラスたち。  涼やかなガラスウェアは夏が本番。  灼熱の炉のそばで汗をかきながらもミリ単位の作業に集中力途切らすことなくひとつの作品を

      • 滿 / mitsu

        滿さんの佇まいは、いつも凛として美しい。  “女鳥羽の泉”の前に構える、蕎麦懐石のお店。  自ら山に入り、きのこ、山菜、鳥獣など”手ずから蒐めた野生食材”をふんだんに使って、春夏秋冬うつろう旬を味わい、季節をたのしむことを覚えさせてくれる。   店内にさりげなく飾られている農具などの古道具や活けられたお花もまた、簡素かつゆるぎなさに満ち、その美意識に、お蕎麦の美味しさは勿論のこと、毎度うっとりしてしまいます。  長野では、仕事の合間にせっせと畑

        • 田所真理子 / tadokorogaro

          4年前の松本旅行中、日本料理『温石』で念願の晩餐をいただいた折に、真理子さんの営むギャラリー『tadokorogaro』に出会いました。  音や時間が吸いこまれ、繭のなかに居るような気分になったことを思い出します。  それ以降何度か訪れるたび、感性をゆすぶる品品、お料理と空間まるごとが五臓六腑に沁みいり、特別で美しい場所にいつもすっと背筋がのびる想いでした。  旦那様は温石を、真理子さんはギャラリーを、松本の自宅の一角を自らで改装し

        栞日 / sioribi

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        • 旅するふるさと便 まつもと号
          17本

        記事

          Confiturier Chez Momo

          南仏でジャム作りを学び、故郷である松本にて開店。今年の2月に10周年を迎えたコンフィチュール専門店”Chez Momo”を営む蒔田さんは、いつも飄々としてユーモアたっぷり ~  今でこそ魅力的な個人店があちこちに点在する松本ですが、シェモモはなかでも草分け的存在。 松本の店主からも慕われる、みんなの先輩です🙂  ネーミングにときめいて手に取った“レモンとウィスキー”にはじまり、”B.C.P.(バナナカラメルコショウ)”といったクセモノか

          Confiturier Chez Momo

          村山農園 / Murayama Farm

          松本の今井地区でりんご農園を営む村山さんのご家族にはじめてお会いしたのは、昨年の5月末、友人に誘われて摘果作業のお手伝いに行ったときのことでした。 子供の頃から毎日のように食卓に並んでいたりんごだけど、そのときはじめてやっと、りんごの木を認識し、どのように実がつき、成長して、収穫に至るかを知りました。  そして驚いたのは、ひとつ100円くらいでスーパーに並んでいるりんごは、きれいに赤く色づいたそのひとつが無事に収穫できるまで、

          村山農園 / Murayama Farm

          Sumire Poynter / issou

          『ふるさと便』をはじめるにあたり、いちばんに声をおかけしたのは、すみれさんでした。   海と山に囲まれた三重で育ち、イギリスに渡ってアートを学び、ガーデニングと出会い、その後家族で松本へと移り住み、現在は“issou”の屋号でボタニカルアーティストとして活躍する彼女は、妻として、母として、ひとりの表現者として、わたしにとっての憧れの女性です。  世界各地のオーガニックハーブを扱ったアロマオイルやハーブビネガーの受注、ワークショッフ

          Sumire Poynter / issou

          HOME TO TAPE

          ¥600(税込)   『旅するふるさと便』の梱包用ラッピングテープ。  それぞれのふるさとからふるさとへ、おうちからおうちへとバトンが続いていくイメージで"HOME TO"がリピートするデザインになっています。  ボックスを受けとった方が手持ちの箱などに地元のものを詰め『HOME TO TAPE』を使って、また次の方へと”あなたのふるさと便”を贈ってもらえたら、という願いから作りました。  会いたいけど今は会えない大切なひとへ、”ふるさと便”を贈って

          旅するふるさと便 まつもと号  2020SS『女鳥羽川』

          ¥6,600(税込) みずさんぽ『女鳥羽川』BOX ~ ~ ~ ~ ~  松本は四方をぐるりと山に囲まれ、その山々から集まってきた水が街のまんなかを流れる女鳥羽川や、いくつもの井戸や湧水となってあちこちに点在しています。  「ここの水はまるい」とか「料理用にはここ!」だとか、それぞれにお気に入りの湧水があったりして、ペットボトルに汲みにくる姿はこの街の日常の風景です。  RITOGLASSのグラスを柚木ふきんにちょいと包んで、マップを片手に水巡りで効き水

          旅するふるさと便 まつもと号  2020SS『女鳥羽川』

          旅するふるさと便 まつもと号  2020SS『あがたの森』

          ¥5,500(税込) 新緑燃ゆる『あがたの森』BOX  + + + + +   毎年5月の終わりに「クラフトフェア」が開催される、あがたの森。  97歳にして現役染色家の柚木沙弥郎の母校があり、戦後民藝運動とともに歩んできた松本の街の文化の発信地でもあります。  美しいものを愛で、凛とした独自の哲学を持った個人店が多いのも、この街が育んできた魅力のひとつ。  栞日の「masterpiece」には、そんな人々を惹きつける街・松本のヒ

          旅するふるさと便 まつもと号  2020SS『あがたの森』

          旅するふるさと便 まつもと号 2020SS『アルプス公園』

          ¥3,550(税込) 稜線をのぞむ『アルプス公園』BOX " " " " " 北アルプスが澄んだ空気に映え、春は桜、夏は新緑が美しいピクニックスポット『アルプス公園』をイメージしました。 issouの目にも美しい水出しの過程がたのしめるブレンドティーや、村山農園より届いたりんごジュース、田所真理子の「りんごおじさん」といっしょに、おうちでも、お外でも、身近な自然を味わうひとときをお過ごしください。 " " " " " [ セット内容 ] - 水出しブレンドテ

          旅するふるさと便 まつもと号 2020SS『アルプス公園』

          『まつもと号』のなかみ

          この企画がスタートしたのは、4月のおわりでした。 信州の長い冬が終わり、いのちが芽吹く春を迎え、じりじりと暑い夏に向けての、ほんのはかないひととき。 読みかけの本と美味しいものをつめこんで、でもなるべく身軽に、風に吹かれて自然のなかへとショートトリップするような”ピクニック”をイメージした構成を考えました。 3つのテーマを用意して、それぞれわたしが好きな松本のスポットから『アルプス公園』『あがたの森』『女鳥羽川』と名付けています。 季節の移ろいを感じながら、コンパクト

          『まつもと号』のなかみ

          ONLINE STORE OPEN ~!

          ひと月前、ステイホームしながらふと芽が出たアイディアが、たくさんのひとたちのあたたかいサポートにより、やっとひとつのかたちになりました。 - この時期はいつもなら「工芸の五月」や「クラフトフェア」で賑わう松本の街が、今年はぽかーんと穴があいたよう。 毎年あちこちから訪れてくれるひとたちに会えずじまいでなんだかさみしいようなちょっぴりくやしいような、そわそわした気持ちを抱えている街のひとたちの顔が浮かびました。 きっと県をまたいでの行き来が今後暫くは難しいだろうな、

          ONLINE STORE OPEN ~!

          ラッピングテープのおはなし

          今回のふるさと便、「こんな箱が作りたいんです!」って相談したところから始まり、ことある毎に『藤原印刷』の藤原隆充さんが導いてくれました。 (隆充さんは、このコロナ渦でこどもたちに”大きな紙”やレターセット”お元気ですか”を無料配布したりと、従来の印刷会社の枠をぐいぐいはみ出し、リソースを上手く使って地域貢献をされている、今、松本でもっとも輝いているひとNo.1です!スピーディーかつシャイニー!)  そして、ふるさと便のために梱包用にもなるラッピ

          ラッピングテープのおはなし

          開店準備中

          信州北アルプスをのぞみ、山からのゆたかな水源や健やかな空気をたっぷりとたくわえ、美しい四季がめぐり、民藝運動とともに歩んできた松本より、わたしが個人的な想いから選んだものたちで「ふるさと便」を編みました。 昨日の投稿につづき、今回参加してくれたお店の主人が、次に松本へ訪れるときのためのおすすめ(スポットや美味しいものなど)をこっそり教えてくれたメッセージシートなど、まつもと号に添えるための素材用にと、saizoくんに新緑燃ゆるあがたの森でハ

          開店準備中

          ふるさと便を編む

          旅するふるさと便 まつもと号 2020_初夏 - なかなか行き来がむずかしい今、 田舎のお母さんから送られてきたふるさと便のような 旅先の空気も詰め込んだお土産のような それぞれの地域から遠くのあのひとを想って 贈る。交換する。 - 参加: 栞日 Confiturier Chez Momo Sumire Poynter (issou) 田所真理子 (tadokorogaro) 滿 村山農園 RITOGLASS 協力: 藤原隆充(藤原印刷) 清水

          ふるさと便を編む